ドリトル先生の野球
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第三幕その六
「それに強い」
「そうした選手がです」
「一番ですね」
「鉄人という言葉がありますね」
監督さんはこの言葉も出しました。
「そうですね」
「はい、よく」
その通りとです、先生も答えます。
「言われますね」
「怪我をしない、多少の怪我でも大丈夫」
「そうした人に贈られる言葉ですね」
「日本ではかつて衣笠祥雄さんという野球選手がいました」
「広島東洋カープの選手でしたね」
「この人はとにかく怪我をしなくて怪我をしても頑丈で」
それでというのです。
「多少の怪我では平気でして」
「そのことが、でしたね」
「この人の最大の強みで」
「活躍しましたね」
「幾ら凄い能力を持つ選手でも」
「まず怪我をしないことですね」
「大選手は怪我に強い選手が多いです」
実際にそうだというのです。
「衣笠さんだけではないですね」
「そうですね、長く活躍してくれる選手もですが」
「プロならですね」
「長く活躍してくれてしかも怪我をしない」
先生は言いました。
「こうした選手がですね」
「一番いいですね」
「やはりそうですね」
「衣笠さんもそうでしたし」
監督さんは先生にさらにお話しました。
「金田正一さんや王貞治さん、鈴木啓示さんに野村克也さんと」
「どの人もですね」
「活躍が長く」
そしてというのです。
「怪我にもです」
「強かったですね」
「そうでした」
「そういえばどの人も」
ここで先生は言いました。
「練習熱心でしたね」
「そして身体のコンディションにもでしたね」
「かなり気を使っていましたね」
「食事のことも考えて」
「そうでしたね」
「そのことは事実です、金本知憲さんも」
広島そして阪神で活躍したこの人もというのです。
「活躍期間が長く怪我をしなかったですが」
「練習熱心で」
「しかもコンディションには気をつけていました」
そうした人だったというのです。
「だからです」
「あれだけ活躍出来ましたね」
「ですから私はいつも言っています」
監督さんもというのです。
「まず怪我をしないことです」
「そのことが大事ですね」
「それには練習をしっかりとして」
「食事もですね」
「栄養バランスよく沢山です」
そうした食事をというのです。
「心掛けるべきだとです」
「選手の人達にもですか」
「お話しています」
そうしているというのです。
「私も」
「そうなのですね」
「はい、お酒は飲んでもいいですが」
「慎んで、ですね」
「深酒には気をつけて」
そしてというのです。
「煙草はです」
「控えるべきですね」
「幸いうちの野球部にはいません」
「煙草を吸う人は」
「私も吸いません」
監督さんもというのです。
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