オズのハンク
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第十二幕その十
「ちゃんとね」
「そうした知識をですね」
「学んでね」
「備えておられるんですね」
「オズの王立退学の図書館にもあるしね」
「書物に収められているんですね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「そうなっているからね」
「だからですね」
「オズの国で魔法を使える人は限られているけれどね」
オズマとこの魔法使い、そしてグリンダの三人だけです。
「それでもだよ」
「知識はですね」
「オズの国にはあってね」
「学べるんですね」
「そうだよ、古代エジプト語も」
言語もというのです。
「残っているからね」
「何かそういうものも」
「ちゃんとあるから」
だからだというのです。
「学ぶといいよ、興味があるものはね」
「何でもですね」
「何時でも学んでいいことがね」
「オズの国なんですね」
「おかしな知識はね、自然とね」
そうしたものはといいますと。
「オズの国に入る時にね」
「外されるんですか」
「濾過されるからね」
そうされるというのです。
「自然とね」
「オズの国に入る時に」
「そうなるからね」
だからだというのです。
「安心してね」
「それでは」
「さて、皆宮殿まで帰ったけれど」
それでもと言うハンクでした。
「これからどうしようかな」
「それぞれの場所に帰る人もいるけれど」
それでもとです、トロットはハンクに応えました。
「まずは皆が宮殿に帰られたお祝いにね」
「それでなんだ」
「パーティーを開かない?」
「そこで飲んで食べてだね」
「歌やダンスも楽しんで」
そうしてというのです。
「お祝いをしましょう」
「そうだね、こうした時はね」
「いつもよね」
「パーティーを開くね」
ハンクもそうしたパーティーはよく経験しています、オズの国もパーティーはいつものことなのです。
だからとです、ハンクも頷きました。
「それじゃあ」
「これからね」
「まずはパーティーだね」
「それを開きましょう」
「いいことね」
パーティーと聞いてです、オズマはにこりと笑って答えました。
「そうしましょう」
「そうね、こうした時はね」
まさにとです、ドロシーも応えました。
「パーティーよね」
「トロットもわかっているわね」
「だっていつもでしょ」
トロットはドロシーににこりと笑って言葉を返しました。
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