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ドリトル先生の野球

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第一幕その十一

「日本のマスコミは中世の教会だよ」
「あんなにとんでもない組織なの」
「あの時の教会は本当に酷くて」
「異端審問とか免罪符とかやっていたけれど」
「あんな風なのね」
「日本は三権分立の国だね」
 三つの権力を分けてお互いにチェックし合ってその専横や腐敗を防ぐという仕組みです。これは日本だけが採用している訳ではありません。
「そうだね」
「うん、イギリスも同じだね」
「他の民主主義国家もね」
「立法、行政、司法のね」
「三権に分かれているよ」
「それが三つの権力で」
 それでというのです。
「第四の権力がね」
「マスコミだよね」
「言うなら」
「今のお話の流れだと」
「だけれどね」
 その第四の権力のマスコミがというのです。
「その第四の権力が日本ではね」
「酷いんだよね」
「もうどうにもならない位に」
「しかもやりたい放題で」
「とんでもないところになってるね」
「そうだったんだ、ネットが出るまでは」
 マスコミをチェックするこの場所が世に出て来るまではというのです、先生は皆にデイリーを開いたままお話しました。
「本当にね」
「マスコミがやりたい放題で腐敗しきって」
「そのうえで権力を握っていて」
「最悪の状況だったんだね」
「しかもその権力の強さは第一だったからね」
 第四の権力といってもというのです。
「国家の三つの権力よりも強かったんだ」
「第一っていうとね」
「立法、行政、司法より強かった」
「そうだったんだ」
「この三つの権力はコントロールが効くよ」 
 立法、行政、司法はというのです。
「お互いにチェックしているしね、国民も見ていて正しいか間違っているのかを見ているからね」
「日本でもイギリスでもね」
「そしてそれ以外の国でもね」
「国民の人達がチェックして」
「おかしいことにならない様になってるよね」
「マスコミが特にそれをすると思われていたんだ」
 第四の権力であるこの人達がというのです。
「かつてはね、嘘を吐かなくてちゃんとした記事や報道を出すってね」
「そう思われていたんだね」
「マスコミは正義だって」
「権力をチェックして悪いことはしない」
「その様に」
「けれど情報を独占して」
 そうしていてというのです。
「そこにお金も集まったから」
「物凄い権力を握って」
「その心がおかしかったから」
「どんどん腐敗していって」
「ああなったんだね」
「マスコミは社会の木鐸じゃなかったんだ」
 そう言われた正しい存在ではなかったというので。
「その実は僕が今お話した通りだよ」
「そうした日本のマスコミの中でどの新聞がいいか」
「それはデイリーだね」
「先生が思うに」
「そうだよ、そして今日の記事もね」
 それも見て言う先生でした。
「読んでいて励まされて楽しい記事だね」
「デイリーらしくて」
「それでだよね」
「これからもね」
「読んでいくわね」
「そうしていくわね」
「ええ、これからね」
 こう話してでした、先生は皆と一緒にデイリーを読んでいました。そうしてそのうえで笑顔になるのでした。 
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