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真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改

作者:南條 綾
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2部 ジュエルシード事件
2章 ロッカー
  ロッカーの中に入ってたものを調べてみる

 
前書き
今回の話は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオ
shinaeさんが作ったロッカーを題材に2章を書いていきます。
TV版2.5話又は、漫画版1巻の話の最中です。

また変な関西弁になりますがよろしくお願いします。

クトゥルフTRPGをやっていてロッカーをやっていない方は、
ネタばれになってしまいます。

―――ここにはロッカーがある。

ここにはロッカーしかない―――― 

 
 改めてしっかりと見てみようとしたら野見山がストップをかけてきた。

「その鍋だけは近寄らない方がいい」

「なぜ?」

 見た目は、赤黒くて生臭いゲル状の液体
やばい代物なんて言うのはわかる。
誰も飲もうとはしないものだろう。

「何故か周囲しかわからないのだが、臭いがすごく嫌悪感しかわかないんだ」

「了解」

まずは、温度計だな。
どうやら非接触式の温度計で、センサーを対象に向けると1秒で温度を測ることができる物らしい
少し離れてゲル状の鍋を図ってみるとそれは100度をさしていた。

「先生、いくらミトン越しでも大丈夫だったのか?」

「そうだね、ところどころ焦げていたけれど、意外と丈夫だったよ」

 思っていたよりもミトンってやつは高温でも大丈夫みたいだ。

「綾君知らへんの、ミトンてなぁ、100均の物でも200度ぐらいまでなら大丈夫なんよ」

 こんな、ところどころ焦げているミトンでも丈夫なんだな。
せっかくだ温度計で測ると19度ってなった。

開封済みのホッカイロだが、ご丁寧に中身のカイロはもうすでに温まっていた。
温度計で測ると67度。ついでに袋にも小さく67と印字されてる。

薬はPTP包装された小さな錠剤が一粒。
絶対にやばい薬だよな。
ついでに温度は11度

「何の薬だ、絶対にやばいものしか思えないんだが」

「綾君、それ即効性の睡眠薬や」

「ちょっと待った、なんでわかるんだ」

「えっとな」

 はやては自分の荷物の中から少し大きめの薬入れを出した
その中にこの薬とよく似たものがあった。

「私が同じ薬を持ってるから」

「はやて身体大丈夫なのか?」

「大丈夫や、たまに寝付けんことがあってなぁ、石田先生が心配して渡してくれた物や」

「あまり無理するな」

「おや、言葉は悪いけど、優しいな」

「っは?病人だからだ」

「ありがと」

「次だ!次」

 本当にこの世界の小学生は、調子が狂う!

ペットボトルの水は、見た目はただの水のようだ。
ボトルのラベルには商品名ではなく、「熱いものに近づけないでください。
ボトルがとける可能性があります」と注意書きがされている。
なんで大きく注意書きが書いてあるんだ。
水は常温より少し高い19度でだった。

ぬいぐるみはプードルを模したリアルなぬいぐるみ。
言うか気持ち悪いぐらい本物かと思うぐらいの精巧にできていた。
一瞬本物と疑う位精巧にできている。
俺はそれを持った瞬間あさっての方に投げ飛ばした。

「綾君、どうしたんだ!」

「いや先生、ぬいぐるみのくせにぬくもりがあったから気持ち悪く感じたから投げた」

 俺はまたそいつをイヤそうに掴みながら調べると、タグがあり23と書いてあった。
ついでに温度も23と書いてあった。


「絵本はイソップ寓話みたいだ
一話しか入ってないなライオンとイノシシという話で、途中で話が途切れてやがる。
ヒントっぽいけれど、切れてるんじゃ読む気もおきんな」

「私、その話知ってるわ」

「ほう、物知りだな」

「えっとな、確かこんな話や
夏のある日、暑さで喉がカラカラに渇いたライオンとイノシシが、小さな泉に水を飲みに来ました。
どちらが先に飲むかでケンカになり、しまいには生きるか死ぬかの取っ組み合いになりました。
ところが取っ組み合いの途中で、両方がふとまわりを見てみると、
ハゲタカがすぐそばに集まっているではありませんか。
ライオンかイノシシか、先に殺された方をえじきにしようと待ち構えているのです。
それを見て、ライオンとイノシシはケンカをやめてこう言いました。
『ハゲタカやカラスのえじきになるよりは、お互いに仲直りするほうがましですね』
つまらないケンカや対立は、早く止める事です。
なぜなら、そんな事を続けていれば、きっと両方ともひどい目に合うようになりますから。
これでおしまいや
くだらないことで貴重な時間やお金などを浪費してはならないという教訓やな」

 はやては思い出すように話してくれた。
瞬間記憶能力者のようにすらすらとまではいかないが、最後まで話してくれた。

「よくもまぁ、そらで話が出てくるな」

「本読むの好きだから」

「俺の知り合いと同じ趣味か、会えば気が合うんだろうな」

「なんや、綾君の彼女さんか」

「は?んなもんじゃねえよ、最近のガキはマセてやがる」

「綾君も同じ年や」

「読んでもらって悪いが、あまりいい情報では無かったな」

「そうでもないよ」

「ほう、先生は何かわかったのか?」

「自分だけ助かろうとせず、仲良くしようというというヒントじゃないかな」

「からくりはなんとなくわかった」

「そうなのかい」

「ああ、多分この温度の数字とロッカーの数字が同じ奴を入れれば開くはずなんだが、最後の36という数字の物がない、試しに俺を計ったら36だった。」

「あかんよ、まさか自分が入れば」

「あぁ、それでなさっきの先生の物語の講釈中には勝ったら全員36だった。
多分普通に考えたら蟲毒をしろって事なんだが、そうさせないための絵本だったみたいだな」

 本当に遊んでやがる、それとも俺をここで殺したくないのか
それともほかにあるのか、奴は言った君らと・・・
いう事は今後奴が遊ぶのに必要な人間が俺以外に野見山かはやてかどちらが必要なのか関係してくるのだろう。
じゃなければこんな話がしてったら解けるヒントなんて出さないだろう。

「どないしたんや、黙り込んで」

「いや、そう言えばどこかのロッカーが開いているな、
もしかしたら何かヒントがまだ隠れているかもしれないから、結論は後にしようぜ」

「そうやな」

「僕もそれで良いよ、
ロッカーには君たちを入れたくないな
もちろん僕も、なにかほかに条件があれば良いんだけど」

「そうだな」

 そう言って俺は隣の100と書かれたロッカーを開いた。 
 

 
後書き
以外に書くことが多く話が長くなってますが今週中に終わらせます。
この話ゲームでやっても1時間から1時間30分ぐらいで終わります。
実際に僕自身がやって1時間ちょっとで終わりましたから、
あとエピローグ入れて2話ですね。
多分
ちなみにライオンとイノシシというイソップ寓話の話はありますよ。
はやてが言った話が全部です。
読むと1分かからないぐらいですね

参照 イソップ寓話
著作権は切れてるから大丈夫だと思います。

 
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