FAIRY TAIL 明治と江戸を渡った人斬り
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蓮と妖精達との出会い
蓮の新たな家族
前書き
船の中からギルドへ
-船の中
ウォーレンやアルザック達捜索組と合流し、自己紹介を済ませた蓮はエルザやカナ、ナツ達男性陣からもねだられたので、蓮の料理の腕前を披露した。蓮は少しあいまいだったが、なんとか蓮のイメージ通り和食料理や和菓子を完成した。
船室には和食や和菓子が並び、試験と戦闘でお腹がすいていた男性陣は、料理に飛びつき、エルザとカナもそれぞれの好物に手を伸ばす。
蓮はかなりの酒好きで蓮は最も好きな酒日本酒とバーボンを飲みながら残りの女性陣と談笑していた。
「へえ~これがレンの逆刃刀なのね!」
「じゃあレンが持っている2本の刀は何?」
「1本目の刀は日本刀って言って、俺が前の世界でよく使ってた刀なんだ。そしてもう一本は俺の愛用の刀で俺が闇の人斬りと呼ばれた刀、闇の刀だ。あれは俺の元の世界ではよく使ってて、前の世界で俺が本気を出す時や俺が本気で相手を殺したい時に使う刀なんだ。まあこの世界で闇の刀を使う事はあまりないと思うけどな。だから人斬り時代の俺を妖精の尻尾に見せるのは俺が相手を本気で殺したいときになるかもな。言っとくが、人斬りモードの俺は恐ろしいぞ。」
蓮がそう言うと、ナツが蓮に戦いを挑むが、蓮は人斬りの目つきでナツを睨むと、ナツは大人しくなった。
マグノリアの外れに位置するフェアリーテイル。現在ここでは盛大な宴が行われていた。無理もない、7年間行方不明だったメンバーの帰還。それは寂れたギルドに光を取り戻す何よりの知らせだったから。
現在のマスターであるマカオに正式に加入を認められた蓮は右肩のシルバーの紋章スタンプを押した。
蓮が別の組織の一員となるのは蓮がリーダー兼四天王となっている刀殺隊以来だ。蓮の気持ちは複雑だったが蓮はそれなりに気に入った。
ナツは蓮にマカオの息子であるロメオをナツに紹介された蓮はレン兄と呼ばれるようになる。
途中で帰還を祝いに蛇姫の鱗のジュラ、リオン、シェリー、ユウカ、トビーが来たことにより、宴はより一層の盛り上がりを見せる。ジュラに挨拶をしたとき、良い目をしていると言われたり、リオンがジュビアに一目惚れしたと言うのを見て、何か、良い男なのかどうか分からんなと思ったり、グレイにはっきりしろよと思ったりした。挨拶をした時、トビーが切れながら蓮のあの言葉を言って、蓮は人斬りの目つきで睨む。
・・・ちなみに経験者の四人は悪魔が降臨してる間ガタガタ震えていた。
…先程の喧騒が嘘のように静まりかえり、みんなが寝静まった頃、蓮は外で星空を眺めていた。
-フッ、それにしても冷酷で残酷な闇の人斬りの俺が、明治時代から旅立つと江戸の街のかぶき町、かぶき町から旅立ったら今度は魔法の世界か…全くどうかしてるな俺も・・・-
― 剣心、薫、佐之助、弥彦、恵、蒼紫、操、一、銀時、ヅラ、高杉、凌馬、万斉、かぶき町の住人達、そして刀殺隊の仲間と四天王達、明治と江戸を頼んだぞ。―
蓮はは心の中で仲間達に別れを告げ、声を出さずに涙を流す。…ふと振り返ると、新たな仲間妖精の尻尾の全員が後ろにいた。自分を探しに来たのだろう。こんなに接近されるまで気付かなかったとは余程余裕がなかったらしい。蓮は後ろを見ると女性陣はもらい泣きしている者もいる。男性陣もなんて言えばいいのか分からないといった顔だ。
ナツが一歩進み出て力強くこう言う。
「俺達がついてる!!」
蓮は目を見開く。
「ナツ・・・」
「そうだよ!私達は仲間で、家族なんだから!」
ルーシィが叫ぶ。
「ルーシィ・・・」
「大切な者を失った悲しみは仲間が埋めてくれる。」
エルザが慰めるように言う。
「エルザ・・・」
「一緒にいますから…だから泣かないでください…」
ウェンディが自分も泣きながら懇願する。
「ウェンディ・・・」
他の者も口々に自分の思いを告げる。蓮は自分の紋章を見て、仲間達を見る。さっきまで複雑だった紋章は家族の証。先程と違って誇らしげだ。
「みんな・・・」
「ギルドは家族じゃ…お主が悲しければ皆が悲しみ、お主が嬉しければ皆が嬉しい。逆もまた然りじゃ。」
マカロフの言葉は蓮の胸に届く。
「じいさん・・・みんな・・・ありがとう。」
泣き笑いの顔で礼を言う蓮。みんなもつられて笑顔になる。
「へへっ!そーいえばまだ言ってなかったな!」
「あい!それでは皆さん、せーのっ!!」
「「「「「「「ようこそ!フェアリーテイルへ!!」」」」」」」
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