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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:53 ラナンキュラスの試練

 
前書き
いよいよ始まったミライとトコハのファイト
全力で挑むミライを迎え撃つトコハ
持てる力をすべて出し切ろうとする
だがそのすべてはトコハに読まれていた 

 
フォーチュンリングとトライスリーのエキシビジョンマッチもいよいよ最終戦
ミライは目の前に立つトコハを真剣な眼差しで見据えていた
「本気で行くわよ、かかってらっしゃい、ミライ」
「ええ………お母さん相手でも、絶対に負けない」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

Turn:53 ラナンキュラスの試練

ギアクロニクルのホームであるダークゾーンの工業地帯
「クロノ・ドラン・G!」
「萌しの乙女 イーダ」
「ライド!クロノエトス・ジャッカル!ドランは移動!」
ドランを右の後列に移動させたミライのプレイングを見てトコハは真剣な表情で手札を見る
「ライド!信頼の乙女 オデット、イーダを移動」

「トコハさん、ファーストヴァンガードを前列に出してきたな」
「トコハさんは元プロファイター、それに、ミライさんの戦い方はよく知ってるはずです」
二人の間に火花が散っているのが見える二人
親子として、コーチとして、ミライのファイトをずっと見てきたトコハ、いや、それだけではない
もっと昔から、トコハはギアクロニクルのファイトを見続けてきた

「コール!純潔の乙女 カトリーナ!オデットでヴァンガードにアタック!」
飛び上がったオデットが鍬を振り上げる
【モンキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「1枚ドロー、パワーはイーダに」
鍬がジャッカルに振り下ろされる
【クロノビート・バッファロー】トリガーなし
「カトリーナのブースト、イーダでアタック!」
イーダがスコップを振りぬいてクロノエトス・ジャッカルを攻撃する
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
「ライド!クロノビート・バッファロー!クロノエトス・ジャッカル!スピアヘッド・ユニコーンをコール」

「序盤から3列揃えて攻撃態勢は万全」
「けど、トコハさんはドロートリガーで手札を補給している、どこまで攻め切れるか」

「ガード!」
スピアヘッド・ユニコーンの突撃をモンキーポッド・ドラコキッドが受け止める
「クロノビート・バッファローでアタック!」
「ガード!」
マイリスがクロノビートの前に立ちはだかった
「ドライブチェック」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「っ!?」
「ドランのブーストしたクロノエトス・ジャッカルでアタック!」
クロノエトス・ジャッカルが振り下ろした杖がオデットを直撃する
更に追撃を受けて地面に倒れ伏すオデット
【頑強の乙女 ノエル】トリガーなし
【モンキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー

「またドロートリガー」
「速攻でただでさえ枚数に差があるっていうのに」

「今のは偶然だね」
「ミライがクリティカルを引いたことはトコハにとって予想外、確実に差を広げるつもりが追い付かれた」

「(やるわね、ミライ………、けど、このくらいじゃ新導トコハはびくともしないんだから)」
ドローしたカードを手に取り不敵に笑みを浮かべるトコハ
「ライド!頑強の乙女 ノエル、イーダでスピアヘッド・ユニコーンにアタック」
スピアヘッド・ユニコーンを叩いて退却させるイーダ
「さらにノエルでヴァンガードにアタック」
巨大な鍬を振り上げ向かってくるノエル
「(さあどうするミライ、さっきのドキドキ・ワーカーでガードするかそれとも………)」
「ノーガード!」
【胸焦がすラナンキュラス アーシャ】トリガーなし
振り下ろされた鍬の勢いで転倒するクロノビート・バッファロー
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし

「ガードせず手札を温存することを選んだか」
「その選択が今後どう響くか、だな」
ドキドキ・ワーカーにはリアガードで発動できる強力な効果がある
ミライはギリギリの手札枚数でリアガードを工面している
トコハに勝つために全力で向かっていっているのだ

「駆け抜けろ!共に進む新たな世界!クロノジェット・ドラゴン・G!ドキドキ・ワーカーとクロノエトス・ジャッカルをコール」
コールされたドキドキ・ワーカーがイーダをビームで射貫く
「クロノジェット・ドラゴン・Gでアタック!ドキドキ・ワーカーのスキルでソウルに移動!1枚ローしてパワー+5000」
「ノーガードよ」
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
クロノジェット・ドラゴン・Gの拳を受けて後ずさるノエル
【プルメリアの花乙女 シャルル】トリガーなし
「クロノエトス・ジャッカルでアタック」
「ガード!」
モンキーポッド・ドラコキッドがクロノエトス・ジャッカルの攻撃を受け止めてミライの攻撃が終了
次のターンからトコハのストライドが来る
「我が新たな世界に咲き誇れ!ライド!胸焦がすラナンキュラス アーシャ!」
アーシャにライドしたトコハが真っ直ぐクロノジェット・ドラゴン・Gを見据えた
「ストライドジェネレーション!経世の花乙姫 セルフィーナ!」
フォレストドラゴンに跨る花乙姫が姿を現す
「ストライドスキル!カトリーナをスペリオルコール!開花!パワー+4000、プルメリアの花乙女 シャルルをコール、セルフィーナのスキル、シャルルを選択しパワー+2,000、シャルルをコール、開花!元々いたシャルルにパワー+4000」
得意の開花を駆使して盤面を整えていくトコハ
パワーアップしていないシャルルからアタックを仕掛けてきた
「シャルルのスキル、山札の上から7枚見てヴァンガードかリアガードと同名のユニットがあればスペリオルコール………ないわ、山札をシャッフル」
「ガード!クロノエトス!クロノクロウ!」
シャルルのスコップによる攻撃を2体が受け止める
「セルフィーナでアタック!トリプルドライブ」
【フラワーキーパー・ドラゴン】トリガーなし
【モンキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「パワーはまだ攻撃していないシャルルに」

「あれ、4枚目だね」
「いくらなんでもドローしすぎだろ」
トコハのトリガーチェックを見ていたシオンとクロノは思わず苦笑していた

「(けど、この手札枚数、こっちにとっては好都合)」
【フラワーキーパー・ドラゴン】トリガーなし
セルフィーナによって舞った花弁がクロノジェット・ドラゴン・Gを飲み込んでいく
【時を刻む乙女 ウルル】ヒールトリガー
「ゲット!ダメージ1枚回復!パワーはクロノジェットに」
「甘いわよ、シャルルでヴァンガードにアタック!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!スキルでダメージゾーンから回復したクロノジェット・ドラゴン・Gと、コストに使ったウルルを山札の下へ」
シャルルの攻撃をウルルが受け止める
振り返って笑いかけたウルルがそのまま消滅するとクロノジェットがアーシャを見据えた
「私のターンはこれで終了、ミライ、あなたの番よ」
トコハの言葉を受けカードをドローしたミライはGゾーンに手を伸ばす
「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ネクステージ!」
ネクステージが腕を広げ力強く吠える
力の勢いに身を庇っていたアーシャがその姿を見据えていた
「ストライドスキル!クロノエトス・ジャッカルをタイムリープ、クロノビート・バッファロー、更にクロノ・ドラン・Gのスキル!スペリオルコール!「クロノクロウ・モンキー」えっ!?」
ミライの宣言とトコハの言葉が重なった
突然のことに周囲も静まり返っている
「その先も当ててあげるわ、コストを払ってクロノクロウのパワーを+5000、クロノエトス・ジャッカルと前後を交代し、クロノビート・バッファローからアタック、続けてネクステージ、コストを支払ってクロノジェットで再アタック、トリガーのパワーをクロノクロウに集中、こちらの手札を削りに来る」
トコハの言葉はミライのプレイングとほぼ重なっていた
クロノビートの攻撃をモンキーポッド・ドラコキッドでガードする
クロノドラゴン・ネクステージのアタックをノーガード
【クロノファング・タイガー・G】トリガーなし
【クロノファング・タイガー・G】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
ネクステージの砲門から放たれた攻撃がアーシャを飲み込む
勢いに負けたアーシャが吹き飛ばされ近くの建物に叩きつけられる
【ラナンキュラスの花乙女 アーシャ】トリガーなし
【フラワーキーパー・ドラゴン】トリガーなし
あちこち傷だらけになりながらアーシャが立ち上がるとクロノジェット・ドラゴン・Gが向かってきていた
ネクステージのコストでドライブチェックでめくった3枚を捨て攻撃を仕掛けたミライ
「ジェネレーションガード!秋景の花乙姫 ヴェルナ!カトリーナを指定、シールド+5000」

「トコハはミライに揺さぶりをかけている」
「傍で見てきたからこそ、ミライがどう攻めてくるのか手に取るようにわかる、あえてそれを見せつけてプレッシャーをかけてきてるんだ」

【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
「クロノクロウ・モンキーでアタック!」
「ツッケンでガード、シャルルでインターセプト」
「………ターン終了、クロノビートは山札へ」
攻撃をすべて読まれミライは悔しさを隠せなかった
何より、普段家でファイトしているときなど、トコハはあんな形で揺さぶりをかけてくることはない
「その程度でおしまい………なら、こっちの番よ、ストライドジェネレーション!冬麗の花乙姫 インベルノ!」
純白の姿の花乙姫が険しい表情でクロノジェットを見下ろしていた 
 

 
後書き
次回予告
「これがお母さんの全力」
「プロの世界は甘くないのよ、もっとかかってきなさい」
「私は………一度決めた夢をあきらめたりしない」

turn:final 目指すミライ

「そうよね………お父さんの時もそうだった」
「お母さん?」
「なら見せてみなさい!あなたの覚悟を!」 
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