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アマゾンのドラゴン

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第三章

「あんた実際にや」
「強いかな」
「そやで」 
 こう彼に微笑んで言うのだった。
「ほんまにな、そやからな」
「このままだね」
「進んでいけばええわ、それにな」
「それにっていうと」
「ヒドラが相手でも臆せんかったし」
 アマードが村長に答えたその返事のことも話すのだった。
「今も勇敢に戦っている」
「これは当然だと思うけれど」
「当然でもそう出来るもんやない」
 アマードがそう思っていてもというのだ。
「ほんまの勇者やないとな」
「そうなんだね」
「そやからな、また言うけど自信を持って」
「やっていけばいいんだね」
「そやで」
 こう言ってだ、そのうえでだった。 
 アマードは強力なかつ多くの獣やモンスター達を倒していき遂にだった。
 密林の奥深く、アマゾンの数多くの支流につながっているかなりの大きさの沼地にヒドラがいた。そのヒドラはというと。
 どす黒さが混ざった紫の鱗と白い肌、四本の短い足に恐竜の様な身体に九本の大きな尻尾を持ち頭はというと。
 大蛇のもので九つあった、そして大きさは言われている通り百メートルはあった。アマードはそのヒドラを見て言った。
「ヒドラの中でもね」
「ほんまに強いな」
「レベルは百十かな」
「それ位のヒドラやな」
「これはもう並の冒険者だと」
「何十人おっても勝てんわ」
「軍隊でも相当な規模を送らないと」
 そうしなければともだ、アマードは話した。
「到底ね」
「勝てんな」
「ほんまに。けれど依頼は受けたから」 
 だからだとだ、アマードは言ってだった。
 剣を構えてヒドラに向かった、ここでアマードはガブリエラに話した。
「ヒドラは体力もあるけれど」
「回復力が半端やないからな」
「少しダメージを与えても」
「すぐに回復するから」
 だからだというのだ。
「どんどん攻撃を与えていこう」
「そやな、しかもヒドラの牙と息は猛毒や」
 ガブリエラはヒドラのこのことを話した。
「噛まれると毒を受けるし」
「毒のブレスも吐くからね」
「それも要注意やからな」
「しかもそれをしてくる頭が九つで」
「巨体、尻尾もある」
「だからね」
「ここは用心して戦ってくな」
「果敢に戦いながらね」
 こう言ってだった、アマードはまずは。
 ヒドラの周りに術で霧を出して目くらましをしてだった、牙や巨体の足に尻尾のそれの正確さを落として。 
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