魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百七十七話
前書き
165.5裏をR18に投稿しました。ロリsの話です。
千冬はコアを使ってジャージに着替えると、ドアまで走り、開けた。
「何の用だクラリッサ」
「えーと、教官と連絡が取れなくて皆が心配しています」
「メールを送っただろう」
「皆またカルタフィルスと斬りあってるんじゃないかって言ってました」
「そうか」
そこでクラリッサが抱いていた疑問を口にした。
「ところで教官。その犬耳と首輪はいったい…」
バタン! とドアが閉まる。
「おい一夏!? なぜ言わなかった!?」
「いう前に姉さんが出ていったからでしょ……」
「くっ…」
そこでクラリッサがドアを開けた。
「教官。誰と話して………………え?」
クラリッサの目が猫耳幼女♂に釘つけになる。
「きょ…きょうかん…」
「…………なんだ」
「妹さん…………ですか?」
「いや、コイツは男だ」
クラリッサがハッとなる。
「教官のツバメですか?」
(いや、妹じゃなくて男だと言ったら普通弟だろ…というかなぜそんな言葉を知っているんだドイツ人)
ガシィ!という擬音が、一夏の中で再生された。
「クラリッサ」
クラリッサの頭を片手で掴んだ千冬が告げる。
「ふぁい!」
「コイツは私の弟だ」
ギチギチギチギチ!
「わ、割れる!頭が割れます教官!」
「返事は?」
「や、ヤヴォール!」
そのままソファーに投げられたクラリッサ。
「姉さん、やり過ぎじゃない?」
「この程度では黒兎はつぶれんよ」
起き上がるクラリッサ。
「にゃおん」
「はぅっ…!?」
の隣に座って媚びを売る(からかう)一夏。
「きょ、教官。このケモミミは…」
「ああ。天災兎印の薬だ」
「な、なるほど」
クラリッサが一夏の猫耳に触れる。
「ふみゃぁぁ…」
「おと………………こ?」
一夏がクラリッサの膝の上で腹這いになる。
クラリッサが顎を撫でてやると…。
「にゃぁぁぁん………ごろごろ…」
「ふぐぅっ……!」
とクラリッサが鼻を押さえる。
「一夏。そんなやつでもシュヴァルツェア・ハーゼの隊長だ。使い物にならなくなると困る。そこら辺にしておけ」
「ふぁーい」
のそのそとクラリッサの膝から降りる一夏。
「で? クラリッサはどうだ?」
「撫でるの上手いねー。この人。撫でるの上手い人は好きだよー」
「本当…猫だなお前」
千冬がウイスキーの瓶を出す。
「え? 今から飲むの? まだ昼だよ?」
「どうせ休みだ」
「ハルフォーフさんは幾つ?」
「私は19です」
「アウトじゃね?」
「ドイツでは16で酒が飲めるぞ」
「そうなの? じゃぁおれも飲む。フィグネリアからウォトカ貰ったんだけど」
「ああ、とってきてくれ」
一夏がキッチンにいき、クラリッサから隠れてウォトカを量子展開する。
「おいバカ三本も持ってくるな!」
一夏がドンと一人一本ウォトカを置く。
「大丈夫大丈夫。無理そうなら飲まなきゃいいのさ」
千冬が一夏を膝に乗せる。
「それもそうか」
千冬がクラリッサのウォトカを取り、親指で栓を飛ばして渡す。
「ありがとうございます」
一夏も同じように栓を開けて、くぴくぴと煽る。
「ぷはっ」
「教官、その子修学前なんじゃ…?」
「俺は十三だぞ!」
「教官!? その子の飲酒ドイツでもアウトですよ!? それにウォッカやウイスキーは18からです!」
「しらなーい。俺は猫だから人の法は無効なんだにゃー」
くぴくぴ…。
「えー……いやなんでウォッカ一気できるんですか…。喉焼けますよ…」
千冬も続いてウォッカを煽る。
「くっ……喉が…」
「姉さんは情けないにゃー」
「言ったな猫」
「ほざけ犬」
千冬がどこからともなく(まぁ量子展開なのだが)酒瓶を二つ取り出した。
「………教官、どっから出したかは聞きませんけど…そのスピリタスどうするつもりですか」
千冬がスピリタスを一夏に渡す。
「ほー……」
「なんだやらないのか?」
「やるよ」
千冬と、その膝の上の一夏がスピリタスの栓を指で開け、煽った。
「くゅぅーん……くーん…」
「よーしよし」
「きゅーん…」
「あ、あのー。弟君?」
「なに? あ、俺の事は一夏でいいよ」
「あ、はい。じゃぁ私もClarissaでいいですよ」
「そ、よろしくねクラリス」
一夏は自分を抱き締めて話さない千冬の頭を撫でながらクラリッサと話す。
「えっと…一夏君も魔法使い?」
「ん? なんだ姉さん話してたのか…何時知ったの?」
「ヨセ……カルタフィルスと教官が戦った時に…」
「そ…じゃぁ自重しなくていいか…」
一夏がパチンと指を鳴らすと、食器棚が一人でに開いた。
「何をするんですか?」
「肴を作るのさ」
一夏は一歩も動かないまま、酒の肴を作った。
「フライドポテト?」
「一番楽だからね」
「いやその前に耳食べられてますけど…」
「はみゅはみゅ……いちかぁぁ……」
一夏の猫耳を甘噛みする千冬。
「姉さんは放っといていいとおもうよ?」
「教官の尻尾すごく動いてるんですが…」
「酔ってテンション上がってんじゃない?」
(一夏君も猫耳が動いてる…)
一夏も姉に構って貰えてご満悦だ。
「なんでスピリタス一気飲みして落ちてないんですか?」
「ああ。俺人間じゃないから」
「?」
「試しにスマホで俺を撮ってみなよ」
クラリッサはスマホを取り出して一夏に向ける。
「あ、あれ…? 教官しか映ってない…?」
「っはっはー。つまりそういうことさ」
「?」
一夏が今度は姿見を指差す。
その中にも一夏は居ない。
「???」
「まだわかんない?」
一夏がテーブルの上に手を翳す。
が、影がない。
「魔法…? IS…?」
「あぁ……そっちの認識か…まぁいいけど。ISではないよ。男が使えるわけないじゃないか」
もそもそとフライドポテトを食べながら一夏が言った。
「あ、姉さんの話聞かせてよ」
「いいですよ」
千冬の顎やら頭やらを器用に撫でつつ、一夏はクラリッサの話を聞いていた。
「………なるほどねぇ」
「いや感想それだけですか」
「姉さんだし、周りの女にキャーキャー言われてるだろうなっては思ってたよ。
姉さんは男より女にモテる女だからね」
その千冬は一夏をだきしめたまま眠っている。
「所で、そんな姉さんを独り占めしているラウラとやらは大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。ラウラちゃんはマスコットですから」
(マスコット……)
「もしも、もしもラウラちゃんが私を超え、シュヴァルツェア・ハーゼの筆頭に返り咲いたならば、きっと従わない者は隊にはいませんよ」
「ふぅーん……」
「なんせ以前のシュヴァルツェア・ハーゼはラウラちゃんのファンクラ……げふんげふん。ラウラちゃんが頑張ってるのを見て負けられないと頑張ってましたから」
「誤魔化せると思っとんのかお前」
「何の事でしょう?」
「シュヴァルツェア・ハーゼって変態の集まりだったりする?」
「可愛いは正義!」
「あ、もういいわ」
「そうですか。では私はここら辺で」
「晩飯食ってかない?」
「お二人の邪魔はしたくないので」
「あっそ」
クラリッサが出ていき、一夏と千冬だけになる。
「ふぅ……寝よ」
一夏は千冬の腕の中から抜け出すと、千冬を抱えてベッドルームへ。
千冬を寝かせると、その隣に自分も横になる。
「ふにゃぁぁぁぅ……」
そこで千冬がうっすらと目を開ける。
「くゅー…」
一夏をいとおしげにだきしめると、千冬は再び目を閉じた。
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