勇者指令ダグオンA's どっこい
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十八話 力と佐津田刑事の愛の逃亡日記
ある日の警察署
「佐津田君これどういうことかね?」
佐津田刑事が上司にガミガミ怒られていた。
その理由とは・・・
「天下の警察がこんな高校生一人逮捕できないなんて恥さらしだよ?」
そう言って中指立ててアッカンべーしている力の写真を見せる上司。
そう佐津田刑事が怒られている理由は力を逮捕に至らないことだったりする。
「しかし!あいつはいつも巧妙に逃げまして!!」
「だまらっしゃい!さっさと彼逮捕してこないと君クビだよ」
「クビいい!?」
力の逮捕にクビがかかってしまった佐津田刑事だった。
第二十八話 力と佐津田刑事の愛の逃亡日記
警察署の駐車場で待機する佐津田刑事は怒り浸透している。
「ぬうううううううう南力め!!」
力と関わりを持ってからロクな目にあってない佐津田刑事。いつも逮捕はするのだが『横暴だ』という空将の何かしらの圧力やらはやての土下座などもあり基本的に釈放されてしまう力。
「今度という今度は必ず逮捕してやる!!南力めえええ!!」
そう言ってパトカー(後のガードスター)のハンドルと潰しかねないほどの握力で握っているのだった。
翌日
「あらよっと!」
ゲームセンターの道路に面した屋外のUFOキャッチャーで遊んでいる力。その風景は何処にでもいそうな唯の留年した高校生だが・・・
その日常風景は突如として壊された。
ピーポーピーポー
「ん?なんだ?」
何やらサイレンの音が鳴り響き全方位取り囲まれてしまった。
すると
「南力!逮捕だあああ!!」
何やらコントローラーの様な物を持ってパトカーのボンネットの上に立っている佐津田刑事。
因みに力に身に覚えは・・・
「う~ん・・・ありすぎてわかんない・・・」
毎度言っているように力は///
【人に恨まれるような人間】
である為心当たりが多すぎてわからないのと、恨まれる事などやり尽くしている為今更どうとも思っていない。
現に海鳴に住んでいる99.99999%の人間は力の事を嫌っている。
力の友達になろうとする人間は物凄~~~~~~~~く特殊か酔狂な人物であろう。
「今日は貴様を逮捕する為に秘密兵器を持ってきたぞ!!」
「・・・なんだあれ?」
佐津田刑事がコントローラーを弄くるとパトカーの背後から巨大なアームを持った装甲車が現れた。
「・・・なんじゃあれ?」
「名づけて『南力キャッチャー』だ!!」
どう見てもUFOキャッチャーのアームが付いた装甲車。
それを見た力は・・・
「・・・ゲームセンターで思いついたのか?」
「喧しい!往生しろ!!」
「うぎゃあ!!」
等と言って南力キャッチャーに捕獲される力。
尚、近年佐津田刑事は力を逮捕するべくありとあらゆる秘密兵器を持ってくるようになった。
対南力用10連発発煙弾・対南力用武装スーパーパトカー・対南力用鳥もちゲル弾・対南力捕獲用パワードアーマー・対南力用特性ビックリ箱等・・・
尚この秘密兵器の開発費は警察の経費で賄っている為、経費を使い放題やっている佐津田刑事の行いに警察が物凄く涙目を見ているのはここだけの話である。
「くっそ!この!!」
何とかアームから脱出を図ろうとした力だが、自称『ドライアスが踏んでも壊れない特殊装甲』で出来ている為ダグテクターを装着でもしない限り物理破壊することができない。
尚今回の秘密兵器の開発費は佐津田刑事の年収分だったりする。
パワーアームがガッチリ力の事を離さない。
結果
「シャドー流!縄抜けの術!!」
竜から教わっていた縄抜けの術で脱出した力。
ピンポーン
縄抜けの術とは身体中の関節を外して脱出する忍法である。
良い子は真似しないでね
「おのれ!南力!逮捕だ!!」
秘密兵器による逮捕を諦め物理的な逮捕に踏み切ろうとする佐津田刑事はコントローラーを投げ捨て手錠を持って力を追いかけ始めた。
尚、南力キャッチャーはすぐさま警察署の開かずのガラクタ置き場に投棄されたのは言うまでもない・・
「勘弁してくれ!!」
「とまれ!!」
足で逃げている力とパトカーで追っかける佐津田刑事。力はパトカーの追って来れないであろう裏路地などに逃げ込むと・・・
「逃がさん!!」
どっからか乗り上げ片輪走行で細い裏路地入り込む佐津田刑事。
「て!おっちゃん!警察が法律を破っていいのかよ!!!」
「やかましい!!貴様を逮捕する為なら手段は選ばん!!」
「うひゃああああああ!!」
狭い路地を登って佐津田刑事のパトカーを回避する力。
「逃がさん!!」
パトカーを乗り捨て力を追っかけ始める佐津田刑事は力にかぎ縄を投げつけた。
「うぎゃああああああああああ!!」
かぎ縄で引っ張られる力は佐津田刑事に吊り上げられそうになると・・・
「飛鳥曰く!捜査官は身体のどこかにナイフを仕込んでいる!」
そう言って筆箱の中から工作用のカッターを取り出し縄を切って脱出する力。
「貴様!カッターを持ち出すとは!銃刀法違反で逮捕だ!!」
「これはおっちゃんの冤罪だ!!」
そう言って再び逃亡する力とパトカーに再び搭乗する佐津田刑事。
「これでも食らえ!!」
追っかけてくる佐津田刑事に向かって竜からチョロまかした手裏剣を投げつける力だがパトカーに手裏剣は通用しない。
その時
「待て!この悪魔あああああああ!!」
「げえ!死神!!」
上空から力を襲撃するべく降ってきたフェイト。もうフェイトに襲撃されなれたのか特にリアクションが無い力。
「悪魔!ここであったが百年目!覚悟!!」
そう言ってフェイトが力に襲い掛かろうとすると・・・
「フェイト!貴様何をやっている!!?」
「ひ!広瀬海!!」
鬼の生活指導員・広瀬海の登場に驚いてバルディッシュを構えようとするフェイトだが・・・
「え?バルディッシュ?」
何故か手に無いバルディッシュ・・・フェイトの背後には・・・
「・・・探し物はこれか?」
「刃柴竜!!」
バルディッシュを持っている竜の姿が・・・
「バルディッシュ!いつの間に!?」
〈いえちょっと逃げ・・・いや奪われました〉
「今【逃げ】って言ったよね!?【逃げ】って!!」
「ぐずぐずするな!来いフェイト!!」
「あれーーーーー!!」
そう言って海に連行されるフェイト。
「バルディッシュの馬鹿~~~」
「Don´t say four or five!!」
そう言ってフェイトの絶叫だけが響き渡った。
「何しに来たんだあいつは?南力!逮捕だ!!」
「うわああああ!!」
再び追いかけられる力。高速道路を走り回ったり川を泳いだり地の果てまで逃げ回る力と追いかける佐津田刑事。
自分のクビがかかっている為か日ごろの恨みのせいか力を逃がさないと追いかける佐津田刑事。
どっかの荒れ果てた電線の近く
「はぁ・・はぁ・・・」
国でも超えたんじゃねえかという様な荒れ果てた荒野に居る力。
「ここなら佐津田のおっちゃんも追ってこれない・・・それにしても今回しつこいな・・・」
その時
「!!」
突如ライトアップされると全国の機動隊が集ったような光景が広がっていた。
「南力!貴様に逃げ場はない!さっさと捕まって刑務所に入れ!!」
「うわ・・・たった一人にオーバーな・・・」
流石に数に圧倒されそうになる力。
「さあ!逮捕だあああ!!」
力に逃げられまくって怒り狂った佐津田刑事はパトカーで突進した。
「うぎゃあああ!!」
力が逃げるべく鉄塔に登ったその時佐津田刑事が鉄塔に激突した。
「うぎゃあああああああ!!」
「退避!退避!!」
衝撃で鉄塔が破壊され機動隊の元に落下すると機動隊は戦術的撤退を開始し難を逃れた。
そして力も運よく機動隊の居ない場所に落下した為難を逃れた。
「じゃあな!おっちゃん!」
そう言ってどっからもち出したのか自転車で逃亡する力と破壊されたパトカーの中からそれを見る佐津田刑事。
「おのれ南力め!!いつか必ず刑務所に入れてやるからな!!覚えておけよ!!」
そう宣言する佐津田刑事だった。
余談だが今回の佐津田刑事がお騒がせ事件を起こしたとして怒られまくったのは言うまでもない。
後書き
リンディ
「ええ・・・二人に集まってもらったのはほかでもありません」
なのは・フェイト
「「・・・・・・・・」」
リンディ
「今日で二人は・・・クビになってもらうことにしました」
なのは・フェイト
「「えええええええええ!?なんで!?」」
リンディ
「だって最近二人とも遊んでばっかりじゃない・・・だからクビ・・・」
なのは・フェイト
「「そんなああああああ!!」」
次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい なのはとフェイトのクビ騒動
なのは
「どうしよう!クビはやだよ!!」
ページ上へ戻る