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提督していない提督による騒がしい日常

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新規適正艦娘と飛龍の戦い方

 
前書き
この艦娘達の追加いつの話だよ...
遅れてすいません
許してくださいなん(ry 

 
いつの日かの朝礼
「あー、今日から着任になった新規適正者が何人か...」
説明めんどくせぇや、省こ
「詳しいのは適当に誰かに聞いてくれ」
「あんたに聞かなくて誰が知ってんのよ」
曙からツッコミが入ったが気にしない
「えっと、名前ぐらい言ってやるか...」
えっと?なんて読むのこれ?
手元の資料には
Гангут
と書かれている
俺はすぐ近くにいた見覚えのない艦娘に聞いてみた
「これなんて読むんだ?」
「貴様...それは私の名前だぞ」
ありゃ?御本人?
「まあいいや、自己紹介頼む」
「わかった」
よく手元の資料を見ると読み仮名が振られてあった
「ガングート...」
俺が名前を呟くと同時に自己紹介が始まる
「私はガングート級一番艦、ガングートだ、皆々いい面構えだな、よろしく頼む!!」
自己紹介を終えると拍手が巻き起こった
ガングートは堂々とした態度で元の場所へと戻った
うーん、ビスマルクと同じ匂いがするな...チョロそう
なんだかんだこういうやつほどチョロかったりするがまあいい
「えっと次は...春日丸」
名を呼ばれた艦娘はおずおずと前に立った
「あ...私は特設改装空母の春日丸と申します...」
「はい、ヒャッハーうるさい」
俺は喋ってもない隼鷹に注意した
「あたしまだ何もいってないんだけどぉ!!」
「はい、春日丸続けて」
俺は隼鷹を無視して春日丸に自己紹介を続けさせる
「えっと...不束者ですがよろしくお願いします...」
そう言い切るとそそくさと元の位置に戻ってしまった
「はい、うちは2人だけど適正者はあと4人いるよ、どっかに」
相変わらず雑だ、との声が上がる
俺は聞かなかったことにしながら続ける
「ガングートの指導者は大和、随伴に飛龍と響、他は任せる」
「わ、私ですか?わかりました」
大和にガングートの指導を任せて...
「春日丸は瑞鳳、随伴に伊勢と日向」
「はーい、了解で〜す」
若干眠そうな瑞鳳の気の抜けた声が聞こえた
「よし、それ以外はいつも通りでな、じゃ」
俺は手を軽く振りながらその場から立ち去った

ー飛龍ー
随伴を任された私は早速ガングートにコンタクトをとった
「や、ロシア生まれのかわいこちゃん」
絡み方が若干オヤジくさくなったが気にせず話を進める
「随伴を任された飛龍です、どうぞ宜しくね♪」
「貴様、馴れ馴れしいな」
ガングートはうっとおしそうな顔でこちらを向く
「別にいいでしょ?これくらいがここでは丁度いいんだから」
私はガングートの手を引き
「それよりほら、ちゃっちゃと出撃しちゃおう 大和ー!!響ー!!行くよー!!」
私は大声で2人を呼んだ
私は3人を引き連れ、艤装を着けて沖にでた
目的地へと進んでいるとなにやらガングートと響が話していた
主機のせいで聞こえないので内容を知るには至らなかったが
そうこうしている内に目的地に着いた
「さぁて、そろそろでてくるよね」
「ここはどこなんだ?」
「えっと、カスガダマだね」
さらっと場所を言うと大和はぎょっとして
「カスガダマ!?練度1ですよ!?」
「いいよいいよ、私1人で本来充分だし」
ここぐらいならね、まだいけるよ
「敵の弾は受けたりしてあげるから存分に戦ってね」
「それで貴様は大丈夫なのか?」
「痛くもないから大丈夫」
そんな話をしていると敵艦が索敵に引っかかった
「ん、敵さんのお出ましだね。」
ル級旗、チ級2隻にホ級1隻、あとはイ級が2隻といった所
もちろんル級以外もエリートではある
「まあ、まずは見ててよ、大和はガングートちゃんに着いてあげて」
「はい、わかりました」
大和は諦めているようだ
「響はイ級の撃破宜しくね、2隻くらいいけるでしょ?」
「もちろん行ける」
さて、やりますかね...
「正規空母 飛龍、推して参る!!」
「ちょ、それ私の決め台詞」
なんか聞こえたが無視して突き進む
まずは先制、斜め45度に弓を構えて、艦載機を発艦させる
「友永隊、頼んだよ!!」
艦載機を飛ばし、私は敵艦隊に突撃する
突撃する意味は無いんだけどね
まずル級がこちらに気づく
お、電探持ちか...いい装備してんじゃん
どうやらその辺のル級とは一味違いそうだ
だけど...
「上の警戒怠ってますよー」
ル級の頭を目掛けてすでに爆弾が投下された後だった
「やったぜ」
ル級の周りに水柱が立ち、その後、爆発音と共にル級が沈んでいった
「気づいた頃にはもう遅い」
すでに他の艦にも艦攻の魚雷が迫っていた
気づいてもすぐに向きを変えることはできない
私は踵を返して大和たちの所へと戻った
「どうだった?」
「一方的過ぎないか?」
「私は主砲も副砲も持てないからアウトレンジじゃないとね」
すると大和が
「ガングートさん、この人は一応私たちの旗艦であり、1番の戦力ですからね」
フォローなのかわからないが口を添えてくれた
一応ってなんだ一応って
「おっと、また敵さんだね」
3隻?...あ、潜水艦か
私はいつの間にか戻ってきていた響に指示を出す
「響、おそらく潜水艦がいる、対潜持ってきた?」
響は無言で頷く
「敵の潜水艦は3隻、その他は軽空母2隻に軽巡1隻、グーちゃんは3隻に思う存分やっちゃって、大和はグーちゃんの援護よろしく」
「グーちゃんってやつは誰のことだ?」
ガングートはキョトンとした顔で首を傾げている
「グーちゃんはグーちゃん以外いないでしょ?」
「わ、私のことか!?なんだその名前は!!」
いいでしょ、と私は自慢げに言う
「そんな名前はやめろ!!やめてくれ!!」
「やーだよぉーん」
私は響を連れて逃げる様に敵へと向かった
私のやることは簡単だ
艦爆で潜水艦を叩き、その他で大和達を援護する
「んー、楽でいいねぇ...」
私は伸びをしながら呑気に突っ立っていた
すこし経って3人が帰ってきた
「うむ、これくらいでいいでしょう、帰ろ帰ろ」
時刻はお昼ちょうど、お腹が減る時間帯
「んにゃー!!飯だ飯ー!!」
はしゃぎながら帰っていたら大和に怒られた
鎮守府へと戻ってきた私たちは食堂へと向かう
「ここで食べる?それとも鳳翔さんとこ?それか秘密の食堂?」
「なんですか?秘密の食堂って」
意外にも大和が聞き返してきた
「んにゃ?普通に自室だけど」
「あぁ、やっぱり?」
私は食堂より提督の料理のほうがめずらしくていい、そう言って自室に押しかけた
「やっほー!!」
「失礼する」
「邪魔するぞ!!」
「お邪魔します〜」
ドアを盛大にぶち破るが如く入る
「うおぉっ!?びっくりした...」
提督はベッドに寝っ転がってゆっくりしていた
「ご飯作ってー」
「いいけど...4人?」
私は頷く
「何がいい?いまはイ級丼は出来ないぞ」
「親子丼!!」
「...変わんねぇな、お前は...」
「ロシア2人いることだしボルシチでも作っか」
対して広くない部屋に合わないぐらいの台所へと歩いていった
「ボルシチだとっ!?」
「うわっ!!何?急に...」
「我がロシアの国の料理をあやつが作ると言うのか!!」
よくわからないがガングートが怒っている
本当によくわからない
「別に良くない?提督の料理はなんだかんだで全部美味しいし」
「ちっこいのも何とか言ってやれ!!」
ちっこいの...?あぁ、響のことか
「提督のボルシチは美味しい、ハラショー...」
「ちっこいの!!お前もか!!」
「私はどんなボルシチが出てきても認めんぞぉー!!」
「グーちゃん、うるさい」
「ちっこいの!!お前もその名前で呼ぶなぁぁぁあ!!」
「(私完全に空気だなぁ...)」
大和はそんなことを思いながら喧騒を見守っていた
〜しばらくして〜
「できたぞ、ほら飛龍持ってけ」
「熱いから気を付けろよ」
へ?熱い..?
「熱ぅ!!」
私はあまりの熱さに丼ぶりを投げ出した
「っと、だから言ったのに...ほれ」
提督は宙に浮いた器をご飯1粒零さずに受け止め、また私に渡した
「熱っ熱っ...」
私が自分の所に丼ぶりを置くと提督は
器用な手つきで3つを一斉に持ってきた
「ん?親子丼で良かったか?嫌なら作るけど」
どうやら特にいなかったようで
「じゃあボルシチ持ってくる」
そそくさと台所へと戻り、4人分をお盆に載せてこちらへ来た
「はいよ、召し上がれ」
「いっただっきまーす!!」
私はすぐさま親子丼にかぶりつく
「熱ぅ!!」
「...学習しろっての...」
提督は呆れたような顔でこちらを見る
ガングートはボルシチと睨めっこしていた
「早く食べなよ、冷めちゃうよ?」
「お前は急ぎすぎだ」
今日はよく提督にツッコまれるなぁ...
ふとそんなことを考えながらゆっくりと手を動かす
「ふん...どうせ貴様のボルシチなど...」
「どうだ?さすがに本場には敵わんだろうけど口に合うか?」
ガングートはボルシチを喉に通すと目を見開いてから我に返った
「我が国には1歩も及ばないがう、美味いぞ!!う、うむ...」
「そっか...お口に合ってなによりだ」
提督ははにかんでそう言った
あなたの笑顔を見ていると安心する
あなたが笑ってくれるのならなんでもいい
あなたが死ねというのなら、私は喜んで死にに行くのだろう
でも、あなたはそんなことは言わないでしょ?
「そういうあなたがとっても大好き...」
私は誰も聞こえもしない、微かな声でそう呟いた
「なんか言ったか?飛龍」
あなたが困っているのなら手を貸そう
あなたが決めたのなら私は鬼神にもなろう
だって私はあなたを...
「なんでもないよ」
私は精一杯の笑顔でそう答える
「そっか、冷める前に食っちまえよ」
「はーい」


艦娘としてではなく、人として...




あなたを愛しているから 
 

 
後書き
艦娘は人ですから間違ったことは言ってない...はず
飛龍はヤンデレではありません、はい
いろんな感情が集まってできた決意ですから...
まあ鬼神と化すのは飛龍じゃないですがね 
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