ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade
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Turn:01:少女と天使
前書き
目標に向かいながら充実した日々を過ごすミライ
そんな中カードキャピタル2号店でミライは一人の少女と出会う
ヴァンガードを始めたいという少女のデッキづくりに協力するミライ
この出会いが彼女の日常を変えていく
U-20、そして普及協会でのエキシビションマッチから二ヶ月
今日もミライたちはカードキャピタル2号店でヴァンガードを楽しんでいた
「じゃあ、ギアネクストの効果でスタンドして………アタック」
「だぁ!また負けたぁ」
Turn:1 少女と天使
ミライとタツマがファイトしているとミライがカードの飾られてる棚の前で一人の少女がたたずんでいることに気付いた
「どうした?」
「あの子………さっきからずっとカード眺めてるけど、今までお店に来ていた子じゃないし」
「ん?あぁ、日本人じゃねえな、中国とか韓国じゃねえの?何?気になんの?」
「ハルカの時も思ったけどタツマってそういうのよく気付くわよね」
「ん?なんとなくわかんだろ」
「アジア系の場合はあまりわからないわよ」
「お前中国語できる?」
「ちょっと自信ないけど」
そう言って立ち上がったミライはその少女に声をかける
「あー、ニーハオ、えぇ………」
「大丈夫です、私日本語わかります」
「あ、そう、あなたさっきからずっとカード見てるけど、どうしたの?」
ミライの問いかけに少女はショーケースの中のカードを再び見つめた
「私のお母さん、香港でヴァンガードの研究してます、毎日、忙しそうで、ヴァンガード教わる暇なかった、お母さんの仕事の都合で日本来て、私もヴァンガード触れてみたいと思った、でもカードいっぱいでどれを選んだらいいかよくわからない」
「フフ、なるほどね、そういうことなら私たちも協力するわ」
トコハも一緒になって少女のカード選びを手伝うことに
「女の子なんだし親しみやすい可愛いカードがいいんじゃないかな、ほら」
そう言ってトコハがファイカから自分のデッキを取り出して少女に見せる
アーシャのカードを見た少女は目を輝かせた
「素敵です、こんなかわいいカードも、ショーケースの中、ドラゴンとか、騎士のカードでいっぱいでした」
「まあ、そっちのカードも結構人気だけど、ヴァンガードにもいろんなクランがあって、いろんなユニットたちがいるの」
「どんなユニットがいいか希望言ってみたらどうだ?それで見つかるかもしれねぇぜ」
タツマの提案に照れながら少女はゆっくりと口を開いた
「天使………天使のユニットがいいです」
「天使か………シャドウパラディンとかにもちょくちょくいるけど………それならやっぱりエンジェルフェザーかな」
「エンジェルフェザー?」
レミエルやメタトロンなどのエンジェルフェザーのカードを並べて少女に見せる
たくさんの天使のカードたちに瞳を輝かせていた少女はふと、1枚のカードが目にとまった
「このカード………」
「黒衣の戦慄 ガウリール、散りゆくものに安息を与える黒衣の葬天使を統べる隊長よ」
「ガウリール………私、この子がいいです」
こうして少女のデッキ作りに協力するミライたち
デッキが完成すると早速試すためミライとファイトすることに
「自己紹介がまだだったわね、私は新導ミライ」
「周神美(チョウ・シェンメイ)といいます」
「それじゃあシェンメイ、イメージして、私たちが降り立つのは惑星クレイ、ユナイテッドサンクチュアリの天空の城」
テーブルに表示されたフィールドは雲の上に立つ荘厳な城
「あなたのデッキがエンジェルフェザーだからそれに合わせて選んでみたわ」
「素敵な場所………ありがとうございます」
イメージの中でシェンメイはその城の広間に立っていた
まずはデッキの中からグレード0のカードを1枚フィールドの中心に置き山札の上から5枚を手札とした
「これで準備はオッケー、グレードは0から3まであって、1~3のカードが揃うようにするといいの、ゲーム開始前のこのタイミングに一度だけ、手札を交換できるけど必要?」
「えっと………大丈夫そうです」
手札に揃ったグレード1~3のカードを指でなぞりながらミライの質問に答えるシェンメイ
それを聞いて安心したミライは説明を続ける
「惑星クレイは私たちの星、地球とよく似たユニットたちの住む世界、でも私たち人間はこの惑星クレイでは力を持たないただの霊体でしかない」
そんなシェンメイに話しかけるミライ
「だから私たちはこの世界の住人、ユニットたちの力を借りる」
そうしてクロノ・ドラン・Gのカードを見せる
裏向きに置いたそのカードをミライは勢いよく表に返した
「スタンドアップ!ヴァンガード!クロノ・ドラン・G!」
イメージの中のミライの姿がクロノ・ドラン・Gの姿へと変わる
「ユニットになった………」
「これが霊体である私たちに与えられた力、ライドよ」
「可愛い!」
ドランの姿になったミライに思わず飛びつくシェンメイだが霊体のままだったためすり抜けて転んでしまう
「今の私たちは霊体だって言ったでしょ、ライドしない限り、モノに触れる力さえないわ」
「きゅ~」
「あなたもさっき私がやったようにユニットの力を借りるの、ライドしたユニットと共に仲間たちを率いて勝利を目指す、ヴァンガード、導くものとなってね」
ミライの説明を聞いたシェンメイは裏向きの自身のカードにゆっくりと触れた
「スタンドアップ!ヴァンガード!黒衣の燭光 アズライール」
霊体であるシェンメイの姿が光に包まれ燭台を持った小さな天使へと姿を変えた
「これが私………」
「最初の内はまだ力の小さなユニットからしか力を借りることは出来ない、ターンを重ねるごとに新たなユニットの力を借りて、ヴァンガードのグレードを上げていくの、お手本を見せるために私が先行でやるけど構わない?」
「あ、ハイ………」
「ターンの最初に、まずは山札から1枚引いて手札に加える、そしてライド!クロノエトス・ジャッカル、そしてクロノ・ドラン・Gは先駆のスキルでリアガードへ移動」
新たなユニットに姿を変えたミライ、そしてその後ろには先ほどまでミライが姿を借りていたクロノ・ドラン・Gが
杖を構えるクロノエトス・ジャッカルの姿にたじろぐアズライールだが
「大丈夫、先行の最初のターンに攻撃することは出来ない、だから私は何もせずこのままターン終了よ、さ、貴方の番」
「えっと、1枚ドローして………ライド、黒衣の鏡像 ハギーテ」
新たなユニットにライドしたシェンメイはクロノエトス・ジャッカルを見据える
ヴァンガードの下に置かれたアズライールのカードを手に取る
「えっと、この子も先駆?を持っているみたいですね」
「そう、先駆の能力を持ったユニットはリアガード、ヴァンガードと共に戦ってくれる仲間としてヴァンガードの周りのリアガードサークルに移動できるの」
「リアガードは手札から呼ぶこともできるし、スキルで他の場所から呼ぶこともできるんだよ」
ミライの説明に補足するかのようにミツキが覗き込むようにシェンメイの横に立った
「あらミツキ、撮影は終わったの?」
「ばっちりです」
ミツキの説明を聞いたシェンメイは手札を確認してみる
もう一枚グレード1のカードがある
「じゃあ、アズライールを後ろに下げて、もう一枚ハギーテをコール」
「もうコールしたいユニットがなければ次はいよいよアタックよ、グレード1とグレード0のカードはブーストと言って前列にいるユニットに後列から自分のパワーを分け与えることが出来る、ブーストするユニット、攻撃するユニットの順番で横向き、レスト状態にすることでアタックができるわ」
「えっと、じゃあ、アズライールのブースト、ハギーテでヴァンガードにアタック」
アズライールが燭台をかざすとハギーテの体を光が包む
力が漲ってきたハギーテは翼を広げて一気に駆けだした
「ファイターの分身であるヴァンガードがアタックする時、山札の上から一枚めくって、ドライブチェックが出来る」
「えっと、ドライブチェック」
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「クリティカルトリガーだな」
「く、クリティカル?」
タツマの言葉にシェンメイは首を傾げる
「クリティカルトリガーの効果を得たユニットはダメージを与える時もう一枚追加でダメージを与えることが出来る」
「そして、トリガーの共通効果でパワー+5000を好きなユニットに、これは別々のユニットに与えることが出来るから、今ならパワーをまだ攻撃していないハギーテに、クリティカルを攻撃しているヴァンガードにつける、そうすれば………」
既にヒットの確定しているハギーテはトリガーの効果で2点のダメージ、更に後続のハギーテもパワーアップした状態でアタックできる
「じゃあ、そうします」
ハギーテのはさみでクロノエトスが切り裂かれる
「ダメージを受けた時は、山札の上からカードをめくってダメージチェック、そしてダメージゾーンに置く」
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「また、トリガーのカード?」
「ドロートリガーですね、ダメージチェックでトリガーを獲得した場合もトリガーの効果を発動できます」
「ドロートリガーの効果で、山札の上から一枚ドロー、パワーをクロノエトス・ジャッカルへ」
「えっと、クロノエトス・ジャッカルのパワーが………」
「ドロートリガーの効果で+5000されて12000、ハギーテにもクリティカルトリガーの効果が乗っているからパワーは12000」
「まだ、攻撃が通るなら………リアガードのハギーテでヴァンガードにアタック」
「クロノボレー・ラビットでガード」
手に持った鋏を振り上げて向かっていくハギーテ
だが突如として割って入ったクロノボレー・ラビットの蹴りを受けふっ飛ばされてしまう
「えっ!?えっ!?」
「攻撃されるばかりじゃないわ、こうやって手札からガーディアンを出すことで、相手の攻撃を防ぐこともできるの」
「ガーディアンの防御力を示すシールドは、カードの左側に書いてあるぜ」
「ガードに使ったカードはドロップゾーンへ送られます」
ミツキの説明に合わせて山札の後ろのドロップゾーンへクロノボレーのカードを置くミライ
「攻撃がすべて終わって、もうできることが無い………」
「そう、それでターンは終了、私のターンよ、スタンドアンドドロー、ライド!クロノビート・バッファロー、刻獣使い ルガル・ウレをコール」
手慣れた様子でユニットをコールするミライ
ルガル・ウレが不気味に笑いながら腕を向ける
「ルガル・ウレでヴァンガードにアタック」
「えっと、黒衣の稲妻 ムンカルでガード」
ルガル・ウレが向かっていくがムンカルが電撃を放って牽制しルガル・ウレを追い払った
「クロノ・ドラン・Gのブースト、クロノビート・バッファローでヴァンガードにアタック」
「えっと、ノーガードです」
「ドライブチェック」
【クロノファング・タイガー・G】トリガーなし
クロノビート・バッファローの突撃を受け大きく跳ね飛ばされるハギーテ
「ダメージチェック」
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「やったぁ、クリティカル!あれ………でも、今攻撃してるのは向こうだから………」
「今クリティカルがめくれてクリティカルを+1しても、ダメージを与えることは出来ない」
「一応パワー+5000することは出来るけど、ミライさんのターンもここでおしまいだから」
「トリガーの無駄かぁ」
がっくりと項垂れるシェンメイ
気を取り直すべく顔を上げて首を振った
「ライド!黒衣の救済 アラトロン、ハギーテを下げてもう一枚アラトロンをコール」
「お、リアガードのパワーを上げてきたな」
「それじゃあ、今度は攻撃の仕方を変えてみましょう」
そう言ってミツキが指したのはリアガードのアラトロン
「こっちのリアガードからアタックしてみてください」
「えっと、ハギーテのブースト、アラトロンでヴァンガードにアタック」
「クロノボレー・ラビットでガード」
勢いよく向かっていくアラトロンだがクロノボレー・ラビットにまたしても阻まれてしまう
「次はヴァンガードです!アズライールのブースト、ヴァンガードのアラトロンでアタック!」
「ノーガードよ」
「それじゃあ、ドライブチェック………あっ」
【ハイトレブル・エンジェル】スタンドトリガー
「スタンドトリガーね、パワー+5000と、レスト状態のリアガード一体をスタンド状態にすることのできる効果を持ってるわ」
「って言うことは、パワー+5000したリアガードのアラトロンをスタンド」
「そう、そうするともう一度このアラトロンは攻撃できる」
ヴァンガードのアラトロンの攻撃がクロノビートの腹に突き刺さる
【刻獣 スピアヘッド・ユニコーン】トリガーなし
「リアガードのアラトロンでもう一度アタック」
更にアラトロンの追加攻撃が再びクロノビートに突き刺さった
「ダメージチェック」
【時を刻む乙女 ウルル】ヒールトリガー
「また………違うトリガー………」
「ヒールトリガーよ、その効果でヴァンガードにパワー+5000して、ダメージ一枚回復」
「えっ!?それじゃあ今の攻撃は意味なし………」
「ヒールトリガーは強力なカードだけど、その分いろいろ制限があるの、デッキに入れられるのは4枚だけだし、ダメージが相手より少ないと回復の効果は使えない」
「他にも………ま、これは後々でいいだろ」
「それじゃあ私のターン、ここからファイトは大きく動くわ」
手札から手に取ったカードを掲げるミライ
「駆け抜けろ!共に進む新たな世界!ライド!クロノジェット・ドラゴン・G、クロノファング・タイガー・Gをコール」
これでヴァンガードを含め3つの列が埋まったことになる
ミライは全力で攻撃してくる
「まずはルガル・ウレでアタック」
ルガル・ウレの袖から飛び出した蛇がアラトロンに襲い掛かる
【黒衣の裁断 ハールート】トリガーなし
「クロノジェット・ドラゴン・Gでアタック」
「えっと、ノーガード」
「それじゃあ、ツインドライブ」
「つ、ツイン?………」
「グレード3になるとドライブチェックを2回行えるの」
「その分トリガーの発動確立も上がって攻撃しやすくなるんだ」
「な、なるほど………」
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
【時を刻む乙女 ウルル】ヒールトリガー
「またヒールトリガー………」
「ダメージ回復、パワーはクロノファング・Gに」
飛び上がったクロノジェット・Gの蹴りがアラトロンに命中する
【黒衣の爆撃 マーリク】トリガーなし
「クロノファング・タイガー・Gでアタック!」
「ハイトレブル・エンジェルでガード!」
ファングGが振り上げたこぶしをハイトレブル・エンジェルが両手を掲げて何とか受け止める
「これで私のターンは終了、貴方の番よ
「スタンドアンドドロー」
手札のガウリールのカードを見つめるシェンメイ
その瞳は輝きに満ちていた
「力を貸して!私の天使さま!ライド!黒衣の戦慄 ガウリール!」
翼を広げてフィールドに降り立つガウリール
その姿を借りた自分自身の姿をシェンメイは思わず見回した
「それじゃあ、次はストライドしてみましょうか」
「ストライド?」
「そっちの銀色のカードを使うんだ」
はじめて聞く言葉に首を傾げたシェンメイに対しタツマが助け舟を出した
「お互いのヴァンガードがグレード3になったとき、手札からグレードの合計が3になるように捨てることでそのターンのライドフェイズ後にストライドすることが出来るの」
「そのターンの間だけ、更なる力を持ったGユニットをヴァンガードとして呼び出せるんです、Gユニットは貴方自身の可能性の姿なんですよ」
「私の可能性………やってみます!あ、その前にこのカードなんですけど………」
「ああ、そいつ使えるぜ」
手札のナキールをコストにストライドを宣言するシェンメイ
「ストライドジェネレーション!聖霊熾天使 アルティエル!」
両肩に砲を背負った天使がクロノジェットを見据える
その神々しい姿にクロノジェットも身構えた
「ガウリールのストライドスキル、山札の上から3枚見て、その中からナース・オブ・ブロークンハートをスペリオルコール、パワー+2000」
山札から登場したブロークンハートは手に持った武器を唸らせながら笑みを浮かべていた
「アルティエルの救援、ダメージゾーンから裏のアルティエル1枚を表に、レスキューチェック」
救援、レスキューはエンジェルフェザーのユニットが持つ特殊能力
能力が発動するとダメージゾーンのカードを一枚回復しその後ダメージチェックが発生する
ダメージゾーンに関連した能力を持つエンジェルフェザーの特性をさらに引き出すための能力だ
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「効果はすべてアラトロンに!更にブロークンハートの能力で、自身とヴァンガードにパワー+2000」
ブロークンハートはダメージゾーンにカードが置かれることでパワーアップするユニット
救援との組み合わせでリアガードが足りない状況をカバーできた
「ブロークンハートでアタック」
「ルガル・ウレでインターセプト」
ブロークンハートが振り上げた武器を割って入ったルガル・ウレが受け止める
「アズライールのブースト、アルティエルでアタック」
「ノーガードよ、Gユニットはグレード3以上の力を持つ、トリプルドライブの能力によってドライブチェックを3回行えるわ」
「トリプルドライブチェック」
【ナース・オブ・ブロークンハート】トリガーなし
【黒衣の爆撃 マーリク】トリガーなし
【ハイトレブル・エンジェル】スタンドトリガー
「ブロークンハートをスタンド!パワーはアラトロンに!」
アルティエルの放った光の弾丸がクロノジェット・Gに降り注ぐ
【クロノファング・タイガー・G】トリガーなし
「スタンドしたブロークンハートでアタック」
「ラッシュボアでガード」
ブロークンハートの再攻撃はラッシュボアが突撃して攻撃を受け止めた
「アラトロンでアタック!」
アラトロンが得物を振りかざしクロノジェット・Gに迫っていくが
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル、スキルでクロノボレー・ラビットとスチームメイデン メスキアを山札の下へ」
ウルルが姿を現し長い髪を靡かせながらその攻撃を受け止めた
「ジェ、ジェネレーションガード?」
「ストライドと同じ条件で、ガードの時に使える守りの切り札だ、ほら」
そう言ってタツマが指さした先にはドロップゾーンに置かれた時を刻む乙女 ウルルのカード
「ヒールトリガーを捨てると、Gガーディアンのユニットをガーディアンサークルにコールできるんです」
「ガードを終えたGガーディアンは表向きでGゾーンに置かれる、これにももちろん意味があるわ」
シェンメイのターンが終わるとアルティエルはGゾーンへ表で戻っていく
「次は私の可能性を見せてあげる!ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ギアネクスト」
咆哮を上げる青い竜の姿に圧倒されるガウリール
「これが………」
「ストライドスキルでクロノ・ドラン・Gをタイムリープ、リボルバー・ドラコキッド、手札からもう1枚、リボルバー・ドラコキッド、更にクロノジェット、Gをコール、ギアネクストのソウルブラスト、スキルを獲得、クロノファング・タイガー・Gでヴァンガードにアタック」
「アラトロンでインターセプト」
ガウリールに対して拳を振り上げるクロノファング
アラトロンが割って入って代わりに攻撃を受けるとその衝撃が体を突き抜けた
「クロノドラゴン・ギアネクストでアタック」
「(ガードできない………でも私はダメージ3だからここを凌げれば)ノーガードです」
「トリプルドライブ」
【スチームテイマー アルカ】トリガーなし
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
「効果はすべてギアネクストへ」
ギアネクストの放った光線がガウリールの体を包み込む
落下して地面に叩きつけられるガウリールの体はあちこち焼き焦げていた
【黒衣の爆撃 マーリク】トリガーなし
【黒衣の裁断 ハールート】トリガーなし
「ガウリールのスキルで………前列のユニットすべてにパワー+4000!更にブロークンハートのスキルで自身とヴァンガードに+4000!どうです!これでリアガードのクロノジェットの攻撃は防げますよ!」
「あー、それなんだけどな、ギアネクストの獲得したスキルっていうのが………」
嬉しそうに言うシェンメイに対して頭を抱えながらタツマが零した
「あれ?そういえばなんでさっきブーストしなかったんだろう」
スタンド状態のままヴァンガードの後ろにいるリボルバー・ドラコキッドに気付いて首を傾げるシェンメイ
「クロノドラゴン・ギアネクストのスキル、リアガードのクロノファングと、手札のルガル・ウレ、クロノボレーの3枚を山札に戻してギアネクストをスタンド、ドライブ-2」
スタンドしたギアネクストがガウリールを見下ろす
「え!?ええええ!?ヴァンガードがスタンドって、そんな能力もあるですか!?」
「リボルバー・ドラコキッドのブーストで、ギアネクストがもう一度アタック」
「の、ノーガードです」
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
ギアネクストの攻撃を受けたガウリールが羽を散らしながら光線の熱で消滅していく
6枚目のダメージが置かれがっくりと項垂れるシェンメイ
「負けちゃった」
「ミライさんやりすぎです」
「つい本気に…………」
「初心者相手に何マジになってんだよ」
「でも、楽しかったです………あの~、聞いてます?」
カードキャピタルに加わった新しい仲間、シェンメイ
全ては、この出会いから始まった
後書き
次回予告
「ティーチングでそこまで本気になるかよ」
「ファイトとなるとついて加減できなくて」
「血は争えないわね、ミライ」
turn:02 根絶者の影
「クロノもよくティーチングで大人げないことしてたから」
「いやいや、そこ褒めるところじゃないでしょ」
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