社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
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大神村の怪異
Part.9
咲夜の秘密……神話生物、もとい神、《忠誠を誓いし清き豊穣神》の姿を直視したレミリア・スカーレット以外の皆さん、《SAN》チェックでございます。0/1D3です。なおこの正気度減少による不定の狂気は発症しません。
遊星 《SAN》58 → 23 成功
咏 《SAN》39 → 02 クリティカル
白夜 《SAN》39 → 46 失敗
クリティカルを出した咏は1D3の正気度を回復させてください。
「(コロコロ)……3点だ」
「(コロコロ)……俺は3点減少だ」
「そんなことはどうでもいい! なんだ! 十六夜さんの身に何が起こった!? 《SAN》値は減っていないけど大パニックだぞこっちは!」
「さ、咲夜……? 呆然と咲夜を見つめるわ。PL的にも割と呆然としているわ」
「ご安心を。私もです。お嬢様……記憶を無くした私を救っていただき、ありがとうございました。今度は私が恩返しをする番でございます。GM、私は異空間から【豊穣神の蔦】を取り出します」
了解しました。さぁさ、皆さん。戦闘ラウンド中ですよ。皆さん呆然としているということで5ラウンド目に移行します。《DEX》20の咏さん、どうぞ。
「え、ああうん。とりあえず近くにいる食屍鬼をぶん殴る。へっ、なんだかわっかんねえけど……敵じゃねえならどうでもいいってね!」
咏 《鉄扇》80 → 34 成功
食屍鬼たちは茫然としています。そのままダメージロールどうぞ。
1D8+1D6 → 8
食屍鬼H《CON》?? → 58 成功
食屍鬼Hは気絶こそしてはいませんが、いまだ呆然と立ち尽くしています。では次は《DEX》が16に跳ね上がった咲夜のターンです。どうぞ。
「お嬢様に近い食屍鬼2体に対して攻撃を仕掛けます」
自動成功です。そのままダメージロールを2回どうぞ。
2D6+1D4 → 10
2D6+1D4 → 10
食屍鬼D《CON》??×5 → 97 ファンブル
では咲夜の攻撃を受けた2体の食屍鬼は絶命しました。
続いて食屍鬼たちの攻撃ですが……このラウンドのみ一切の行動をとれませんので飛ばします。
「……はっ! さ、咲夜。咲夜なの?」
「ええ、あなたの咲夜です。長い間、申し訳ございませんでした。……驚きましたか?」
「驚くに決まっているじゃないのよ! ああ、今は良いわ! あとで色々問い詰めてあげるから覚悟なさい!」
「なんなりと。さぁ、彼らのお手伝いをしましょう」
「そうね。でもその前に……」
レミリア《武道(空手)》72 → 42 成功
レミリア《こぶし/パンチ》50 → 39 成功
2D3+1D4 → 8
「この村長食屍鬼にきっちりとどめを刺さないとね」
「……ですね」
「さぁ、次のラウンドで手伝いに行くわよ、咲夜」
「承知しました」
「ちっ、よくわからんが今はあの化け物を倒すチャンスだ!」
遊星 《拳銃》75 → 18 成功
3D10 → 22
的確に急所を打ち抜かれた食屍鬼Lは崩れるように倒れます。自動気絶です。
「俺の番か。今のうちに食屍鬼たちと距離を取って安全な場所に大賀さんと移動する。次のラウンドから俺も《拳銃》で攻撃するぞ」
では第6ラウンドに移行します。……が、えー、読者の皆さん、ぶっちゃけこの状態になった瞬間にどう足掻いても食屍鬼たちに勝ち目はありません。よって戦闘はカットさせていただきます。
その、なんというか、この戦闘ラウンドかなりグダグダになりまして、なんと14ラウンドまでかかる長期戦に。途中白夜の《耐久力》が2になったりしましたけど。咲夜の力で回復したりなんやらかんやらして無事食屍鬼たちを全滅させることに成功しました。
「……ふぅ、なんとか全員倒したみたいね」
ごめんなさい。いや、理由はあったんですけど、食屍鬼を10体も追加注文しちゃってごめんなさい。
「まぁ、いいんじゃないか。無事にみんな倒せたんだしよ」
「というか色々聞きたいことがあるんだが1つに絞ろう。十六夜さん、あんたは一体何者だ?」
「それは俺も気になる」
「私もだ」
「あー……GM、これ誤魔化した方がいいでしょうか? 《SAN》チェックとかありませんか?」
いえ、ありません。お好きに喋っていただいて結構ですよ。
「あったとしても私が許さないわ。咲夜、これは命令よ。主の私に隠し事は許さないわ」
「……はい、お嬢様。この咲夜、全てを語らせていただきます」
では咲夜に代弁してGMから真相をお話しします。
咲夜はとある神の分身体の1体であり、人間の姿に擬態した時に記憶を失ってしまいます。その時にレミリア、あなたに拾われ今日まで記憶を無くした状態で人間として過ごしていました。
レミリアを守る一心で彼女を庇い、ダメージを受けたときに記憶が戻り、こうしてすべての力を取り戻したのです。
「じゃあ……なに? あなたは神様なの?」
「そういうことになります」
「ふーん。で、あなたもう人間の姿に戻れないの?」
「えっと?」
戻れますよ。
「ええ、戻れます。戻れますが」
「じゃあ早く人間の姿に戻りなさい。眩しいのよ、もう」
「あ、はい。元に戻ります」
では咲夜は元の姿に戻りました。角も翼も消えますが、銀色の髪の毛の中に緑色のメッシュがいくつか入っています。
「よし、それでいいわ。さぁ、疲れたわ咲夜。お茶にしましょう。ここじゃあ落ち着かないし、別の場所で休みましょう」
「え……よろしいのですか? お嬢様、私は……」
「人間じゃなくてもあなたは私の咲夜よ。私の満月なのよ。あなたを手放すなんて考えられないわ。あなたこそ、勝手に私の前から消えるなんて許さないわよ」
「……はい、この咲夜。この命尽きるまでお嬢様のおそばにおります」
「あのさぁ、レミ咲劇場を開いているとこ悪いんだが、1つ聞いていいか?」
「ああ、ごめんなさいね。いいわよ」
「十六夜さん、あんたその……神様なんだろう?」
「ええ、まぁ、そうですね」
「じゃあさ……ここから脱出できる魔法とか、ないか?」
「……あ、ありますね。私、呪文【門の創造】を持ってます。これで一応、この村から脱出できます」
「よし、これで出られるぞ」
「それぞれ帰りたいところにワープさせてもらおう。出来るか、十六夜さん?」
「ええっと、私の《MP》はあと58ありますから、出来ると思いますよ」
「それじゃあ脱出しましょう。この分じゃあ、助けなんてこないでしょうし。そういえば、遊星さんはどうするの?」
「俺か……俺はこの事件の真相をできれば公表したい。だが、こんなことをしたら日本中が混乱する。……ここは黙っておこうと思う。真相は闇の中だ。だが、せめて内藤さんだけでも供養させてやりたい」
「大丈夫よ。私が最期に会って、話をしてきたから。ただ、ご家族の所に連れて行ってあげたいわ」
「でもどう説明するつもりだ? 刺し傷ならなんとかなっても歯形は誤魔化せないぜ?」
「……ダメか。じゃあせめて埋めてあげよう。彼女は本当に被害者なんだからな」
「だな。内藤さんは埋めてやろう。こんな場所に埋めちまうのは正直可哀そうだけどねい……」
「仕方がない。俺たち6人だけの秘密だ。咲夜のことも永遠の秘密だ。いいな?」
「「「「頷(きます、くわ、く)」」」」
「というわけでGM、俺たちは内藤さんを埋葬してこの村から立ち去る」
「あ、俺は食屍鬼の死体を1つ持っていきたい。研究したい。勿論秘密裏にだけどな」
「好きにしてくれ。これで全員無事生還だ!」
「ハッピーエンドね」
はーい。ではエンディング行きます。
――――・――――・――――・――――
はい、探索者の皆さん、全員無事生還おめでとうございます。ぶっちゃけですね、このシナリオはグッドエンドかバッドエンドかの天国と地獄シナリオでしたから、大丈夫かなと思って私もハラハラしていました。
ではそれぞれの後日談と行きましょう。
まずは遊星の個別エンディングです。
えー、不動遊星捜査官。真相にはたどり着くことは出来ましたが……とても公表できない出来事でしたね。
「ああ。さすがに無理だ。誰にも報告せずに墓で持っていくとする」
ですね。警察官として、事件の真実を公にできない悔しさこそあるでしょう。ですがあなたは、警察官としてこれ以上の犠牲を一切出さずに無事に生還できました。
よってGM的にはミッションコンプリートとします。おめでとうございます。成功報酬としてこのシナリオで喪失した《SAN》値及び《耐久力》を回復させてください。
「ありがとう」
続いてレミリア、そして咲夜の主従コンビ。文句なしのグッドエンドです。おめでとうございます。
「ありがとう」
「どうも、ありがとうございます」
えー、2人とも遊星と同じく《SAN》値をマックスにしておいてください。あ、咲夜は《SAN》値超越していますけどね。
では三尋木咏のエンディングです。
「逃げ切ったぜい」
逃げ切りましたね。無事、あなたは秘密を誰にも悟られずに生還できました。文句なしのグッドエンドです。喪失分の《SAN》値を回復させてください。
それでは最後、白夜のエンディングです。……はい、クリアできておめでとうございます。
「ていうかさ、これ無事にエンディング向えたら全員クリアできるミッションじゃねえか?」
そうでもないですよ? 遊星のミッションも案外難しいものでしたし、咲夜の《MP》が少なかったりしたらあなたのミッションはクリアしにくいですし、咏の人なんて正直厳しいくらいでしたよ?
「そうかい。まぁ俺の目的は達成した。報酬も同じの貰っていくよ」
そうですね。
それでは以上をもちまして、COCシナリオ【大神村の怪異】を終了とさせていただきます。皆さん、お疲れ様でした。
「「「「「お疲れ様でした」」」」」
――Good end!!
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