ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start
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Turn:52 クロノジェット・ドラゴン
前書き
かつて竜は少年と出会った
その竜は少年と共に道を歩んだ
時がたって竜の力は新たな世代に託された
だが時を経て、少年と竜は再び共に戦う
「どうして?クロノ・ドランのカードってミライさんが………」
「別にあのカードだって全く出回ってないわけじゃないわ、でもお父さんが持ってるなんて」
「ライド!タイムブレイク・ドラゴン!クロノ・ドランのブーストでヴァンガードにアタック」
剣を構え向かっていくタイムブレイク・ドラゴン
「ノーガードだ」
「ドライブチェック、お!」
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
Turn:52 クロノジェット・ドラゴン
「やっぱり!ファーストヴァンガードがクロノ・ドランな時点でそんな気はしてたけど」
「タイムブレイク・ドラゴン、それにクロノジェット・ドラゴンってことは………ミライさんが十二支刻獣を使う前に使ってたデッキじゃないですか?」
「元々あれはお父さんがくれたものなの………でも、そのデッキは私の部屋にあるはずだけど………」
【ハウルオウル】ドロートリガー
ミライとミツキの会話はギアースを通してタツマにも聞こえていた
「あんた、それを持ち出したのか?」
「いいや、たまたまクロノ・ドランのカードが手に入ったんでな、昔使ってたデッキを組み直したんだ、俺のターンは終了だぜ」
「スタンドアンドドロー、ライド!竜刻魔導士 リア・ファル!黒翼のソードブレイカーをコール!ルートのブーストでソードブレイカーがタイムブレイク・ドラゴンをアタック!」
ソードブレイカーの短剣がタイムブレイク・ドラゴンを切り裂いた
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
「リア・ファルでヴァンガードにアタック!」
「ウル・ワタルでガード」
床板をひっくり返したウル・ワタルが攻撃を受け止める
「ドライブチェック、チッ」
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
トリガーは出ているがガードを突破できず
「まさかクロノがあのカードたちを使っている姿をまた見られるなんてね」
「私もびっくり、もう、クロノったらなんで私にも教えてくれないかな」
「え?あのカード渡したのトコハじゃないのかい?」
「知らないわ、あんたじゃないの?」
「くちゅっ」
トコハとシオンがカードの出どころを気にしていた頃
観客席にいたタイヨウがくしゃみをしていた
「ヒストリーメーカー・ドラゴンでヴァンガードにアタック、ドライブチェック」
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
ヒストリーメーカー・ドラゴンの剣がリア・ファルに振り下ろされた
【争奪の騎士 エデルン】トリガーなし
「へへっ、うれしいぜ、あんたには前に負けた借りがあったからな、本気のあんたを相手にその借りを返せる!ライド!覚醒を待つ竜 ルアード!」
ルアードがヒストリーメーカー・ドラゴンを見据え腕を鳴らす
「コール!ニーズ!リア・ファル!ソードブレイカーでアタック!」
再びソードブレイカーが剣を振り下ろしヒストリーメーカー・ドラゴンを切り裂いた
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「ルアードでアタック!」
「カー・ランマでガード」
「あー!またさっきと同じパターンに!」
「同じじゃないわ、今度はツインドライブだし、後続のリアガードもいる」
「ツインドライブ!」
【竜刻守護者 エスラス】トリガーなし
【アビサルオウル】トリガーなし
ルアードの拳はカー・ランマの広げた画面のようなものに受け止められる
だがその後ろから飛び出したリア・ファルの攻撃は防げずヒストリーメーカー・ドラゴンの顔面に拳を叩き込んだ
【頂に立つギアウルフ】トリガーなし
「魂を震わせる………新世界へ導け!ライド!クロノジェット・ドラゴン!」
ヴァンガードサークルに立ったクロノジェット・ドラゴンが拳を掲げるとその姿が炎に包まれる
「ストライドジェネレーション!時空獣 メタリカ・フェニックス!」
巨大なからくり仕掛けの怪鳥がルアードを見据える
「ストライドスキル!ルートを山札の下に!」
ルートが地面に空いた時空の穴に吸い込まれていく
「さらにスクエアワン・ドラゴンをコール、ヴァンガードにアタック」
「アビサルオウルでガード!」
スクエアワン・ドラゴンの砲門から放たれた攻撃をアビサルオウルが受け止める
「メタリカ・フェニックスでアタック!スキル発動、Gゾーンのクロノスコマンド・ドラゴンを表にしてクロノ・ドランをタイムリープ、スチームスカラー ジジ、更にクロノ・ドランのスキル、ソウルに移動して山札からクロノジェット・ドラゴンをスペリオルコール」
あっという間に三列揃えて万全の攻撃態勢を整える
しかもクロノ・ドランでコールしたクロノジェット・ドラゴンはエンドフェイズ手札に戻る
次のターンに対する備えも万全というわけだ
「ジジの効果で一枚ドロー」
「エスラスで完全ガード!コストはベリアルオウル」
「ドロップゾーンにはこれでグレード1が2枚になる」
「ルアードのストライドスキルと合わせれば儀式の条件を達成できるというわけだ、だが」
シオンがタツマの手札を見る
儀式の条件のために減らしてしまい残り二枚
「クロノ相手にその枚数で凌げるかな?」
【コーザリティ・ドラゴン】トリガーなし
【ディレイドブレイザー・ドラゴン】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「効果はすべてクロノジェット!ジジのブーストでヴァンガードにアタック!」
滑るように地面を駆け抜けたクロノジェットはジャンプしてルアードに蹴りを決める
更に体を反転させまわし蹴りで追撃をかけた
【竜刻魔導士 モルフェッサ】トリガーなし
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「さすがにあれは通すわね」
「これ以上手札を切っても意味がない、それどころか自分の首を絞めるだけ」
二回目にはおそらく強力なGユニットが来る
ダメージを押さえる方法もなしではないがリスクが大きすぎる
「ストライドジェネレーション!天空を舞う竜 ルアード!ストライドスキルでソードブレイカーを退却、ソードブレイカーとニーズをコール!更に天空を舞う竜 ルアードの効果でアビサルオウルをスペリオルコール、ドロップゾーンのグレード1は4枚、アビサルのパワーは11000だ、ヴァンガードにアタック!」
アビサルオウルが滑空してクロノジェットに向かっていく
翼を広げクロノジェットを切り裂いていった
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「天空を舞う竜 ルアードでアタック!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル、スキルでクロノ・ドランとドキドキ・ワーカーを山札の下に、更にディレイドでガード」
クロノのガーディアンがルアードの放った攻撃を受け止める
「まだだ!ドライブチェック!」
【竜刻魔導士 モルフェッサ】トリガーなし
【アビサルオウル】トリガーなし
【ベリアルオウル】クリティカルトリガー
「効果はすべてリア・ファルに!アタック!」
リア・ファルの攻撃がクロノジェットを飲み込む
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「今のは止めようと思えば止められたね」
「クロノはおそらく大技で一気に勝負を決める気だわ」
「ターンの終了時、ベリアルの効果でデッキに戻して1枚ドロー、これで俺のターンは終了だ」
「9枚………2枚から増えた方だけど」
「気を付けてタツマ!来るわ!」
「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・GG!ストライドスキル!ニーズを山札の下に!アップストリーム・ドラゴン、コーザリティ・ドラゴンをコール、コーザリティ・ドラゴンのスキルでアップストリームのパワーを+2000」
「これでアップストリームのパワーは攻撃時16000、更にコーザリティ・ドラゴンの効果でアタックがヒットすればリアガードを一体タイムリープできる」
「今ギアグルービーはネクステージとクロノスコマンド・ドラゴンのスキルを得ている、確実に行くなら」
「コーザリティ・ドラゴンのブースト!スクエアワン・ドラゴンでアタック!」
スクエアワン・ドラゴンの放った攻撃をルアードは両腕を交差して受けに入った
【竜刻魔導士 ウスキアス】トリガーなし
「ここをノーガードで通したってことは」
「残りの攻撃を止める自信があるのよ、きっと」
「アップストリーム・ドラゴンでアタック!」
「ソードブレイカー!アビサルオウルでガード!」
アップストリーム・ドラゴンの飛ばした歯車をソードブレイカーとアビサルオウルがそれぞれ一つずつ受け止める
「ギアグルービーでヴァンガードにアタック!」
「ジェネレーションガード!暗黒竜 プロットメーカー・ドラゴン!更にガード!ベリアル!モルフェッサ!」
タツマのガーディアン達がギアグルービーの前に立ちはだかる
「トリプルドライブ!」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
トリガーは2枚、タツマのガーディアンを突破することは出来ないが
「ギアグルービーの獲得したネクステージのスキル!ギアグルービーはGゾーンへ、ヴァンガードのクロノジェットをスタンド!もう一度アタック!」
ギアグルービーの姿から戻ったクロノジェットが足の車輪を唸らせ突っ込んでいく
「クロノジェット・ドラゴンのGB2!パワー+5000!更にこのユニットのアタックはグレード1以上でガードできない!」
「ガード!」
デスフェザー・イーグル2体とハウルオウルがクロノジェットの前に立ちはだかる
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
「ターンエンド」
「一気に決めてやるぜ!ストライドジェネレーション!」
黒い炎の中から現れる覚醒せし竜皇 ルアード
「ストライドスキル!ソードブレイカーを退却してニーズを2体コール!更に手札からデススプレイ・ドラゴンをコール!元々いたニーズのブーストでスクエアワン・ドラゴンにアタック!」
「(なるほどな)ノーガードだ」
「ニーズのスキルでカウンターブラスト!1枚ドロー!次はルアードだ!ニーズとデススプレイを捨てて、更に手札を2枚捨てる!残ったニーズでブースト!」
覚醒せし竜皇が咆哮を上げ口から炎を吐く
この攻撃のために必要なリアガード2体と手札2枚
ニーズのスキルでドローすることでぎりぎりその条件に届いて見せた
「ガード!」
ドキドキ・ワーカー2体、ラッキーポッド・ドラコキッド、スチームスカラー カー・ランマ
合計シールド35000、クロノジェットと合わせて46000
「ニーズの儀式の効果でルアードのパワーは41000!」
「トリガーが出れば通る!」
「クワドラプルドライブ!」
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
【黒翼のソードブレイカー】トリガーなし
【竜刻魔導士 ウスキアス】トリガーなし
【ベリアルオウル】クリティカルトリガー
「いっけぇ!」
ルアードの攻撃が勢いを増しガーディアン達を飲み込んだ
自らに迫るルアードの攻撃を見つめながらクロノジェットは笑みを浮かべた
「やっぱ最高だぜ、ヴァンガードは」
クロノジェットが炎に包まれその姿が消えていく
【スチームファイター バリフ】
ファイトを終え握手を交わす二人
「最後の勝負に出たタイミングはよかったぜ、ほら、これ見ろ」
ギアースを操作して先程のファイトの記録を表示させるクロノ
クロノの手札には完全ガード能力を持つアルリムが2枚あった
覚醒せし竜皇 ルアードの能力でグレード1以上のコールを封じられてなければタツマの攻撃は防げた
「これから先も頑張れよ」
「はい、ありがとうございました」
頭を掻きながらクロノが控室に戻る
「せっかくミライとやるために用意したデッキだったんだけどなぁ」
「ドンマイ、いいファイトだったよ」
シオンの励ましに無言のまま拳を突き出すクロノ
小さく笑いながら自身の拳を突き返した
「じゃ、ラストは頼んだぜ、トコハ」
クロノの呼びかけにトコハはゆっくり立ち上がってデッキを手に歩いていく
一方ミライもまたデッキを握りしめ真剣な表情で見つめていた
コンソールに立つと既にそこにはトコハが待っていた
「全力で来なさい、ミライ」
「言われなくても………」
後書き
次回予告
「トコハさんに勝てば完全勝利だ」
「でも、私たち揃ってトコハさんに勝てたことありませんよ」
「だよなぁ、なんせ元プロだっていうし」
turn:53 ラナンキュラスの試練
「けど、そうも言ってられないぜ」
「がんばってください、ミライさん」
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