願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
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取り敢えず旅立ちに向けて
前書き
お待たせして申し訳ありませんでした。
短いですが、なんとかこれからも進めていきたいと思っている所存でございます。
アドシアードは中止になった。
まぁあれだけの大爆発が起きたんだから当たり前か。
全く、誰があんなことをしたのか。
まぁそんなこんなで翌日。
「実はまたお願いがあってね」
朝っぱらから何かシャーロックが来やがった。
その隣にはいつしかの銀髪少女がいやがる。
「取り敢えず聞くけどよ、お前さん、暇なのか?」
リビングへと招きながら、シャーロックへと訪ねる。
正直ここまで頻繁に会ってくると、コイツニートなんじゃないかと疑ってきてしまうと言うものだ。
「そんなことは…ないと思っていい。
そもそも私の計画していたことが大幅に削られてしまってね。
やるべき事が消えてしまったと言うことだ」
「そのコグニス?とやらを使えばいいじゃねぇか」
「残念ながら私の予言推理には必ず君が介入してくる始末でね。
正直手に終えないからこうして頼みに来させて貰ったわけだよ」
どんだけ介入してるんだよ俺…。
「つーかそれってお前さんが考えた作戦の延長戦に俺がいたってだけじゃないのか?
はたまた俺が動くに値する何かを計算に入れたのかとか」
「それが全く解らなくてね。こんなことは初めてだよ」
「それで良いのか探偵」
「はっはっは。耳が痛い」
面倒ごとは好きじゃないけど、どうせやるならド派手に行きたい。
でも理子のやつもあれでいて消極的だしな。
「それで?何がしたい訳?」
「しばらくして、私は舞台から降りようと思っていてね」
「そのための計画に…ヒヒイロカネ?が関わっていると」
「驚いた…!そこまで知っているとは」
勿論見たさ。世界の記憶を。
なんかこいつめんどくさそうだし。
「で?」
「私としては、理想の形で終わらせたい。
しかしどうしても君が障害になってくるのだよ」
「別に悪いことしてないんだけど?」
つーかなんで俺なの?
俺何かしちゃった?
「蒼也も才人も、特に関わることが無いのはわかってる。
だからと言ってなんで俺自身が障害たり得てるのか…」
「どうにかして関わらないと確約して欲しい」
「別に良いんだけど…なぁ」
なら何処か別の世界にでも行くか?
旅行程度なら構わんだろう。
「なんとかしてみるよ」
「期待して取り掛かろう」
こいつ…俺が関わってこない未来が見えたな。
そうか。別の世界か…。
「取り敢えずあの2人を誘うか」
「どうせなら理子くんを誘うと良い。約束していたのだろう?」
「お前そう言うところだぞ。ストーカーじゃあるまいし」
「コグニスとは存外に優秀なのだよ」
めんどくさっ。
しかしまぁ…約束だからなぁ。
連れてくか。
「では、僕はこれで失礼しよう」
「これが最後だ。せいぜい良き別れを」
「…ありがとう」
「理子、旅行行かね?」
「行く!!」
即答しやがった。
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