艦娘達と少し頼りない提督
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着任~艦隊合同作戦
艦娘奪還、妻の怒りに勝るもの無し
前書き
殺害の描写って難しいですね、そのせいで殆んどの戦闘描写が、酷いことになってますので許してください
先程、この土地には研究所らしき物があったが、もうこの場所に研究所は存在しない。何故なら、俺が撃ったレーザーのような物で更地になり、殆んどの職員は、その際に消滅してしまった。職員達は、叫ぶことや、逃げ惑うことも出来ずに炭なり、それを悔やむこと無く地下室へ向かった。
レーダーには、駆逐艦娘3人と、既に囚われていたのであろう戦艦艦娘の存在がある。戦艦の方はまだ大丈夫かもしれないが、駆逐の方は他の艦と違いエネルギーの、消費が悪い。
地下室に進むと先程、地上で起きたことに相当混乱しているらしく、5人位の軍人が発砲してきた。全員が、口を揃えて
「このバケモノ、死ね、お前にも家族が居るだろ、国の為に刺し違えても始末する」
全部、俺に言ってくるんだな、傷つくわ。
艦娘達も、奴らにこう思われてるのか。
あの子達にも、帰るべき所で迎えてくれる家族が居るのにな、自分達が無事なら何でも良いのか。
「家族が居るのは、あの子達も同じだろうが」
俺が奴らに聞くと
「何を言う、艦娘など所詮人の体を模した兵器であろう、そんな奴らに貴様は情をかけると言うのか」
「そうだ、兵器は利用してからこその価値があるのだ」
やっぱり、こういうおめでたい連中はどの時代にもいるんだなという、呆れた思いしか出てこない。
「貴様ら、コイツは私が処分しよう。この新兵器のテストにもなるからな」
と、他の奴らより更に話が分からなさそうな中年が出てきた、しかもかなりの重武装で
「あんたがここの責任者か?」
「いかにも、私がここで兵器の開発及び艦娘の実験を行っているものだが?」
「親切に教えてくれてありがとう。何故、敵である俺にそれを教えたのか理解できないがな」
「それは、君がここで死ぬからだよ」
男が引き金を引き、銃声が響く。宮本はその場で倒れ込み、動かなくなった
「どうだ、これが小娘達から奪った力を使った銃の威力だ、この弾丸を弾く鎧などこの世界に存在しない❗奴らを戦場に出すよりこっちの方が確実に敵を撃滅できる」
「ほう、それは面白い。で、俺に効かないからもう産業廃棄物だけどね。」
宮本がゆっくり起き上がる。その姿を見た一同は
「何故だ、何故生きている」
「確かに命中した筈だが」
と、恐怖しているが中年の奴が
「まだ生きているのか、なら小娘達の武器を使わせてもらおう、武器をここに」
男が言うと対空機銃が壁から出てきた
「貴様がいくら強かろうと、艦娘の使う武器なら体が持つまい」
辺りが煙で何も見えなくなり、男は
「流石に、機銃となると体に負担がかかるな。また調整しなくては」
艦娘の武器は理論上誰でも使えるが、それに応じて体に負担がかかる、艦娘はその負担が極端に少ないためその体に適合する艦娘を選べるが、例外を除き1つの艦しか適合しないため、実質選ぶことはない
「無理をするのは体に毒だぞ」
けむりの中から5人の惨殺された遺体と、帰返り血で体が濁った宮本が、出てきた
「何故だ、機銃を食らって生きている奴がいるなんて」
相手も全力で来たのであろうか、流石に恐怖している
「一応、受けてましたが、妻と娘に起こられるよりはましな痛みでしたね」
男はそんなバカなとでも言いたげに走って逃げ出したが、両足を宮本に撃たれ悲鳴を上げ、その場に倒れ込み動けなくなった
「お前らが誘拐した艦娘は何処だ」
いつもの雰囲気とは違う宮本が聞いた
「誰が教えるかっ、ぎゃあああぁぁぁ」
男は右手を失い悶え
「場所を教えるから、命だけは助けて欲しい。ば、場所は、この先を曲がった所だ、カギは私の服に入っている」
と、命乞いをしてきた
「残念だが、お前は悪事を働きすぎた。それが原因で、俺もここに呼ばれた」
宮本がそう言うと男は更に恐怖し
「それは、つ、つ、つまり」
「教えてくれてありがとう。但し、君の要求を了承できない。つまり答えは、ノーだ」
男の顔が白くなり
「いやだ、死にたくない、いやだ、イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ」
とうとう気がおかしくなったか、やっぱりこういうのは向いてないな、俺はそいつの頭を掴み首を切断した。周囲が血で溢れかえりそこには計6人の死体が散らばっていた。人の生存反応が無くなったので艦娘達のいるところに行くと先程連れてこられた駆逐艦にはアトラクションみたいなものと伝えたら、すぐにそれなら良かったと元気になり脱出用の道を教えると3人は先に進んでいった。
先に3人を送り届け、更に地下に閉じ込められていた戦艦、武蔵がそこに居た、俺の服を見るなり味方だと信じてくれた
「ここに来たのはいつからだ?」
「3日前だ」
彼女から聞いた話だと、養成所から連れてこられた艦娘が閉じ込められていたらしく、流石に奴らでも戦艦の適合者ましてや武蔵となると地下に幽閉するしか無かったようだ、養成所に居たときは、アイオワつまり俺の母さんの下で学んでいたらしい。いつ、アイオワが養成所で教師をしていたのかは、全然わからないが。ここに艦娘がいることを家の親父に伝えたのは恐らく陸軍のスパイで在ることは違いない、そうでなければ武蔵が気を保っていられるはずがない
「自分の信頼できる鎮守府はあるか?」
「まだ、艦娘としての仕事が無いからな、養成所でまだ学習中だ」
「じゃあ、私の鎮守府に来なさい」
俺がそう言うと武蔵は驚いた、何故なら初対面の人間がいきなり、自分の下で働けなどと言うからだ
「何故、いきなり言うのだ?」
「君の教官が現在私の所にいるからだ」
「アイオワさんが誰かの下で働くなんて、余程の人材とみた、良いだろうこの武蔵全力で尽くすとしよう」
身寄りのない武蔵への善意と、武蔵が来ずに沼っていた自分の欲望が同時に達成された瞬間である
「では、先に鎮守府に行くといい、大淀が連れていってくれる。」
「提督は行かないのか?」
「少し、用事があるから済ませたら行くよ」
武蔵達をヘリに乗せ、宮本は加賀達へのお土産を何にするか考えながら一人そこに残った
「さて、面倒くさい事になったな」
「負の循環って奴ですか?」
「ノア、聞いていたのか」
「貴方のスマホに入ってますからね」
「用件は何だ」
「船が完成したことと、加賀さんが帰りが遅いとお怒りになってます」
「やべぇな」
その後、加賀に五時間ぶっ通しで説教された宮本であった
後書き
武蔵が艦隊に介入しました、次回からまた提督が空気になる話を書きます
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