仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第1部~崩壊する楽園~
第11話『ブックマーク』
これまでの、仮面ライダーディロードは─
「もって二分が限界か。」
「行くぜ!行くぜ!行くぜ!」
「さあ、お前の罪を数えろ!」
「雅君、まさか」
「夜天、紫突!」
装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─
「さて、まさか予定が少しズレるとは。まあ、人の行動はデータでは分からないから、仕方がないか。」
雅は次元保護国の特別養成施設に来ていた。
「とはいえ、翔太郎さん達の世界は、カズマさん達の世界の次に捕まえる予定だったから、照井刑事がカズマさん達と同行していることは都合が良かった。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身して施設に入る。
「確か、反応はこの辺りのはずだが…」
ディロードが警戒しながら歩いていると、突然上から鉄格子が落下し、ディロードを捕らえる。
「何っ!?」
ディロードは捕らえられた瞬間に変身が解除される。
「どうだ、雅。」
劉鳳が現れる。
「これなら!」
雅はディロードライバーにサンライザーのカードをスキャンするが、エラー音声が鳴り反応しない。
「どういうことだ!」
「無駄だ!その檻は対仮面ライダーディロードを前提に設計した檻。ディロードの力は一切無効化される。」
劉鳳は雅に説明する。
「漸く会えたな雅!かなみは返してもらう!」
そこに感情をむき出しにしたカズマと、冷静に手錠を持つ照井が現れる。
「凪風雅、国家反逆罪の現行犯で、お前を逮捕する。」
照井は雅に近づく。
「仕方がない。僕のアルター能力の出番か。」
雅はそう言うと、アルター能力を発動させる光を放ち、檻を媒介にしてアルター能力を発動し、檻から脱出する。
「何っ!?アルター能力だと!?」
「おめえ、いつの間に!?」
劉鳳とカズマは想定外の事態に驚く。
「あなた達の世界でワールドホープを発動した時、僕はアルター能力を手に入れました。では、見せてあげましょう。僕のアルター能力、ブックマークを!」
雅はそう言うと、巨大な拳銃を出現させる。
「それは、立浪のビッグマグナム!?」
「まずはカズマさんに一発!」
驚く劉鳳を前に雅はカズマを射撃する。
「それの対処法は分かってんだよ!」
カズマは左に避けて弾道から逸れるが、
「それは散弾だ。」
突然、弾は小さくばらけて四方八方に飛び、カズマは数発受ける。
「ちくしょう!」
カズマはハイブリットを纏う。
「変…身!」
〔トライアル!〕
照井は状況改善のために仮面ライダーアクセルトライアルに変身する。
「全力で振り切るぜ!」
アクセルトライアルはエンジンブレードを構える。
「照井さんが相手なら、本気を出す必要があるな。ラディカル、グッドスピード!」
雅は両足にターボユニットを装着する。
「あいつ、クーガーの兄貴のアルターまで!」
「行くぞ、衝撃のファーストブリット!」
雅はアクセルトライアルより素早く行動し、キックを一発アクセルトライアルに放ち、吹き飛ばす。
「トライアルメモリの性能を考えると、こちらが防御しても時間切れになる前にやられてしまう。それなら、一気に決めるか。」
雅はラディカル・グッドスピードを全身に纏い、高速で動く。
「瞬殺の、ファイルブリット!」
アルター能力によって強化されたキックは、アクセルトライアルの防御を打ち砕き、アクセルはライダーカードに封印される。
「二人で一人の風の町の戦士の世界、捕まえた。」
雅はアクセルのカードを拾い上げる。
「雅、いい加減にしたらどうだ!」
劉鳳も絶影を纏って雅に突進するが、
「読めていた。」
雅は劉鳳の両腕を掴むと、ラディカル・グッドスピードを分解して更にアルターを再結合させる。
「究極の癒しを教えてあげましょう。」
雅は自身の生体エネルギーを劉鳳に流し込む。
「これは、シェリスの永遠の献身!?雅、貴様!」
劉鳳は雅が使った力に怒りながらも、捕まれている腕の装甲を分解することで、雅から脱出する。
「雅、お前はどれだけ俺達の心を傷つければ気が済む!?」
「それより、なんで俺達の考えが分かるんだよ!?」
劉鳳とカズマは怒りをむき出しにする。
「解らないのですか?あなた達にとって大切な、彼女のアルターを使っていることが。」
雅は二人を煽る。
「まさか、貴様…」
「かなみのアルターを!?」
「そうです。こうしている今も、あなた達の考えがよく分かりますよ。その冷静さを失う強大な憎しみも。」
勘付く二人を雅は更に煽る。
「…いいじゃねえか、雅。こんだけ怒ってんのはあの蛇野郎以来だ。劉鳳、雅の奴、ぶっ潰すだけじゃ済ます気がねえんだが、やってもいいか!?」
「ああ!相手はこの世界の反逆者だ。正当防衛の適応内だ!」
カズマと劉鳳はその感情によってアルターが進化し、カズマのハイブリットは灼熱の光を放ち、劉鳳は絶影の第一形態と第二形態を出現させる。
「来たか。しかし、その力のおかげで漸くこいつが呼べる。来い、ハイパーピンチクラッシャー!」
雅の宣言によって巨大ロボット型アルター、ハイパーピンチクラッシャーが出現し、
「それから、バーニングサマー!」
更に巨竜型アルター、バーニングサマーを呼び出す。
「おい、今更そんなのかよ。」
「その程度で俺達を止められると思うな。」
カズマと劉鳳は構えるが、
「正義の使者と灼熱の魔竜、今こそ一つになる時!いざ、ドラゴニック、フォーメーション!」
雅はハイパーピンチクラッシャーとバーニングサマーを分解し、二つのアルターを合体させ、それぞれの特徴を持つロボットになり、雅は乗り込む。
「完成!ピンチクラッシャー・ファイナルブレイブ!」
雅はピンチクラッシャー・ファイナルブレイブを動かす。
「へっ!何がファイナルブレイブだ!的が一つになってやりやすくなっただけじゃねえか!」
カズマはその拳で雅のいる操縦席を狙おうとするが、
「甘い!バーニングフィスト!」
灼熱の拳がカズマを殴り、カズマは地面に叩きつけられる。
「この速度なら、追い着けまい!」
劉鳳はその高速を利用してピンチクラッシャー・ファイナルブレイブを翻弄し、
「絶影、倒竜斬!」
その刃で切り裂こうとするが、
「効くか!」
硬い装甲は、劉鳳の刃を弾く。
「なんて硬さだ!」
劉鳳は体勢を立て直す。すると、
「あなた達二人が馬鹿で助かりました。」
操縦席から雅が話す。
「おい、いきなりなんだ!」
「このピンチクラッシャーはあくまで囮。本当の目的は、こっちだ!エタニティ・ツイン!」
雅は緑色球体を出現させて二体の絶影の頭上に展開し、それが回転すると、絶影はカズマと劉鳳の前に立つ。
「しまった!あれは橘のエタニティ・エイト!?」
劉鳳は事態を把握し、即座に絶影を分解し、自身の装甲に変える。
「おい、劉鳳。どうしたんだよ!」
「奴があれを展開している限り、絶影はコントロールを奪われる。」
「それって、つまり!?」
「そうだ!俺が再び絶影を呼んでも、また奴に奪われる。」
「だからか。」
「そうだ。」
劉鳳は、戦力削減を余儀なくされる。
「おしゃべりはそれで終わりか。行くぞ、ファイナルインパクト、発動承認!」
雅がボタンを押すと、胸部にあるバーニングサマの頭部ーを模した装甲が開き、ピンチクラッシャー・ファイナルブレイブは金色に光り輝く。
「劉鳳、ここは俺に任せろ!輝け!もっと輝け!俺の拳!ハァイブリットォォォォォォ!」
「ピンチ!ドラゴニック・ノヴァァァァァァァァ!」
「バァァァーストォォォォォォ!」
ピンチクラッシャー・ファイナルブレイブは金色の光線を放ち、カズマはその中を引き裂くように突進する。
「光になれぇぇぇぇぇぇぇ!」
「もっと輝けぇぇぇぇぇぇ!」
カズマの拳はピンチクラッシャーの光線発射口に到達し、凄まじい爆発が起こる。
「カズマ!?」
劉鳳が見守る中、煙は晴れる。
「はぁ…はぁ…正義は勝つ!」
そこには、服が焦げ付きながらも、カズマのライダーカードを持つ雅がいた。
「雅、貴様!」
劉鳳は高速で突進する。
「まだだ!」
【SUMMON RIDE-REINFORCE-】
雅はリィンフォースを召喚し、劉鳳の攻撃を防ぐ。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身…」
雅は立ち上がりながらディロードに変身する。
「雅、大丈夫かい?今癒す。」
リィンフォースはシャマルから蒐集した治癒魔法でディロードを癒す。
「行くか、リィンフォース、セットアップ。」
【FORM RIDE-DELOAD SNOW RAIN-】
ディロードはスノーレインフォームに変身する。
[schaffen]
ディロードは右腕にナハトバンカーを装着する。
「行くぞ、ナイトメアハウンド!」
ディロードは直射魔法を放つが、劉鳳はそれを縫うように避けてディロードに近づくが、
「待っていた!」
ナハトバンカーの鞭で劉鳳は捕らえられる。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「夜天、紫突!」
ディロードは必殺技を発動し、ナハトバンカーを劉鳳と突き刺すが、
「ここで、倒れるものか!」
劉鳳は攻撃が自身の肉体に当たる瞬間に装甲を分解して回避する。しかし、
「レストリクトロック!」
強固な拘束魔法によって捕らえられ、
【-DE DE DE DELOAD-】
ディロードは必殺技を再装填する。
「『ディロード雷天キック!』」
ディロードは必殺のキックを防御の無い劉鳳に放ち、劉鳳をライダーカードに封印する。
「ユニゾンアウト…」
ディロードは変身とユニゾンを解除する。
「拳で語り合う進化の世界、捕まえた…」
雅は劉鳳と絶影のライダーカードを拾い上げ、特別養成施設を出る。
「それにしても、この最悪の脚本の力は凄まじいな。アクセス型のアルターを持っていなければ全員を対象に使えるとは。もっとも、僕もこんな悪ふざけをしないといけないのがつらいが。」
雅はそう言うと、次の目的地へ向かう。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「G5ユニットチーム、全員で守って下さい!」
「僕をどうするって?」
「なんでお前がドーパントメモリを!?」
「テラーフィールド!」
「城戸、死ぬな!」
次回『雅の強襲』希望を紡いで、全てを救え!
後書き
アルター能力紹介
ブックマーク
使用者:凪風雅
タイプ:アクセス型
能力:雅の知識にアクセスし、かつて目視したアルター能力の再現と応用
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