ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade
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Turn:16 刻獣とメサイア
前書き
根絶者と戦うため普及協会本部を訪れるミライたち
自分たちの覚悟を証明するためソウジとのファイトに挑む
互いに根絶者と因縁ある者同士
譲れない戦いが今始まった
協会本部でミライ達を伊吹親子とユウカが出迎えた
「決意は固いようだな」
「はい、根絶者を………シェンメイを止めたいんです」
ミライとミツキの表情を見た伊吹は口元を緩めた
「なら、本当にそれだけの力があるか試させてもらおう、ソウジ、相手をしてやれ」
「じゃ、俺は別室で待たせてもらうよ、俺はもう話通してるから」
そういってタイガは一足先に部屋を出た、ソウジとミライがデッキを取り出す
Turn:16 刻獣とメサイア
ミライ達を協会本部へ送り届け自宅へと戻ったシオンは上着を脱ぎすててソファーに腰を預けた
「お疲れ」
そんな彼の頬に冷たい感触
見ればアムがドリンクを両手に持ちそのうちの一つを差し出しながら笑いかけていた
「同じ目をしていたよ、あの頃のクロノと」
「あなたも、彼女とファイトしたのは無駄じゃなかったんでしょ」
そういってアムはシオンの隣に腰かけ視線を合わせる
「あの頃と、同じ目をしてる、とてもきれいな目を」
「そうかい?やはり、ヴァンガードが僕を自由にしてくれる、こうして大人になって、家族が出来て、それでもあの頃の自分に戻れる………」
「今は信じましょう、あの子たちのことを、きっと守ってくれるわ、ヴァンガードを、私たちをつなげてくれた絆を」
「ネオンメサイア・アウリオンでブースト、デュナミス・メサイアでメリーブロック・ドラゴンを攻撃」
「ノーガード」
「ドライブチェック」
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
デュナミス・メサイアの腕が振り下ろされメリーブロック・ドラゴンが悲鳴を上げる
【刻獣 スピアヘッド・ユニコーン】トリガーなし
【刻獣 メタルパーティ・ドラゴン】トリガーなし
「ライド!刻獣 メタルパーティ・ドラゴン、クロノ・ドラン・Zのスキルでリボルバー・ドラコキッドを手札に」
「(リボルバー・ドラコキッド、早くもストライドの準備というわけか)」
「リボルバー・ドラコキッドをコール!」
「なに!?」
「なるほど、クロノジェット・ドラゴン・Zのスキルか」
「伊吹本部長、知ってるんですか?」
ミツキの問いかけに黙って頷く伊吹コウジ
「あのユニットにライドすれば、ドロップゾーンのグレード3の十二支刻獣をバインドしてストライド出来る、盤面を整えつつストライドの準備も怠らない、しかも山札の中のグレード3を減らすことでトリガーチェックやドローの質につなげることもできる」
グレード3は優秀なカードだがたくさんあっても持て余してしまう
シールドを持っておらずストライドのコストにするにしてもあまり多く抱えていると防御がおろそかになってしまう
その弱点をカバーするためにミライはリボルバー・ドラコキッドを使い山札のグレード3を減らした
「手札のクロノジェット・Zを公開、同じカードを山札から加えてそのうち一枚をドロップ」
「ギアクロニクルでこうも早く動かすとはな」
「相手がリンクジョーカーだもの、警戒しなきゃ、ドキドキ・ワーカーをコール、リボルバー・ドラコキッドのブーストでアタック!」
ドキドキ・ワーカーの放ったビームがデュナミス・メサイアを直撃する
【メタレイア・メサイア】トリガーなし
「メタルパーティでアタック」
「アステロイドでガード」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「くっ」
「惜しい!ガードされなきゃ一気に3点まで持って行けたのに」
「ソウジはそこまで甘い相手ではない」
「それにメサイアのカードはカウンターを使うものは少ないから序盤にガードするのはありよ」
ミライのクリティカルトリガーをうまくしのいで見せたソウジ
この戦いお互いに譲るわけにはいかないのだ
「ライド!メタレイア・メサイア、デュナミス・メサイアとミィーガー・メサイアをコール」
ソウジもユニットを並べてきた
代償として手札は減っているがダメージは今ソウジが有利
序盤の流れをこのままつかみ切るつもりだ
「アウリオンのブーストしたメタレイアでヴァンガードにアタック!」
「ドキドキ・ワーカーでガード!」
【超絃理論の愛し子】ドロートリガー
「パワーはミィーガーヘ」
「今のガードは大きい!メタルパーティのパワー10000がうまく働いてる」
パワー9000のユニットにライドしていた場合今のドロートリガーでアタックが通っていた
10000のパワーを持つメタルパーティがガードを可能にした
「だが………」
ミィーガー・メサイアが放った光でメタルパーティが大きく吹っ飛ばされる
「ああ!」
「トリガーが乗ったことでミィーガーのパワーは21000、両方のアタックまでは止められないか
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
「突き進め、求める世界へ!ライド!クロノジェット・ドラゴン・Z!さらにクロノビート・バッファローをコール、リボルバー・ドラコキッドのブースト、ドキドキ・ワーカーでアタック」
「超絃理論の愛し子でガード」
メタレイアを守るように飛び込んだ超絃理論の愛し子だったがドキドキ・ワーカーの放ったビームに貫かれ消滅する
「クロノジェット・Zでアタック!ドキドキ・ワーカーのスキルで1枚ドロー、パワー+5000」
「ノーガード」
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「パワーはクロノビート・バッファローへ、1枚ドロー」
滑るように突き進んでいたクロノジェット・Zはメタレイアの目の前で飛び上がり回し蹴りを頬に見舞った
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー
「クロノビート・バッファローでアタック!」
「超絃理論の愛し子でガード」
クロノビート・バッファローの振り下ろした腕を受け止める超絃理論の愛し子だがその小さな体はあっさり跳ね飛ばされてしまう
「ライド!イディアルエゴ・メサイア」
光を放つユニットが現れクロノジェット・Zは身構える
「ダメージは3対2で不利、しかもこのターンからストライドが」
「イディアルエゴ・メサイアのライド時、手札を1枚呪縛カードとして置き、1枚ドロー、ヴァンガードのパワーを+5000、もっともパワーアップに関しては意味がないがな」
「(来る!)」
「ストライド・ザ・ジェネレーション!創世竜 インテグラル・メサイア!」
白い稲妻の中から新たなGユニットが現れる
「アレスター・メサイアをコール、ヴァンガードにアタック」
「ラッキーポッド・ドラコキッドでガード!」
アレスター・メサイアの放った火球をラッキーポッド・ドラコキッドが受け止める
「アレスター・メサイアのスキル、アウリオンを呪縛、続けてインテグラル・メサイアでアタック、アタック時の効果で3体のユニットを解呪」
カウンターブラスト1枚とGゾーン1枚で発動するインテグラル・メサイアの効果
しかもそれだけではない
「この時3枚以上解呪したので1枚ドローしてソウルチャージ、自身にパワー+10000」
「パワーアップまで」
しかもユニットをコールしたことで減った手札が4枚まで増えている
トリプルドライブを加えれば最低7枚の手札が揃うことになる
「ノーガード」
「トリプルドライブ」
【ミィーガー・メサイア】トリガーなし
【超絃理論の愛し子】ドロートリガー
「この上ドロートリガー!?」
「ただでさえソウジのダメージが少ない状況だ、この手札の枚数は響く、それにアレスターの後ろ、ソウジの置いた呪縛カード」
「あれって………ヴィラストス・メサイア!?」
4つの翅をもつそのユニットの姿に驚きを隠せないミツキ
「ヴィラストスは解呪されたときの効果を持つ、今回はパワーが足りていないが、あのユニットの能力は大きい」
【デュナミス・メサイア】トリガーなし
白い稲妻がクロノジェット・Zに襲い掛かる
【スチームテイマー アルカ】トリガーなし
「ヴィラストスのブーストしたアレスターでアタック」
アレスターの放った攻撃がクロノジェット・Zに直撃し地面に横たわった
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
「トリガーの乗ったミィーガー・メサイアでアタック」
「クロノボレー・ラビット!メタルパーティ・ドラゴン!」
2体のユニットが突進を仕掛けてミィーガー・メサイアを食い止める
「やった!防いだ!」
「いや、まだ終わらない」
「ミィーガー・メサイアのスキル、カウンターブラスト、自身を呪縛して山札の上3枚の中から1枚、呪縛カードとしてリアガードに置く、更にデュナミス・メサイアのスキル、定常宇宙の祈り子をソウルブラスト、ミィーガー・メサイアを解呪して自身を呪縛、ミィーガー・メサイアにパワー+4000」
「これでミィーガーがまた攻撃可能に………定常宇宙の祈り子?」
「インテグラル・メサイアのソウルチャージで置かれたカードだな」
ミィーガー・メサイアのジェネレーションブレイクで呪縛カードの枚数だけパワー+2000
合計17000のパワーでクロノジェット・Zに迫る
「ジェネレーションガード!刻獣守護 イリシュ」
クロノジェット・Zに迫っていたミィーガー・メサイアの突撃を止めたのは無数の鎖を縦横無尽に操るギアロイドのユニットだった
「新しいGガーディアン!」
「防いだか、だが………」
ミライの手札は3枚
それに対しソウジは8枚と多い
ダメージも少ない状態で果たして決めきれるか
「ストライドジェネレーション!超刻獣 アヴニール・フェニックス!」
炎を纏ったクロノジェット・Zがアヴニール・フェニックスに姿を変える
「さっきイリシュが表になったからギアネクストも使えるはずだけど」
「だが、その方法はリスクが大きい、表のGゾーンが足りず結果的に手札も盤面も減ってしまう、確実にダメージを詰めるならあえて使わないのもありだ、ダメージ差も広い」
「ストライドスキル!ミィーガー・メサイアを山札の下へ、メリーブロック・ドラゴンを山札からスペリオルコール、、更に手札からスピアヘッド・ユニコーンをコール、手札のクロノジェット・Gをドロップしてクロノ・ドラン・Zを手札に」
シールドを持たないカードを捨てることで攻めきれなかった場合の保険もかけた
「クロノビート・バッファローでアタック」
「アレスターでインターセプト」
クロノビート・バッファローの振り下ろした腕をあれスター・メサイアが食い止めた
「リボルバー・ドラコキッドのブースト、スピアヘッドでアタック、スキルでクロノジェット・Zをスペリオルコール」
「アステロイドでガード」
「メリーブロックのブーストしたクロノジェット・Zでアタック!メリーブロックのスキルでパワー+8000」
「それはノーガードだ」
【アレスター・メサイア】トリガーなし
「アヴニール・フェニックスでアタック!スキルによりデッキの上から5枚確認!」
Gゾーンの表のカードは2枚あるのでこの効果で4枚コール出来る
一気に攻撃力を上げ手札を削る作戦だ
「クロノビート!ラッシュ・ボア!クロノエトス!メリーブロックをコール」
「だが甘い!ジェネレーションガード!終焉に灯る闇 ラクスカリーナ!」
長い髪をなびかせるGガーディアンがアヴニール・フェニックスの放った攻撃を受け止めた
「コストとして使ったカリーナのスキルでカウンターチャージ、ラクスカリーナのスキル発動、定常宇宙の祈り子とデュナミス・メサイアを呪縛、相手は同じ数になるよう後列のユニットを呪縛」
「ラッシュ・ボアとメリーブロックが………」
メリーブロックのパワーアップスキルを封じてきた
前列のユニットはヴァンガードに攻撃を通せるパワーではあるがギリギリになってしまった
「さらにアステロイドでガード」
「トリプルドライブ」
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
「効果はクロノビートに、セカンドチェック」
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
【時を刻む乙女 ウルル】ヒールトリガー
「ダメージ回復、パワーはクロノビートに、クロノエトスでアタック」
「このアタックが決まればクロノビートのクリティカル2が届く………」
「超絃理論の愛し子でガード」
だがソウジがそれを許すはずもなくこの攻撃はガードされる
「クロノビート・バッファローでアタック」
【オルターエゴ・ネオ・メサイア】トリガーなし
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー
「次のソウジのターンが勝負の分かれ目だな」
「ソウジさんの攻撃をしのぐためにミライさんは手札をためてる………でも」
「ストライドジェネレーション!創世竜 ハーモニクス・ネオ・メサイア!」
現れたのは根絶者とも渡り合ったソウジの切り札
まばゆい光を放つ調和と再生の神
「ストライドスキル、ミィーガー・メサイアを呪縛状態でリアガードへ、1枚ドロー、ヴィラストスを前に出して、空いた場所にサクリファイス・メサイアをコール」
「この布陣!」
「現状で最もベストとなる布陣が整ったか」
「サクリファイスのブーストしたヴィラストスでアタック!」
「インターセプト!」
ヴィラストスに体当たりしたクロノビート
「ヴィラストスのスキルで自身を呪縛しソウルチャージ、サクリファイスのスキルでさらに呪縛しカウンターチャージ」
「これでソウジさんの呪縛カードは5枚」
「ハーモニクス・ネオ・メサイアのスキルで彼女は次の攻撃でグレード1以上を手札からは出せない、だがダメージが4なら1枚受けれる」
「ハーモニクス・ネオ・メサイアでアタック!スキルで呪縛カードをすべて解呪!解呪した自身のユニットにパワー+5000!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ」
【ミィーガー・メサイア】トリガーなし
【ヴィラストス・メサイア】トリガーなし
【オルターエゴ・ネオ・メサイア】トリガーなし
ハーモニクス・ネオ・メサイアのまばゆい光に包まれるクロノジェット・Z
だが地面をえぐり取ったその攻撃をなんとか受けきった
【刻獣 メタルパーティ・ドラゴン】トリガーなし
「何とか耐えきったが左右のリアガードはパワーが合計で10000ずつ上昇している」
「ミライさん………」
「サクリファイスのブーストしたヴィラストスでアタック」
「ラビットとドランでガード!」
突撃していくヴィラストスを阻むように左右から割って入ったドランとラビット
「デュナミスのブーストしたミィーガー!」
「アルカ!完全ガード!」
「ミィーガー・メサイアのスキルで呪縛カードとしてヴィラストスをリアガードに置く!さらにデュナミスのスキルでミィーガーを解呪!再びミィーガーでアタック!」
「ジェネレーションガード!久遠の時乙女 ウルル!」
再び向かってきたミィーガーをウルルが迎え撃った
「ターンエンド」
ソウジは悔しそうに拳を握った
たくさんあった手札も使ってしまって5枚まで減っている
「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ギアネクスト!」
ギアネクストが咆哮を上げメサイアを見上げる
「ストライドスキル!ラッシュ・ボアをデッキに戻してリボルバー・ドラコキッドをコール!さらにクロノジェット・Gをコール!」
コールされたクロノジェット・Gが勢いよくイディアルエゴ・メサイアに向かっていく
「最後まであきらめるものか!」
2体のミィーガーがクロノジェット・Gを阻むべく立ちはだかった
その2体はクロノジェットの拳によってあえなく突破される
「ギアネクストのアタック!」
「ノーガードだ!来い!」
「トリプルドライブ」
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
【スチームテイマー アルカ】トリガーなし
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「パワーはクロノエトス・ジャッカルに!」
クロノドラゴン・ギアネクストの放った攻撃がイディアルエゴ・メサイアを飲み込んでいく
やがて光の粒子となってその体は消えていった
【定常宇宙の祈り子】
ミライの勝利で終わったファイトはかなりギリギリの勝負だった
「また、心強い味方が増えたな」
そういってソウジはミライに手を差し伸べた
「ともに根絶者と戦おう、俺たちのヴァンガードを取り戻すために」
「ふっ、もちろんよ」
そういって二人は固く握手する
「ミライ」
「あ、ユウカ、また一緒に戦うことが出来てうれしいわ、お互い頑張りましょう」
「ええ」
ミライの言葉に笑顔で返すユウカ
だがミライはその笑顔に僅かな違和感を感じていた
「ユウカ?………」
デッキを握りしめ険しい表情で部屋を出ていくユウカだった
後書き
次回予告
「そういえばソウジとこうしてゆっくり話すのは初めてかもね」
「いつもは大会でしか会わないからな」
「ソウジもヴァンガードが大好きなのはファイトしててわかるけど」
turn:17 激突!リンクジョーカー
「ほかには普段どんなことをしてるの」
「父に空手を習っている」
「なんか私の周りのファイターって武術やってる子多いなぁ」
「綺場ミツキもフェンシングをやっているんだったか?」
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