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ドリトル先生の林檎園

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第五幕その十二

「神社の中にお寺があったりお寺の中に神社があったり」
「日本ならではだけれど」
「どっちも一緒に信仰していい」
「そういうことだね」
「だから信玄さんもだったんだね」
「そうだよ、そしてあの白い鬣みたいなものがある兜も」
 こちらもというのです。
「諏訪の兜だからね」
「あれ恰好いいよね」
「まさに総大将の兜って感じで」
「映えるのよね」
「もう信玄さんの象徴ね」
「そう、あの兜もね」
 信玄さんならというこの兜もというのです。
「諏訪だからね」
「本当に諏訪と縁が深くて」
「それでいて出家もしていて」
「それでも問題ない」
「それが信玄さんで日本ということね」
「そうだよ、まあ本当に信玄さんは基本山梨の人で」
 当時甲斐と呼ばれた国のです。
「あちらのヒーローだけれどね」
「山梨じゃ今も大人気っていうわね」
「悪く言う人がいない位」
「新潟の上杉謙信さんと一緒で」
「そうだっていうわね」
「そう、本当にね」
 実際にというのです。
「山梨最高の偉人だよ」
「それでもこの長野に縁があるのね」
「諏訪大社にも」
「それでよね」
「今こうして僕達にお話してくれたんだね」
「そういうことなんだ、それと」
 今ここでメールの着信が来てこう言いました。
「トミーと王子が明日こっちに来るよ」
「あっ、明日なんだ」
「明日こっちに来るんだ」
「長野県に」
「そうなんだ、こっちに来てくれて」
 そしてというのです。
「僕達と一緒に長野県で楽しみたいそうだよ」
「遂にトミー達も来てくれるんだ」
「王子も」
「それじゃあ明日ね」
「明日トミー達と合流しようね」
「合流場所は長野県だよ」
 そこだというのです。
「だから楽しみだね」
「そうだね」
「じゃあ明日は長野市に行こう」
「あそこは確かこの県の県庁所在地だし」
「先生も行くつもりだったね」
「最初からね、じゃあね」
 笑顔で応える先生でした、今も。
「これからね」
「うん、じゃあね」
「明日は長野市に行こう」
「そうしましょう」 
 動物の皆も笑顔で答えました、そしてでした。
 諏訪大社の中をさらに歩いていきました、そのうえで明日の長野市のことを思ってそうしてそちらも楽しむのでした。 
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