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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:13 誇り高き騎士

 
前書き
ショップ予選が近づき気合の入るミライたち
そんな中タツマは少しでも経験を積むためあるクエストに挑む
そこで出会ったU-20を目指すファイター
思わぬ強敵を相手にタツマは全力で挑む 

 
カードキャピタル三号店でファイトするミツキとタツマ
「シェリーのブーストしたそーどみーでアタック」
「っ、ガード」
「じゃ、次はトレーシーでアタック」
「………くそっ、ノーガード」
ダメージチェックするタツマだったがトリガーは出ずに項垂れてしまう

Turn:13 誇り高き騎士

「やったー!また私の勝ちー!」
喜ぶミツキに対して凹むタツマ
「ミツキここの所調子いいんじゃない」
「うん、交流会の後しばらく元気なかったから心配してたけど」
「二人ともちょっといいですか?」
ミライとトコハが話しているとそこへシンがやってきた
「シンさんどうしたんですか?」
「あぁ、いや、もうすぐショップ予選が始まるじゃないですか、で、フォーチュンライトの皆さんはどうするのかと思いまして」
「ああ、もう来週から………ここは再来週ですよね」
「そうですね、三号店ならやるのは来週ですけど」
「そう言えば、他のチームはどうするんだろうな」
その会話を聞いていたタツマが疑問に思ったことを零す
「そうね………チームプリエールは事前予選を突破したからショップ予選は免除、ミキたちクロニクルハーツも違うエリアの予選に出ると思う、ここや三号店はミキたちのいる施設からだとちょっと遠いし」
「私たちは地下鉄で一本ですからそこまで問題じゃないですね」
ミツキの言葉にミライが頷く
「じゃあ、三号店の予選に出場ということで、確か三号店の大会って事前申し込みが出来たわよね」
元々三号店を拠点にしていたミツキにトコハが問いかける
「そうですね、直接お店に行かないといけないですけど」
「それなら私行ってくるわ」
「うん、お願い、タツマ君も三号店いったことなかったわよね」
トコハの問いかけにタツマはふと考え込む
「ん………まぁでも最寄り駅で待ち合わせすりゃ………あれ?ぁっ!やべっ」
何かに気付いた様子のタツマが慌てて荷物をまとめ始めた
「どうしたの?」
「俺これからクエストあるんだよ、ファイトに夢中になっててすっかり忘れてた」
「大変ね、車だそうか?」
「いい、今からなら全力で走りゃ間に合う」
そう言って飛び出していくタツマ
「それじゃあお母さん、私三号店に受付に行ってくるから」
「私もそろそろ撮影が」
誰もいなくなった二号店でトコハとシンだけが残された
「しかし、時間を忘れるほどファイトに夢中になるとは」
「シンさんも経験あるんじゃないですか」
「そうですね、昔はそれでよくミサキに………って、何を言わせるんですかトコハちゃん」

「ルアードでヴァンガードにアタック」
クエスト先で行われていたミニ大会でファイトするタツマ
今の所順調に勝ち星を伸ばしている
「この調子なら………」
「次の相手は君か」
デッキを握りしめるタツマに声をかけた男性
「あ、ああ、東海林タツマだ」
「私は相良ソウゴ、君は確か先日の交流会で明日川クランリーダーとファイトしていたな」
ソウゴの口から出た名前に眉を顰めるタツマ
「みていたのか」
「私もあの交流会に参加していたんだ、U-20前のほんの腕試しのつもりだったのだが」
「あ?あんたも出んのか?けど………」
そう言ってソウゴの体を見回すタツマ
ソウゴは比較的体格が良く髪が長めで渋い顔つきをしている
「19だ、年不相応なのは自覚している」
「ああわりぃ、じゃ、ついでに俺も言っていいか」
ファーストヴァンガードに手を伸ばしながら力強い目でソウゴを見るタツマ
「俺をあの時と一緒と思うなよ」
「ふっ、では始めようか」

惑星クレイの影の宮殿に降り立つ二人
「秘められた才気 ルート」
「自若の探索者 ルキウス」
ソウゴのユニットに目を細めるタツマ
「ロイヤルパラディンか………ライド!竜刻魔導士 ニーズ」
「ライド、誠実の探索者 シンリック、ニーズにアタック」
【探索者 パーゲイションブレス・ドラゴン】トリガーなし
シンリックの放った矢がニーズを掠める
「ダメージチェック」
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「くそっ、意味ねぇ」
クリティカルトリガーが出ても相手の攻撃はこれで終わり
いきなり出鼻をくじかれてしまった
「ライド!竜刻魔導士 リア・ファル!モルフェッサとニーズをコール、モルフェッサでアタック」
「連接棍の探索者 イスバザードでガード」
モルフェッサの攻撃をイスバザードが弾き返す
「リア・ファルでアタック」
リア・ファルの魔法陣から竜を象ったエネルギーがシンリックに向かっていく
【ハウルオウル】ドロートリガー
「一枚ドロー、パワーはニーズに」
「ダメージチェック」
【勇躍の探索者 ケリン】トリガーなし
「まだまだ行くぜ、ルートのブーストしたニーズでアタック
【爛漫の探索者 セルディック】トリガーなし
「ライド!勇躍の探索者 ケリン、更に爛漫の探索者 セルディック、探索者 プラウドロアー・ライオンをコール」
タツマ同様ユニットを並べてくるソウゴ
プラウドロアーがリア・ファルに向かってくる
「アビサル・オウルでガード!」
「ケリンでアタック、ドライブチェック」
【誠実の探索者 シンリック】
ケリンが振り下ろした剣に切り裂かれるニーズ
「ダメージチェック」
【アビサル・オウル】トリガーなし
「さらにセルディックでアタック、セルディックのスキルでパワー+3000」
「くそっ、それもノーガード」
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
ここまでダメージ3対2
今の所僅かにソウゴがリードする展開
「ライド!覚醒を待つ竜 ルアード!」
身構えたルアードがケリンを見据える
「モルフェッサでアタック」
「ケリンでガード」
「次はルアードだ」
飛び上がったルアードが腕に纏った闘気を真っ直ぐケリンへ向けていく
「ツインドライブ」
【デススプレイ・ドラゴン】トリガーなし
【黒翼のソードブレイカー】トリガーなし
ルアードの放った闘気に飲み込まれるケリン
【必殺の探索者 モドロン】クリティカルトリガー
「ゲット、効果はヴァンガードに」
「くそっ、だったらニーズでプラウドロアーにアタック」
ニーズの攻撃を受けプラウドロアーが退却する
「スタンドアンドドロー、今の所交流会で見たファイトと何ら変化はない、次はこちらから行かせてもらう、ライド!実直の探索者 エグバート」
剣を構えルアードを見据える鎧を纏った騎士
これがソウゴの切り札
「ストライドジェネレーション!」
白い光の中から巨大な竜が姿を現す
「神聖竜 セイントブロー・ドラゴン」
「セイントブロー・ドラゴン………」
神々しい光を放つそのユニットに思わず息を飲むタツマ
「シンリック、パーゲイションブレスをコール、セイントブロー・ドラゴンのスキル、リアガード一体につきパワー+3000、4体なのでパワー+12000、セルディックでアタック」
セルディックの攻撃がルアードを切り裂く
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
「セイントブロー・ドラゴンで攻撃」
「エスラスで完全ガード!」
光を纏った腕を振るうセイントブロー・ドラゴン
だがその攻撃はエスラスが受け止める
「トリプルドライブ」
【勇躍の探索者 ケリン】トリガーなし
【爛漫の探索者 セルディック】トリガーなし
【探索者 ブーケバロス】スタンドトリガー
「パワーをパーゲイションブレス、セルディックをスタンド、スタンドしたセルディックでアタック」
「ハウルオウルでガード!」
セルディックに突っ込んで攻撃を止めさせるハウルオウル
「シンリックのブースト、パーゲイションブレスでアタック」
パーゲイションブレスの放った攻撃がルアードを直撃する
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
ダメージ5と追い詰められてしまうタツマ
「(くそっ、だがあっちの手札は全部見えてるんだ………ここで勝負をつける)」
ドローしたタツマは意を決したように1枚のカードを手に取った
「ストライドジェネレーション!」
黒い炎に包まれた中から新たなユニットが姿を現す
「黒炎をまとう竜 オグマ!」
「オグマ………新しいGユニットか」
「U-20で戦うために掴んだ、俺の新しい力だ!ストライドスキル、モルフェッサを退却してアビサル・オウルと黒翼のソードブレイカーをコール、ソードブレイカーのスキルで1枚ドロー」
引いたカードを確認したタツマは笑みをこぼした
「これでドロップゾーンのグレード1は5枚!オグマの儀式5のスキル発動!Gゾーンの天空を舞う竜 ルアードを表にしてスキル発動!俺のリアガードのグレード1を好きな数退却、俺のフィールドのグレード1は3体、そのすべてを退却させる、それによってお前はリアガードか手札から合計が同じになるようにドロップゾーンに送る」
「っ」
苦い表情のソウゴ
ただでさえ手札の少ない状況でドロップゾーンに送ることを強要されこのターンのガードが厳しいことに
「パーゲイションとシンリックを退却、手札のケリンを捨ててこれで3枚だ」
「リアガードが合計で3枚以上退却しているから、オグマの効果で1枚ドロー、アビサル・オウルが退却したからカウンターチャージ、次行くぜ、モルフェッサ、グリム・リーパー、竜刻魔導士 ウスキアスをコール」
「(ウスキアス………あれも明日川クランリーダーとのファイトでは使っていなかった)」
本番に向けてタツマはデッキを強化していた
ファイト前の言葉が嘘でないことを知るソウゴ
「ウスキアスの儀式、ドロップゾーンのアビサル・オウルのパワーを獲得、更にそのアビサル・オウルを山札の下へ、」
更にオグマが杖を構え力を蓄えていく
「オグマでエグバートをアタック!」
「(シールドは足りる、だがギリギリだ、トリガーが出たらガードは不可能、ならば)ノーガードだ」
「トリプルドライブ!」
【アビサル・オウル】ドロートリガー
「パワーはウスキアスへ!」
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「クリティカルはヴァンガード!パワーはモルフェッサに!サードチェック」
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
オグマの放った黒い炎がエグバートを飲み込む
【ぶらぼがる・探索者】トリガーなし
【実直の探索者 エグバート】トリガーなし
「モルフェッサでアタック!儀式!パワー+5000」
「ブーケバロス!セルディックでガード!」
辛うじてモルフェッサの攻撃を防ぎ切るソウゴ
だが今のガードで手札が尽きてしまう
「ウスキアスでエグバートにアタック!」
指先を振るい黒い魔力を集めるウスキアス
その攻撃がエグバートへと向かっていく
【ホーリーナイト・ガーディアン】

「勝った………」
何とか勝利したタツマだったがいつのまにか汗だらけになっていた
「今日の所は私の負けだ、だが本番ではこうはいかない、U-20の会場でまた会おう」
そう言ってデッキを片付け去っていくソウゴ
「相良ソウゴ………次も俺が勝つ、そのためにも」
決意して拳を握るタツマだった 
 

 
後書き
次回予告
「にしてもあんた、大会とかで年齢確認されねえか?」
「ファイカにはそういった情報も記録されている、問題はない」
「そうか、そういえば俺もそんなん入力したな」
「何だったら免許証見るか?保険証でもいいぞ?」

turn:14 必殺の勇機

「それとも学生証にするか?他にもあるぞ」
「あんた、その見た目実は気にしてるだろ」 
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