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Blue Sea 『空と海の境界線』

作者:03-Moonlight
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Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
  Mission14「氷上ノ夜空」

 
前書き
実は本話がエスコン04の元ネタの作戦と番号が奇妙に一致してるんですよね。こういうところでの一致って好きです。(ドウセ次話ズレルケド) 

 
0050 大陸北部
『こちら迎撃部隊、全員の展開が完了しました』

ミーナ中佐がミサイル迎撃の準備が整ったことを連絡してきた。
「此方サーニャ、作戦開始の許可を願います」
『此方でも展開を確認した。許可する』
「了解」

照月のCICから送られてきた作戦の開始指示。それと同時に私はフリーガーハマーを構える。
しかし私は捉えていた空母棲姫から棒のようなものが射出される。それは直進的に進んでいくけれど、私は固有魔法とレーダーを併用しミサイルと断定した。
「迎撃部隊へ通達、巡航ミサイル第1波が空母棲姫から射出された。数は10、1つも打ち漏らさないで」
『了解よ!』
すぐに私は高度を上げながら空母棲姫との水平距離を縮める。少し進んだところですぐにフリーガーハマーを構え15秒という設定で2発射出。
「エイラ、撹乱」
「わかったぞ!」
射出してすぐにエイラに指示を飛ばし、対空砲火をそらすための撹乱を任せる。

エイラが撹乱を始めると沢山のオレンジ色の光が飛び交う。おそらく対空砲火であろう物がエイラにはかすりもしない。そこから10秒くらいしたところで2つの爆発が起きる。
命中。空母棲姫の迎撃能力を60%失わせ、発艦準備していた艦載機を何機か破壊。
「ミサイルの迎撃はどうなってるかな…」
私はそれを考えつつRC-01 PHACTに武装を変更した。



「ミサイルを確認。数は10、左右それぞれ5ずつ。私と美緒が右側、宮藤さんとペリーヌさんは左側をお願いするわ」
「了解!」
宮藤さんとペリーヌさんが左に向かうと、手元のMG42を構え、ミサイル群の真ん中に突っ込む。その時1つのミサイルに対しMG42で銃撃し燃料タンクに引火、爆発させて落とす。
美緒も同じように突っ込み扶桑刀で斬り裂き破壊し、体勢を立て直して残りのミサイルを落とそうと再び突撃する。
それを見ながらうまくMG42で的確に落としていこうとしたその時、
『此方サーニャ、ミサイル第2波が接近…数は12!動きがおかしいから注意して!』

通信を聞いた瞬間にミサイルの残りの数を計算する。今ので3つ落としたけれど、残り2つ、ペリーヌさんと宮藤さんはすでに終わったとの連絡が来ていて、間に合うかしら…

「やるしかないわね!」
ミーナは一気にMG42を最低限必要な弾数で2つのミサイルを一気に破壊、すぐに通信を繋げる。

「ペリーヌさん、難しいかもしれないけれど次のミサイル群に雷撃を放って!動きがおかしいならまとめて落としたほうがいいわ!」
『了解ですわ!』

ペリーヌさんが一気にミサイル群の方へ向かう。私はすべて落ちることを祈りながら向かった。



「……まだ貫けない」
先ほどからRC-01 PHACTをひたすら中心部に向けて撃ち続けているわけではあるがどういう事か貫通している様子が見えない。
エイラの撹乱もすでに10分が経過している。それだけかかってもエイラに対する弾幕は変わることがない。
気になったサーニャはストライカーの解析機能を通して空母棲姫を解析する。そこで記された事実が、破壊された砲塔に込められてた弾薬がすべて生存している砲塔に回されているという事だ。
その仕組みからなのかは分からないが、かなり分厚い装甲で覆われている。

「エイラ」
『急にどうしたんだよサーニャ!こっちは回避運動で「砲塔すべて壊して、出来れば内部誘爆も狙ってほしい」……わかったよ!やるよ!』
エイラは相変わらずなんだけれど、的確にその仕事をこなしていく。
私はすかさずレールキャノンを撃ち、装甲に傷をどんどん付けていく。

次。
次。
次。
次。
次。
次。
次。

こうやって2分ほど撃ち続け残弾を見ると、3発――――――誘爆を狙って撃つしかないようすである。
そしてそこに吉報が入る。エイラが内部誘爆を起こせたという連絡。それが見えるかのように甲板のあらゆるところから爆発が起き、空母棲姫の戦闘能力を失わせた。

そして、むき出しの動力部にレールキャノンの残りの残弾をすべて撃ちこむのと、空母棲姫が第3波を撃ったのが同時。

今迎撃部隊は第2波の処理をしているのか、または終えているのかは不明ではあるが少なくとも私にできることがない。

だが……頭に流れてくる情報が何故か増加する。
最初に流れ込んできたのは、この世界にいるウィッチであろう誰かがここを見ているという固有魔法からキャッチした情報が、とめどなく流れてくる。
そしてその次は艦娘が漂流している所。誰かはわからないが形からして大型空母であろう。それらの大量の情報が一気に流れ込み、彼女の脳への負担が増す。

「……鈴初瀬…………星奈………………」
そう無線に残すと彼女は気を失った。 
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