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高知の洞窟

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第四章

「入ってすぐにや」
「恐竜の餌だね」
「それで誰も復活させられへん」
「公には行方不明になるね」
「恐竜のお腹の中にいてな」
「そうなるね」
 学者も笑って話した。
「そうなることは私もだよ」
「嫌やな」
「だから依頼を出してるんだよ」
「そやな、ほなな」
「うん、じゃあね」
「今から四人でギルドに行って来るわ」 
 そうして教授と共に洞窟に入ると約束して、そのうえでだった。
 四人は実際にギルドに行ってそうして学者と共に街を出て彼の案内でその洞窟に入った。だが洞窟に入るとだった。
 すぐに恐竜達が出て来てだ、紗枝は仲間達に言った。
「なあ、入ってな」
「もうすぐに出てきたな」
「めっちゃ広い洞窟の中にな」
「高さ何メートルもある恐竜のオンパレードやな」
「うん、ここの洞窟はね」
 四人に護られている学者も述べた。
「巨人殺しの洞窟とも呼ばれているんだ」
「恐竜の洞窟ちゃうん」
「その名前もあるけれどね」
 紗枝に極めて冷静に話した。
「それでね」
「巨人が入ってもやっつけられる」
「そう、恐竜が団体で出てくるから」 
 極めて強力な生物である彼等がというのだ。
「だからね」
「それでやねんな」
「うん、それでね」
 そのうえでというのだ。
「この名前も付いたんだよ」
「成程な」
「まあ巨人を倒せる力があったら」
 この世界の冒険者では最高位の力であると言っていい。
「それならね」
「倒せるか」
「それが出来るよ」
「いや、そこまでの力は」
 それこそとだ、紗枝は話した。
「持ってる人滅多におらんで」
「じゃあ君達は」
「その滅多におらん連中や」
 紗枝は学者に不敵に笑って答えた。
「そういうことや、ほなな」
「洞窟の中を進んで」
「隅から隅まで、そうしてな」
 そのうえでと言うのだった。
「しの遺跡手に入れような」
「宜しく頼むよ」
「ほな皆やろか」
 紗枝は今度は三人に声をかけた。
「恐竜ガンガン倒していってや」
「先に進もうか」
「私等一人一人でも強いけどな」
「四人揃ったら無敵やしな」
 それでとだ、瑠璃子と由香、雅美は紗枝の言葉に笑顔で応えてだった。
 それぞれ神具と術を駆使して恐竜達との戦いに入った、ここで紗枝は激しい戦闘の中で三人に言った。
「恐竜はドラゴンとちゃう」
「身体は大きいけどな」
「息は吐かんし術も使わん」
「そこはちゃうな」
「そして頭の出来もや」
 これもと言うのだった。
「ちゃうな」
「ああ、そやな」
「言われてみればな」
「基本本能だけや」
「しかも術もや」
 これもというのだ。 
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