オズのハンク
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第十二幕その九
「蟻達もね」
「元気なんだね」
「そうなっているんだ」
「成程ね」
「そういえば僕達も」
ここでカルロスが言いました。
「ピラミッドの中では随分とね」
「いつも以上にだね」
「元気で」
それでとです、カルロスはハンクに答えました。
「よく動けたね」
「そうだったね」
「そう、そしてそれは」
「僕達がピラミッドの中にいたからだね」
「そうだったんだね」
「ピラミッドパワーね」
オズマもそのお話を聞いて言いました。
「その力ね」
「オズマ姫はご存知なんですか」
「ええ、これも魔法のうちだから」
それでとです、オズマはカルロスに答えました。
「私も知っているわ」
「そうなんですね」
「こうしたものも魔法なのよ」
「ピラミッドも」
「あれ自体がね、古代エジプトでは魔法の研究も盛んだったから」
オズマはこのお話もしました。
「ピラミッドのこともわかっていたのよ」
「不思議な力があることが」
「そうよ、ピラミッドは高度な数学の知識があって」
それでというのです。
「魔法もよ」
「使われているんですね」
「そちらもね」
「そうだったんですね」
「ただ神々もいるだけじゃないのよ」
「そうですか」
「そうした場所なのよ。けれど」
オズマはこうも言いました。
「古代エジプトは本当にね」
「そうしたことからもですね」
「かなり凄かったわね」
「古代なのにですね」
「数学の知識があってね」
「魔法もですね」
「他にも農業や天文の地理も豊富だったのよ」
そちらの学問も発達していたというのです。
「古代エジプトは」
「そうだったんですね」
「そう、そしてその知識はね」
それはといいますと。
「オズのお国にそのまま入っているわよ」
「そうなんですね」
「もう今の外の世界には伝わっていない知識もね」
「オズの国ではですね」
「伝わっているのよ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「私達も学んでいるのよ」
「そうですか」
「そして魔法を使っているのよ」
「何か凄いですね」
「オズの国は外の世界にないものもあるわね」
「それも沢山ありますね」
「そのうちの一つなのよ」
古代エジプトの知識もというのです。
「実はね」
「そう、そして私達もね」
魔法使いもカルロスにお話します。
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