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ドリトル先生の野球

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第二幕その一

                第二幕  リトルリーグ
 王子は先生のお家にお邪魔して和菓子やお茶を楽しみながら先生達とお喋りをしていました、その中で。
 ふとです、王子は先生にこんなお話をしました。
「この前グラウンドで子供達の野球を観たんだ」
「遊びかな」
「いや、リトルリーグだよ」
 そちらだとです、王子はトミーに羊羹を食べつつ答えました。
「そちらの野球だよ」
「そっちだったんだ」
「いや、観ていてもね」
 王子はトミーに笑顔でお話しました。
「面白いね」
「野球は」
「ラグビーやサッカーやラクロスもいいけれど」
「イギリスの球技もだね」
「野球もね」
 こちらの球技もというのです。
「観ていて面白いね」
「それで観て楽しんでいたんだね」
「丁度時間があったしね、ただね」
「ただ?」
「ユニフォームがね」
 そのチームのそれがというのです。
「派手だったんだよね」
「どんなのだったのかな」
 先生が王子に尋ねました。
「それで」
「帽子と上がオレンジで下が白だったんだ」
「昔の日本ハムのユニフォームみたいだね」
「北海道のチームだね」
「昔は東京ドームが本拠地でね」
 先生は王子のその日本ハムのお話もしました。
「そうしたユニフォームだったんだ」
「オレンジだったんだ」
「調べたらね、それで派手でも格好良かったね」
「いいユニフォームだったよ」
 オレンジのそれがとです、王子は先生ににこりと笑って答えました。
「とてもね」
「センスがあったね」
「そうしたユニフォームだったよ」
「ユニフォームもよし悪しがあるからね」
「日本のプロ野球でもそうだよね」
「高校野球でもだね」
「僕が好きな高校野球のユニフォームは」
 どの高校のものかとです、王子はお話しました。
「この前見た奈良県の高校でね」
「どの高校かな」
「学校の名前は忘れたけれど」
 それでもとお話した王子でした。
「上下白で帽子が紫の」
「ああ、天理高校だね」
「あの学校のものだったんだ」
「高校野球で上下白で帽子が紫は」
 このユニフォームはというのです。
「天理高校だよ」
「あの学校なんだ」
「そうだよ」
「最近奈良では智弁が強いよね」
「和歌山の方もね」
「それでも天理も強くてね」
 それでというのです。
「僕も見たけれど」
「いいと思ったんだね」
「センスのいいデザインだとね」
「そうだね、僕もあの高校のユニフォームはね」
「いいと思うんだね、先生も」
「かなりね、あと八条学園高等部のユニフォームも」
 こちらもというのです。
「上下白で帽子はマリンブルーだね」
「それで感じで八が入ってるね」
「あのユニフォームもね」
「好きなんだね」
「そうだよ」
「うん、あそこもいいよね」
「そうだね、それでプロ野球は」
 これはといいますと。
「どのユニフォームが一番いいか」
「昔の日本ハムのユニフォームもだね」
「こんなユニフォームだったんだ」
 先生はご自身のスマートフォンを出してでした、王子のその昔の日本ハムのユニフォームを見せました。 
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