異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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俺の目の前で、先ほどエリカが指さした服を、身にまとっている。
ただ雑誌に描かれていたものは、黒白のものでどういった色の布が使われているかは記載されていなかった。
デザインのみのファッション誌であったらしい。
だからデザインのみの白地の生地で作られた服になっている。
そこで焦るエリカにルーシーが、
「それで~、何色の服がいい? どんな色にもできるよ?」
「ま、待ってください。一体何を……」
「ん? こういった服が着たいんじゃないの?」
「い、いえ、私は……」
「女神様には嘘が通用しません、キリッ。それで、何色がいい?」
「……では水色で」
「は~い、とりゃああああ」
そこでルーシーが服の色を変えるための魔法を使った。
一瞬にして、水色と白いフリルが可愛い服に代わる。
エリカ自身が金髪碧眼の美少女であるので、よく似合っている。
さすがはファンタジー世界だと俺は思った。
とはいえ当のエリカは、まだこの状況が受け入れがたいらしく、自分の服装を食い入るように見て……そこではっとしたようにルーシーを見た。
「この服、加護がすごいことになっています。こんな沢山の防御などの……元来ていた私の服よりも数十倍もの効果が……」
「これぞ女神様の御技です。すごいでしょう! ユウスケに私だって負けていないんだから!」
そうルーシーは言うが、どうして俺がライバル視されているんだと思っているとそこでエリカが、
「で、ですがこういった服よりはもっと今まで来ていた服に付加を……」
「え~、この服の方が可愛いからこれの方がいいわ。この格好で、巧みな剣裁きを見せつけて欲しいです」
「……ユウスケ、貴方の意見が聞きたいわ。そうね、むしろ異世界人である貴方のイメージするこの世界の人の服装、そちらの方が変わっていていいのではないかと私は思います」
そこで何故かエリカが俺に話を振った。
どうやらこの服でなければ何でもいいと思ったらしい。
そして以前の服が駄目ならちょっと変わった服を、とエリカは思ったのだろうが、俺は呻いてから、
「俺のイメージだと、異世界人の女の子は、もっと際どい服装をしているという先入観があるんだが」
「え?」
「ちょっと待ってくれ。ネットに接続して幾つか出すから」
そう言って俺は最近見た、ラノベの表紙をいくつか出す。
ちなみに以前ルーシーに見せた所、これだけスタイルが良ければこんな格好をしても恥ずかしくないわね……と感慨深そうに言っていた。
女性には女性なりの観点があるのかもしれない、そう俺はその時は深く考えなかったのだが、今は……そう、エリカに見せた後は、俺は後悔した。
「な、な……なんて……服なんて合ってないようなもの……」
「い、いや、ただ単に体のラインが出ているだけで、服は着ているから!」
「こんな薄い布なんて……それにこれ、絶対見えるわよ!」
「見えそうで見えないラインなだけです」
「嘘! 絶対ちょっと動いたら見えるわよ!」
「……俺たちの世界のイメージでは、特殊な力が働いて絶対に見えないものなのです!」
そう俺はエリカに返すと、ルーシーがなるほどと呟いていたのは今は放っておき、俺はエリカに、
「だから俺は当てにしないでください。それにその服は俺も似合っていると思いますよ? 可愛いですし」
「だ、だからそうやってすぐに可愛いって……」
エリカが口をもごもごさせて言うのを止める。
これはもしや何かのフラグか?
そう俺が思っているとそこでルーシーが俺に、
「……ユウスケの、このどスケベ男~」
「古い言葉でののしられると、やけにエロい感じがする」
「え? ユウスケってMだったの?」
「それはないな~」
などと話していたのだった。
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