| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Turn:16 栄光の戦士

 
前書き
ショップ予選もいよいよ大詰め
ミライとカズヤの大将戦
負けられない思いを胸にカズヤは全力で攻撃してくる
ミライも必死で食らいつくが……… 

 
ミツキの勝利で何とかイーブンに持っていったミライたち
「後はお願いします、ミライさん」
デッキを手にファイトテーブルに立つミライ
カズヤもまた真剣な表情でファイトテーブルに立つ

Turn:16 栄光の戦士

「久しぶりだな、ミライのファイトを見るの」
近くのテーブルで観戦を決め込んでいたタイガ
その言葉を聞いて小さく笑いながら進行を続けるメグミ
「最終戦、新導ミライ対星野カズヤ!試合開始」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

惑星クレイ、ダークゾーンの工業地帯
「クロノ・ドラン・G!」
「メチャバトラー カブトロン!」
カズヤのクランはノヴァグラップラー
ハルカのディメンジョンポリス、タイチのたちかぜ同様高い攻撃力を持つクランだ

レジ付近でファイトの様子を見守るカムイ
彼は元々有名なノヴァグラップラーの使い手だった
「ほーら、なにを怖い顔で見てるの?」
レジにいたエミがそんな彼のシャツを引っ張って悪戯っぽく笑う
「あ、ああ、思い出してたんだ、あいつらが頼み込んできたときの事」

「お願いします、カムイさん!」
カズヤとタイチが頭を下げて頼み込んできたのを見て目を丸くするカムイ
「お前ら………弟子入りの事なら最初に断っただろうが、俺は………」
「わかってます!でも俺たち………」
真剣なカズヤの表情にカムイはしばし考え込む
「ちょっと待ってろ、話くらいは聞いてやる」
「あ………ありがとうございます!」

「マルヤーキでクロノエトス・ジャッカルにアタック」
マルヤーキが砲身を伸ばし炎を放つ
「ドライブチェック」
【メチャバトラー ブッタギル】トリガーなし
マルヤーキの放った炎がクロノエトス・ジャッカルに襲い掛かる
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
「ライド!クロノビート・バッファロー、クロノエトス・ジャッカル、ドキドキ・ワーカーをコール」
リアガードを展開して速攻を仕掛けるミライ
「ジャッカルでアタック」
杖を掲げたジャッカルがマルヤーキに飛びかかる
「ダメージチェック」
【フュリアス・パンチャー】トリガーなし
「クロノビートでアタック!」
「レッド・ライトニングでガード!」
突っ込んできたクロノビート・バッファローにレッド・ライトニングが殴り掛かる
【スチームスカラー ジジ】トリガーなし
「ドキドキ・ワーカーでアタック!」
「っ!」
ドキドキ・ワーカーの放った光線がマルヤーキを直撃する
【メッチャバトラー ダンシャーク】トリガーなし

「なるほどな」
チームメイトをU-20に連れてってやりたい
二人のその思いを聞いたカムイは真剣に考え込む
「タイチは確かたちかぜだったな」
「ハイ………」
「俺の先輩に一人たちかぜ使いの強いのがいるから聞いといてやる、カズヤは俺だ」
カムイの言葉に二人は目を輝かせた
「ありがとうございます!」

クロノビートに向かってきたブッタギル
だがその攻撃をラッシュ・ボアが突っ込んで止めた
「アバレールでヴァンガードにアタック!ドライブチェック」
【メチャバトラー アラシード】トリガーなし
クロノビートがアバレールの突撃を受け近くの建物に衝突する
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「ゲット、一枚ドローしてパワーをクロノビートに」
「ターンエンド」

「ダメージは二人とも二点」
「次のターンからミライさんはグレード3、ここから勝負が動く」
「そして、返しのターンどう凌ぐかだな」

「駆け抜けろ!共に進む新たな世界!ライド!クロノジェット・ドラゴン・G!」
ミライの切り札であるクロノジェットの登場にカズヤも息を飲んだ
「スチームスカラー ジジをコール、ソウルブラスト、一枚ドロー、クロノ・ドラン・Gのブーストしたドキドキ・ワーカーでヴァンガードにアタック」
「ブッタギルでインターセプト!」
ドキドキ・ワーカーの光線を身を呈して防ぐブッタギル
「クロノジェット・Gでアタック!ドキドキ・ワーカーのスキルでソウルに移動、一枚ドローしてパワー+5000!」
「ノーガード」
滑るように駆け抜けながらアバレールに向かっていくクロノジェット・G
【スチームテイマー アルカ】トリガーなし
【クロノセラピー・ハムスター】ヒールトリガー
「ゲット!パワーをジャッカルへ、1枚回復」
ダメージゾーンのクロノジェットをドロップしパワーを与える
クロノジェット・Gの拳がアバレールを吹っ飛ばす
【メッチャバトラー ダンシャーク】トリガーなし
「ジジのブースト!ジャッカルでアタック」
転倒したアバレールに接近していたジャッカルが持っていた杖で殴りかかる
【ラウンドガール アイ】ヒールトリガー
「ゲット!ダメージ1枚回復」

「惜しい、ヒールが出なきゃ差を広げられたのに」
指を鳴らして悔しがるミツキ
その傍で座って見守っていたタイガもじっと見つめる
「(調子悪いっては聞いてたけど、そんな感じはないな、新しい仲間とうまくやれて、調子上がってるか)」
ミライは全力でファイトに臨んでいる
二人の実力は拮抗して見えるがミライの調子は悪くなく以前より弱い、といった印象は感じない
「(むしろ………)」

天然パーマの男性、井崎ユウタとファイトするタイチ
エミとファイトするハルカ、そしてカムイとファイトするカズヤ
3人とも最初のうちはまるで歯が立たなくて負けた日には店の手伝いをやらされた
それでもカムイたちはファイトの内容を振り返りアドバイスをくれた
昼食をごちそうしてくれたりもした
自分たちのために全力で指導してくれた
そして3人とも、勝利を掴んだあの日、これまでの特訓が無駄でなかったことを知り3人で涙を流した

「勝利を掴め!栄光の戦士!ライド!ムッチャバトラー ビクトール!」
巨大なロボットの操縦席からクロノジェット・Gを見据えるカズヤ
「ここまでつないでくれた二人のためにも、絶対にこのファイト勝つ!ストライドジェネレーション!」
回転する両刃の光剣を掴み構えるユニット、ビクトールとよく似ている
「メテオカイザー ビクトール!更にフュリアス・パンチャー、ブッタギル、アバレールをコール、ブッタギルのスキルで自身にパワー+2000」

「ちょ、最初からいきなり全力じゃない」
「下手すりゃこのターンで決まることもあり得るな」
ミツキとタイガの会話を聞いたタツマはその場でこぶしを握っていた

「フュリアスのブースト、ブッタギルでアタック!」
「ガード!」
クロノボレー・ラビットが体当たりしてブッタギルを止めた
「カブトロンのブーストしたアバレールでアタック!スキルでブッタギルをスタンド、パワー+5000!更にブッタギルの闘魂!こいつがスタンドした時ビクトールのヴァンガードがいるならパワー+5000!」
アバレールの攻撃がクロノジェット・Gを直撃する
【クロノビート・バッファロー】トリガーなし
「スタンドしたブッタギルでアタック」
ブッタギルの剣がクロノジェット・Gを切り裂いた
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
「メテオカイザーでアタック!ムッチャバトラーのストライドスキル、ブッタギルとフュリアスをスタンド!ブッタギルのスキルでパワー+5000!フュリアスのスキルでブッタギルにパワー+5000!」
「完全ガード!」
アルカがビクトールの剣を受け止める
だがミライの手札にはコストにするカードがなくもう1枚のアルカをドロップした
「トリプルドライブ!」
【ムッチャバトラー ビクトール】トリガーなし
【メチャバトラー アバレール】トリガーなし
【ラウンドガール アイ】ヒールトリガー
「ダメージ回復!パワーはブッタギルに!更にブッタギルのジェネレーションブレイク2!クロノエトス・ジャッカルを退却」
カズヤはラウンドガール アイのカードをドロップするとリアガードに手を伸ばした
「ブッタギルでアタック!」
パワーアップを繰り返したブッタギルの攻撃を防ぐことは出来ずクロノジェット・Gは攻撃を受ける
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし

「すごい………あっという間に逆転しちゃった」
「っていうかあいつ、今何で表のカードわざわざ捨てやがったんだ?」
「いや、あれでいいんだよ」
ミツキとタツマが話しているところにカムイがやってくる
「こらー、仕事しろー」
レジのエミは言っても無駄だとわかっているので若干棒読みで告げる

「(こっちの攻撃を誘ってるわね………)ストライド………ジェネレーション!超刻獣 スプリット・ペガサス!」
スプリット・ペガサスが降り立つと真っ直ぐビクトールを見据えた
「ストライドスキル、ジジをタイムリープ、クロノクロウ・モンキーをスペリオルコール、モンキーのスキルでパワー+5000!クロノ・ドラン・Gのスキルで同じグレードのルガル・ウレをスペリオルコール!」

「出た!ミライさんの得意パターン!」
「こっからスプリット・ペガサスを表にして前列のユニットをパワーアップだ!」
いつもミライのファイトを見てきたチームメイトの二人はこの先を予想して盛り上がっていたが

「(カズヤは全力で来ている………対抗するには、私も全力で)ファンロンを表にしてスプリット・ペガサスのスキル!」
「えっ?ファンロン!?何で?」
「そりゃ、スプリット・ペガサスで表にするカードは何でもいいけどよ」
「(なるほど、“あれ”を狙っているのか)」
戸惑うミツキとタツマに対してタイガはミライの狙いに気付いていた

「ルガル・ウレをデッキに戻してクロノエトス・ジャッカルを2枚コール!ドロップゾーンのアルカのスキルでアルカとラッシュ・ボアをバインドしドロップゾーンから手札に!ジャッカルでヴァンガードにアタック!」
クロノエトスが杖を携えビクトールに向かっていく
「アバレールでインターセプト」
「(まぁ、そう来るわよね)」
アバレールがジャッカルの行く手を阻んだ
「スプリット・ペガサスでアタック!」
「ジェネレーションガード!メテオカイザー ユニオール!スキル発動!表のダメージがないのでカウンターチャージ2、シールド+5000!更にソウルがゼロなのでソウルチャージ2、シールド+5000!」
「そうか!あいつこのスキルを使うために表のダメージを!」
「(そう来ることは読めてた!)トリプルドライブ!」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「効果はクロノクロウに!アタック!」
クロノクロウの爪がビクトールを切り裂く
【ホワイト・ハンク】トリガーなし
【メチャバトラー・ブッタギル】トリガーなし
「ターン終了時、タイムリープの効果終了でクロノクロウはデッキの下、ジジがバインドゾーンからリアガードへ、ソウルブラスト、1枚ドロー」
これでミライの手札は8枚
スキルを駆使して手札を増やし続けていた

「ドキドキ・ワーカーとドラン・Gでソウルを補給していたのが大きいか」
「けど、ミライさんはダメージ4、次のターンの攻撃は一度しか受けられない」
ノヴァグラップラーの攻撃力の高さは先ほど見た通り
もし次のターン先程の様なパワーの攻撃が飛んで来れば………

ミライの攻撃を凌ぎ切ったカズヤは意を決してカードを引いた
必ずハルカをU-20に連れていく
そう誓ってこれまで努力を続けてきた、だからこそこのファイトは負けられない
「ストライドジェネレーション!フェイバリットチャンプ ビクトール!」
突き刺さっていた巨大な剣を引き抜き力強く掲げるビクトールの更なる姿
「アバレールをコール!スキル発動!」
「またさっきの連続攻撃が来る!」
「今度のやつはそれだけじゃねえ、下手すりゃそれ以上、あの枚数でも防ぎ切れるかどうか」
タイガの言葉にミツキは心配そうにミライを見つめ
タツマは拳をに強く握りしめた
「俺が勝っていれば………」

「ブッタギルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード、ダメージチェック」
【クロノチャージ・ユニコーン】トリガーなし
残り一回しか受けられないダメージ
ダメージトリガーでこの先のシールドを温存することを狙ったがトリガーなし
「勝つのは俺達だ!アバレールでアタック!スキルでブッタギルをスタンド!パワー+5000!ブッタギルのスキルでパワー+5000!」
「ドキドキ・ワーカーでガード!」
アバレールの攻撃がドキドキ・ワーカーを飲み込む
「カブトロンのスキル!ソウルに移動してフュリアスをスタンド!フュリアスのスキルでパワー+5000!ブッタギルでアタック!」
「ジェネレーションガード!ハイブロースチーム アルリム!」
アルリムのスキルで2種類のクロノジェットをドロップゾーンから山札に戻しシールドを上昇させる
「フェイバリットで攻撃!」
「なんだ!?ストライドスキルを使わないのか!?」
リアガードをスタンド出来るビクトールのスキルを使わないその理由とは
「完全ガード!」
回収していた完全ガードでフェイバリットの攻撃を止めるミライだが
「トリプルドライブ」
【メチャバトラー アラシード】トリガーなし
【メチャバトラー マルヤーキ】トリガーなし
【ラウンドガール アイ】ヒールトリガー
「ダメージ回復はないが、パワーはアバレールに!」
「っ!」
トリガーの発動に表情を険しくするミライ
「フェイバリットのスキル!手札を1枚捨て、Gゾーンの表のカードの数だけリアガードをスタンド!3体のリアガードをすべてスタンドする」
パワーアップした状態でリアガードが起き上がる
これであと二回の攻撃が可能なだけではない、再びフュリアスとブッタギルの効果でリアガードがパワーアップしてしまった
「(全力で防いでは来たけど…………)」
「さらに、この効果で3体以上スタンドした時、手札を三枚捨てることでヴァンガードをスタンド、ドライブ-2!そしてカウンターチャージ」
そのうえヴァンガードによる追加攻撃も加わる
コストがないのでこれ以上の追加攻撃はないがそれでも………
「アバレールでアタック!」
「(信じるしかない)ノーガード」
ミライのノーガード宣言に衝撃が走った
ミライはダメージ5、ヒールトリガーが出なければ敗北が決まる
アバレールの攻撃がクロノジェット・Gに襲い掛かる
「ダメージチェック!」
【クロノセラピー・ハムスター】ヒールトリガー
「ひっ」
「「引いたああああああああ!」」
ヒールトリガーの発動で周囲から一斉に声が上がった
ミツキとタツマも手を取って喜び合った
「まだだ、まだ俺の攻撃は残ってる!フェイバリットでもう一度アタック!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!」
クロノジェット・Gの前に降り立ったウルルは閉じていた目を開き手をかざして障壁を展開する
「スキル発動、ドキドキ・ワーカーとクロノエトス・ジャッカルをデッキの下に置いてシールド+5000」
ヒールトリガーの効果も大きい、ドライブチェックが1枚に減ってしまったビクトールでは攻撃を通すことが出来ない
「ドライブチェック」
【メチャバトラー ブッタギル】トリガーなし
「ブッタギルでアタック!」
「完全っ!ガード!」
最後に残ったブッタギルの攻撃もアルカに阻まれカズヤのターンが終了
「けど、状況はまだ厳しい」
カズヤの手札にヒールトリガーがある、ということは一回はジェネレーションガードで止められてしまう
ダメージも4点で一度だけ受けられる
インターセプトも健在でミライの手札はたったの1枚
このドローですべてが決まる
「スタンドアンドドロー………これならいける」
ミライがドローしたのはラッキーポッド・ドラコキッドのカード
「ストライド………ジェネレーション!」
青い光がクロノジェット・Gを包み込みその姿を変えていく
「クロノドラゴン・GG!」

「あれは!」
「去年の全国大会でミライが俺とのファイトで使った切り札、あのカードのスキルなら」
ミツキは目を見開き、タイガも思わず息を飲んだ

「ストライドスキル、手札からラッキーポッドをコール、更にクロノエトス・ジャッカルをクロノクロウ・モンキーにタイムリープ、スキルでパワー+5000!ラッキーポッド・ドラコキッドのスキル、クロノクロウにパワー+3000!」
「重要なのは、今の効果でソウルにカードが置かれたということ」
カズヤの言葉に頷くミライ
「ソウルブラスト!ジェネレーションゾーンのネクステージを表にしてパワー+5000!ギアグルービーのスキルでファンロンとネクステージのスキルを獲得!」
ネクステージのスキルはバトルフェイズ中にハーツとなっているヴァンガードをスタンド、そしてファンロンはバインドゾーンからのスペリオルコール
つまりギアグルービーの攻撃後その効果でクロノジェット・Gがヴァンガードとなってスタンド
更にバインドゾーンにあるクロノエトス・ジャッカルがアタッカーとしてコールされる
「クロノドラゴン・GGで………ヴァンガードにアタック!」
青い光をとどろかせビクトールに向かっていくギアグルービー
どの道この攻撃を今あるシールドで防ぐことは出来ない
悔し気に拳を握るカズヤ
「ノーガードだ!」
「トリプルドライブ!」
【クロノエトス・ジャッカル】トリガーなし
【ディレイドブレイザー・ドラゴン】トリガーなし
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
ギアグルービーの攻撃でビクトールの巨体が揺らいだ
【ムッチャバトラー ビクトール】
「ギアグルービーのスキル発動!ハーツのクロノジェット・Gを再びヴァンガードに!バインドゾーンからクロノエトス・ジャッカルをコール!」
着地と同時にギアグルービーの姿はクロノジェット・Gへと戻りその隣にクロノエトス・ジャッカルが並び立った
「クロノジェット・Gのスキル!十二支刻獣のリアガードにパワー+4000!自身にパワー+20000!クロノエトス・ジャッカルでアタック!」
「アバレールでインターセプト!」
ジャッカルの刺突をアバレールが身を呈して受ける
続けてクロノジェット・Gが飛び上がって向かう
「(たとえここをジェネレーションガードで防いでも、次の攻撃はガードできない………)」
意を決して両手を広げるカズヤ
ビクトールもまた両手を広げていた
「ノーガードだ!来い!」
「ツインドライブ!」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
クロノジェットの拳がビクトールの装甲を貫いた
【メチャバトラー ブチヌーク】

「勝者!新導ミライ!カウント2対1でチームフォーチュンライト!U-20出場決定!」
メグミの宣言と共に歓声が上がる
ミライも安堵の息を漏らしその場に崩れ落ちた
「っと、大丈夫?」
そんな彼女をメグミが支えた

「悪い、負けちまった」
「でも、あとちょっとだったじゃない」
俯いて仲間たちの下へ戻るカズヤ
本当に僅差だった
勝負を分けたのはたった1枚のトリガーの差
「でも………」
そんなカズヤに歩み寄ったミライが手を伸ばした
「いいファイトだったわ、予選はまだ終わっていない、まさか、このまま終わりってわけじゃないでしょ」
笑顔でそう告げるミライの手をカズヤも握り返した
「俺達も絶対予選を突破してU-20に出場する」
「その意気だぜ、勝ち逃げされちゃ困るからな」
そう言ってハルカに突っかかるタツマ
「えへへ、次も私が勝つもんね」
「すぐに追いつくからな」
「待ってますよ」
互いの健闘をたたえ合う両チーム
観戦していた人々からの拍手がいつまでも鳴り響いていた 
 

 
後書き
次回予告
「本当に今回は危なかったわ」
「ヒールトリガーが出なかったらと思うとヒヤヒヤします」
「本当に強かったな、あいつら」

turn:17 震えるハート

「タツマ?」
「今のままじゃ、俺は………」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧