勇者指令ダグオンA's
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第三十九話 海鳴のゾンビ
海鳴の暗い夜道
「ウィ~・・・ヒック」
仕事を終え酔っぱらったサラリーマンが帰宅していると不気味な気配が・・・
・・・振りかえると・・・
「ゴオオオオオオオオオオ・・・」
悍ましい者が
「うわあああああああああああああああ!!」
あまりの事に逃げるサラリーマンだった。
第三十九話 海鳴のゾンビ
本日八神家にて・・・
「なぁ力君」
「なんだよ?」
本日は学業も終わり、宇宙人も出ず、夕飯前に平和にテレビ見ていた力に神妙な表情で話しかけるはやて。
第六感はと~っても嫌な予感を示していたがはやての雰囲気にのまれてしまい話を聞くことになった力。
「海鳴にゾンビが出るって言う噂知っとるか?」
「はぁ?」
突然の事に?の力。実は今日学校にてはやてがクラスメイトと談笑している時
「ねぇ八神さん知ってる?」
「なんや?」
「最近海鳴にゾンビが出るって噂があってね」
「ふむふむ」
「どんなに凄いことになっても死ななくて立ち上がって来るんだって」
「へぇ・・・何か悪さしてるん?」
「うううん、何かそのままスタスタ帰っちゃうんだって・・・ここ最近目撃情報が多発しててしかも征西学園の制服着てたりもするんだって」
「ほぉ・・・ゾンビか」
というわけで・・・
「力君・・・宇宙人かもしれへんでこれから海鳴のゾンビを探しに行くで~」
「え?何で急に」
「宇宙人が悪さする前に何とかしないと・・・それにウチの高校の制服着てる時もあるんやで・・・潜入してるのかもしれへん」
「大体そんな奴いないって」
「つべこべ言うてないで来ーい!」
「わかったてば・・・大体そんな不死身な奴いたらお目にかかりてぇよ」
といって夕飯前というのに無理やり連れ出されてしまう力だった。
その様子を見ていたシャマルは・・・
「海鳴のゾンビって・・・すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっごく身近に心当たり有るんだけど」
と感じていたが面倒なことになりそうなのでスルーする事にしたのだった。
夜の住宅街
目撃情報を基に散策する力とはやて。時間帯が時間帯なだけに辺りは暗く人気の無い。
「何でこんな時間・・・こんな近所?」
「え?この辺での目撃情報が一番多いんや」
「へぇ~」
等と言ってる間に行き止まりに・・・
「うわ・・・行き止まりや」
「じゃあない・・・引き返すか」
といって振り返った瞬間。
「「!!?」」
怪光線が力とはやてに放たれた。咄嗟に避ける力とはやてが見た物は不気味な容姿の宇宙人だった。
「宇宙人?」
「・・・不気味や」
正しくゾンビのような宇宙人・ゴル星人が咆哮を挙げながら跳びかかる。
「トライダグオン!!」
力がダグコマンダーを起動させ水色のダグテクターを纏いマスクが形成される。
「ブレイブリキ!!」
装着と同時にはやてもセットアップしゴル星人の動きを止める。
「すげぇ力だ」
「力君!馬鹿力なら負けてへんやろ!!」
「言うだけの奴は楽だよな~ブレイブクロー!!」
力のブレイブクローで牽制されるゴル星人は目を光らせ巨大化する。
「な!デカくなりやがった!?だったら!ブレイブエラゴ!来ぉい!ブレイブローダー!!」
力が自身のダグビークルを呼びだすとはやてと共に登場し融合合体すると更なる合体体制に入った。
『勇者合体!!』
ブレイブローダーが変形し人型になったと同時に胸部が展開しダグブレイブがビークルモードになり装填される。
瞳が淡い緑に輝き
『ブレイブダグオン!!』
ブレイブダグオンが降り立ちゴル星人と対峙する。
『うっしゃ行くぜ!!はやて!!』
「よっしゃ!!」
ブレイブダグオンに搭乗しているはやてを介してはやての魔法がゴル星人に向かって放たれる。
「ウウウウウウウウウガアアアアアアアアア!!!」
不気味な方向と共にゴル星人ははやての魔法を力づくで弾き飛ばした。
接近しゴル星人を殴りつけるブレイブダグオンだがゴル星人に大したダメージは与えられていない。
「うわ・・・超頑丈や」
『ちょっと!冷静に分析してないで助けろ!!』
ゴル星人に締め上げられているブレイブダグオン・・・単純な力なら完全にゴル星人の方が上手のようだ。
だが
『く!てめえ調子に乗ってんじゃねえ!!』
胸のエンブレムが輝き自身の必殺技のブレイブバーストをゼロ距離発射しゴル星人を引き剥がした。
『ブレイブソォォォド!!』
ブレイブソードを構えゴル星人に構えた瞬間。
「力君!行くよ!」
はやての魔力がブレイブソードに送り込まれその攻撃力をアップさせる。
『ラグナロク!ブレイブソォォドクラッシュ!!』
己の防御力を武器にブレイブダグオンの一閃を受けるゴル星人。
だが
『ヌオオオオオオオオオオオオオ!!』
攻撃力が上がった一閃はゴル星人をそのまま一刀両断した。
爆発と共にブレイブソードを納めるブレイブダグオンだった。
戦いが終わり噂のゾンビを倒したと思った力だが・・・
「う~んあれゾンビはゾンビやけど・・・噂のゾンビとはちゃう気がする」
「え?」
「あの宇宙人が服着てるの想像できへんし・・・ゾンビのくせに死んだし・・・力君もうちょい探そ♪」
「えええええぇぇ・・・・」
正直飽きてきた力だが、なんやかんやではやてに付き合う事にする力。
だがとうとう海鳴のゾンビを見つけることは出来なかった。
「たく・・・今日一日何だったんだ?」
無駄な労力を使った事にガックリする力ちゃん。
その時
「え?」
十字路の影からトラックが飛び出してきた。
そして
「うぎゃあああ!!」
思いっきりはねられてしまった力ちゃん。
だが
「いってぇえええええええええええ!!!」
といって立ち上がるのだった。
ピンポーン
※普通の人間なら絶対に死んでしまいます。力だから助かっているので良い子は真似しないでね。
すると
「う・・う・・!海鳴のゾンビが出たああああああああああああ!!!」
あまりの恐ろしさに一目散に去っていくトラック運転手。
結論
「まさか・・・海鳴のゾンビって・・・」
「俺の事かよ!!」
そう・・・海鳴のゾンビとは・・・はやてのお仕置きでぶっ飛ばされていた力の事であった。
「ちょっと待て!俺は不死身なわけじゃないんだぞ!」
こうして力は超人からゾンビへと昇格し『海鳴のゾンビ』という称号も得たのであった。
「嬉しくねえええええええええええええええ!!!」
後書き
力
「なに!?ミッドチルダで災害だって!え?何で俺達に出動が?ミッドチルダってロボ駄目なんじゃないの?・・・て!そんな事言ってる場合じゃねえ、ビルに残された人を助けに行かないと・・・ちょっと待て!宇宙人が出てきやがった!
次回!勇者指令ダグオンA’s 八神組救助活動
て!俺達レスキュー出来んのか!?」
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