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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第二章:戦闘校舎のフェニックス/主武装のウルトガ・メイス
   Change10:取り戻した紅髪姫~Prohibition brought by consideration~

 
前書き
すみません次回で最終回です。詳細はあとがきで話します。 

 
転移の光がやみあたりの景色が鮮明になった。すると正面には大きな城の様な建造物とその入り口であろう大きな門があった。まあお決まりのごとく門番が数人いるようだがな。

「転移成功のようだな。二人ともいるか?」

「大丈夫だよマスター」

「お、おう!俺も大丈夫だぜ!」

どうやらテュールとイッセーも無事に転移できたようだな。―――ここが大半の死者がたどり着くといわれる『冥界』…か。

不気味に光る紫色の空、そいして人間たちが生きている人間界とは異なる空気。大気などは人間界とはまったく変わっていないが、通常よりも魔力だったか…そんなエネルギーが人間界よりも多く漂っている。まあ。今はそんなことはどうでもいいか。

「さてここに転移してきたとゆうことは、目的の場所はあの城の中のようだ」

「そうだね。さっさと突撃しちゃおうか!」

「おう!それにしてもシン…なんだその背中に背負っているやけにデカイ十字架は?」

イッセーが俺が持ってきた武器に興味があるようだ。あまり説明している暇はないが…目の前の門番と城門を片付けるついでに披露するか。

「まあ、今から使うから見ときな」

俺は二人を物陰に隠れさせ門番が俺を視認できる距離まで近づく。すると門番と衛兵数名が俺の存在に気づいたかのように槍と魔法の杖のようなものを構える。

「貴様、悪魔ではないな、何者だ!!」

「ここはお前みたいな人間が来るところじゃない、立ち去れ」

まあ、当然の反応だな。だがこっちに目的ががあるからさっさと片付けるか。

「ちょっとここの城でおきているパーティーを『変革』しにきた『人間』だ」

俺は背負っている十字架形の武器を前に立てかけベルトの固定を解除し、周りに巻いてある布を剥ぐ。

「十字架だと!?貴様、エクソシストか!!」

「総員攻撃開始!!魔法班はエクソシストに向けて魔力を放て!!!」

魔法の杖を持った門番と衛兵が俺に向けて魔力の波動を放つ。

俺は十字架の武器、『Wolf Wood Punisher(ウルフウッド・パニッシャー)』をそのまま立てかけまま盾にして魔力の攻撃をすべて弾く。

「な、何!?我らの魔法を弾き返しただと!!」

「う、うろたえるな!!ならば近接線でしとめればよい!!」

槍を構えた衛兵と門番が俺に向かって突撃してくる。俺はWolf Wood Punisherの中心にある骸骨を模した銃把を握り十字架の長身部分を開き機関砲の銃口を展開させ突撃してくる槍兵に向かって引き金を引く。

「な、何だ、これは!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「こ、これは銃弾!?うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

突撃してきた槍兵とついでに広報にいる魔法兵も全員急所を外し討ち抜く。

「うぐっ」

「足が……動けん」

「急所は外した。下手に動かなければ大丈夫だ」

カチッ……。門にいる衛兵たちを全員無力化したと同時に弾切れになる。やはり通常弾だとすぐに弾切れになるな。後残っているのはミサイルランチャーが一発だけか…これはあの門を破壊するのに使うしかないか。

「す、すごいな…その十字架みたいな銃……。」

「マスターって過激なところがあるね!!」

敵の無力化が終わったのを感じて二人が来ていた。まあ俺も驚いていることはあるんだよな。いくら通常弾とはいえ普通の人間がこれを食らったら衝撃で普通死ぬが、こうして悪魔の衛兵たちは生きているな。悪魔って本当に人間よりも頑丈にできているんだな。

「そうか、だが今はリアス部長を助けるのが先だ。とっとと会場に行くぞ」

俺はそのままWolf Wood Punisherを肩に担ぐように構え短身の部分から先ほどと同じように砲門を展開させそのまま門に向かってミサイルランチャーを発射し門を破壊する。

「さて、目的地まで走るぞ」

俺はWolf Wood Punisherを再び背中に背負い二人に急ぐことを促す。

「シンって意外とハチャメチャなことするんだな」

イッセーが何かを言ったが気にせず二人を連れてパーティー会場へと向かうため城の中に進入した。

シン視点終了





―○●●●●○―





木場視点

僕―――木場祐斗は今日行われている部長の婚約パーティにいる。本来なら参加したくないんだけど部長のパーティであるから眷属である僕や朱乃さん、小猫ちゃんは参加しなくちゃいけないからね。

すると奥からライザーの妹と上級貴族の会話が聞こえてきた。

「お兄様ったら。レーティングゲームでお嫁さんを手に入れましたのよ」

どうやら僕たちとのレーティングゲームを自慢げに話をしているようだ。

「勝利はゲームをする前からわかっていたようなものですけど、見せ場は作ったつもりですのよ」

「言いたい放題だね、ライザー氏の妹さんは」

「中継されていたことを忘れているのでしょう」

「ソーナ会長」

僕が一言つぶやいていたらソーナ会長が着ていた。

「結果は結果ですが、勝負は拮抗……いえそれ以上乃ものは誰が見ても明らかでした」

「ありがとうございます。でもお気遣いは無用ですわ」

「どうゆうことですか?」

会長が疑問を浮かべながら朱乃さんの言葉を考える。

「ええ、まだ終わっていませんから」

「……そうです」

「よくわかりませんが?その根拠は一体どこから?」

会長がさらにわからない表情をしている。僕が答えるか・

「『彼』が言っていましたからね。『パーティの途中で何が当ても手を出すな』…と。僕たちを鍛えてゲームで優勢な戦いを僕たちにできるようにしてくれたオカルト研究部『最強』である彼がですよ」

「なるほど、そゆうことですか。なら私も見届けることにしましょう」

するとライザー氏が派手な登場を繰り広げ会場をざわめかせた。

「冥界に名だたる貴族の皆様!このたびお集まりいただきフェニックス家を代表して恩名申し上げます!本日、皆様方にお出で願ったのは、この私、ライザー・フェニックスと名門グレモリー家の次期当主、リアス・グレモリーの婚約と言う歴史的な瞬間を共有していただきたく願ったからであります!それでは!ご紹介致します!我が后、リアス・グレモリーです!!」

ライザー氏の高々名発言と共にまるでウェディングドレスの様な純白のきれいなドレスを着た部長が現れた。

バゴォォンッ!!!

が、それと同時に聞こえた突然の破壊音に会場の人達は一斉に音の発生源の方を見た。するとそこには
倒れた衛兵らしき人達と衛兵を倒したであろう三人組がいた。

「あらあらうふふ。いいタイミングで来てくれましたね」

「そうですね。少し遅いと思いますが」

「……遅いです」

そう、倒れた衛兵の集団に悠々とたっている僕たちと同じ仲間でもあり眷属でリアス部長の唯一無二の『兵士(ポーン)』のイッセー君と……。

「まだ、部長が結婚するとは決まってないぞ温室育ちの鳥貴族」

「そうだよ!!」

僕たちを鍛えてくれたオカルト研究部『最強』のシン君とテュールさんがいた。

木場視点終了





―○●●●●○―





シン視点

さて、イッセーの要望で派手に登場してみたが。周りの上級悪魔対はあっけにとられていた。おくのステージのところにライザーとリアス部長がいるな。それにしても何だリアス部長の格好、まるで花嫁がウエディングドレスみたいだな。

「イッセー!」

「部長!」

リアス部長が真っ先にイッセーの名を叫び、イッセーはその呼び掛けに応えた。

「おい貴族ら、ここをどこだと…」

ライザーがもの申そうとするがイッセーはそれを遮り、高々と叫んだ。

「俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠!部長…リアス・グレモリー様の処女は俺のもんだ!!」

…主を助けに来たやつが言う事か・・・?まあこれで相手側に十分インパクトが伝わったな。まあ俺も名乗るとするか。

「同じく駒王学園オカルト研究部の神無月進。リアス部長を奪還させてもらう」

「なっ!?貴様か!!それにあのときの生意気な人間!!!!取り押さえろ!!」

ライザーの指示で会場内にいた6人の衛兵達が俺達の目の前に立ちはだ駆るように前に現れた。

俺はホルスターから銃身が長方形の形をしたリボリバー式の拳銃……
Vash the Stampede(ヴァッシュ・ザ・スタンピード)』を構えそのまま衛兵全員の太ももの内側を撃つ。

バッバッバッバッバッバッァン!!!!!

「うがぁ!!」

「か、体が動かない!?」

「我々全員を同時に撃ち抜く…だとッ!!!」

俺は衛兵全員を無力化する。さきほど衛兵の一人が全員を同時に撃ち抜いたと言ったが。これは西部時代にはやっていた銃技『シックス・オン・ワン』の原理を応用した技『シックス・オン・オール』意味としては『六発の銃弾を目標物すべてに命中』ってところだ。だがこれで持ってきた全ての銃弾を使いきってしまった。まあここまできたならもう銃は必要ないからな。

「これはいったい!?」

「リアス殿!いったいどうなっているのだ!!」

俺たちの突然の来訪で周りがざわつく中、俺はひときわ目立つ赤髪の長い男性が、ちょうどリアス部長に近づいて行くのを見た。どうやら手はずどおりにやってくれるようだな…『魔王、サーゼクス・ルシファー』。

「私が用意した余興ですよ」

「さ、サーゼクス・ルシファーさま!?」

貴族の一人が慌てた表情と声で、その名を呼んだ。まあ悪魔のトップに君臨する魔王がいるから当然の反応か。

「サーゼクス様!このようなご勝手は困ります」

「・・・いいではないか、ライザーくん」

・・・サーゼクス・ルシファーはライザーの言葉を止める。

「この前のゲーム、私も含め魔王全員で拝見させてもらったよ。しかしゲーム経験もなく駒も半数に満たないリアス相手に、随分と興味深い代物を使って勝利したじゃないか」

「ッ!!・・・・・・それはサーゼクス様、貴方様はあのゲームを白紙に戻せとおっしゃるんですか?」

「いやいや、そこまでは言っていない。魔王である私がゲームに口を挟めばゲーム自体の存在意義を失ってしまう。しかも今回は事情が事情だ。それにゲームを内容を周りの上級悪魔に知られたら旧家の顔もたたないだろう?」

「……ッ。判りました」

どうやらうまくライザーを言いくるめてくれたようだな。

「かわいい妹の婚約パーティ、せっかくなら派手な趣向もほしいところだ。それで私はこのような趣向を要してみたのだが見てくれたまえ」

すると会場の空中に魔方陣が現れ日本語と悪魔文字で書かれた文章が載っていた。そしてこうかかれていた。


《婚約パティー記念。レーティング・ゲーム》

《一回戦。ライザー・フェニックスVSリアス・グレモリーの『兵士』兵藤一誠》

《二回戦。ライザー・フェニックス眷属VSリアス・グレモリーの『協力者』神無月進》




と書かれていた。まさかこんなに派手に演出してくれるとはな。しかしメインがイッセーじゃなくて、なぜ俺なんだ…なるほどどうやら間王様は俺の本質を直に見たいってところか。

「さてみなさん、ここにあるとおりの婚約パーティ記念のレーティング・ゲームをしようと思う」

俺はその声明とともにイッセーと同じ立ち位置に立つ。

「これはなかなか面白余興ですなサーゼクス様。最初は私と赤龍帝の小僧との決闘だと思ったんですがまさか私の眷属とあの人間と戦わせるとは驚きです。サーゼクス様も酷な事をおっしゃられる。人間一人とわが眷属を戦わせるなど」

どうやらライザーは乗る気らしい。それにしてもずいぶんと軽く見られたものだなまるで自分達が勝利することが確定しているような言い草だ。

「さて、ドラゴン使い君。リアスの協力者、お許しが出たよ。ライザー君とその眷属の諸君今一度リアスと私にその力見せてもらえるかね」

「いいでしょう。結婚して身を固めればレーティングゲームにはあまり出られなくなる。ましてや魔王サーゼクス様の希望となっては断る理由もない。このライザーとその眷属身を固める前の最後の業火を見せましょう。お前たちもそれでいいな」

「「「「はっ!!ライザー様の仰せのままに」」」」

これでイッセーの活躍の舞台と俺の裏での活動の舞台はこれで整ったな。

「ドラゴン使い君、リアスの協力者。さて、もしライザー君達に勝利したときの対価は何が言いかね?」

「サーゼクス様!?」

「下級悪魔のどに対価など……」

「ましては只の人間なんぞに……」

サーゼクス・ルシファーの突然の進言に異を唱える上級悪魔たち。確かに貴族であるやつらにしてみればたかが下級悪魔、自分たちよりも弱い人間だからな。まったくどの時代殿世界においても差別者会話なくなる気配がないな。

「悪魔なのですから何かをさせる以上それなりの対価を提示するのは当然。それにリアスの協力者に関しては私が彼の力を見たいとゆう私情につき合わせてもらっているから対価のひとつは提示しなければならないでしょう。さて二人とも何を望むかね?爵位かい?それとも絶世の美女かい?何でも言いたまえ」

「リアス・グレモリー様を返して下さい」

「わかった。君が勝利すればリアスを連れて行くといい。さて気味は何を望むのかなリアスの協力者くん?」

望むものか…正直俺にはもう欲しいものなんてないんだが……そうだな、今後のことや俺が動きやすい環境があったほうが今後とも楽になるだろう。それならば……。

「そうですね。勝利してから言わせてもらいましょう。それなら面白みが増すでしょう」

「わかったよ。君が勝利したときにでも聞くとしよう」

まあ、これなら不満藻なくかなえられる願いだろう。

「さて、これで舞台は整った。これより《婚約パティー記念。レーティング・ゲーム》を開始する。一回戦は見てのとおりライザーフェニックスと伝説の龍を宿した赤龍帝の勝負。両者は目の前にある転送用魔方陣で特設フィールドに行くように」

さてゲームが始まるのだが、隣にいるイッセーが明らかに緊張している。まったくここぞとゆう時は点でだめだな。

「シン…今更だけど俺、勝てるかな」

まったくここに来る前の覚悟はどこにいったんだが…まあ、激励の一つや二つ掛けてやるか。

「何いっているんだ?お前はライザーに勝ち、リアス部長を助けるために来たんだろう。なら簡単なことだ勝てるかじゃない、やつを、お前をあざ笑ったやつを倒せばいい。その左腕を代償にしてやつをたおせる力を手に入れたんだろう。それならお前は大丈夫だ。だからいって来いそして十日間の修行やその代償が無駄じゃなかったところを見せ付けてやれ」

「シン……そうだな。今更不安になっても仕方ねえ!!お前のおかげで吹っ切れたぜ。ありがとうな親友!!」

元気が出て何よりだな。

そしてイッセーは専用のフィールドに転送され同じタイミングで転送されたライザーと対峙する。

『一回戦、開始してください』

開始の合図とともにイッセーが駆け出す。

『部長!!プロモーションの許可をお願いします』

イッセーの申請に無言の了承を送るリアス部長。

『プロモーション『女王(クィーン)

イッセーが『兵士』の特性の昇 格(プロモーション)を使い『女王』の特性を得る。

『部長ぉぉぉッ!!!!』

「ッ!!!!」

『部長!俺には木場みたいな剣術の才能はありません、朱乃さんみたいな魔力の天才でもありません、小猫ちゃんみたいなバカ力もないし、アーシアの持ってるような素晴らしい治癒の力もありません!それにシンみたいな常識を覆す戦闘技術もありません。ですが俺は最強の『兵士』になります!!そして!部長の為なら俺は神様だってぶっ倒してみせます!!』

イッセーの叫びとともに赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉が輝きだす。

さあ、見せてやれイッセーお前が左腕を代償にして手に入れた『禁じられた手法』を。

『輝きやがれ!オーバーブーストォォォッ!!』

『Welsh Dragon Over Booster!!!!』

その音声が発せられた瞬間、イッセーを赤い閃光が包み込んだ。光が止みその場にいたのは、全身に赤い鎧を身に纏っていたイッセーだった。その全身鎧(プレートアーマー)はまるでドラゴンの姿を模しているようだった。

『これが龍帝の力!禁 手(バランスブレイカー)ッ!! 赤 龍 帝 の 鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)だ!』

「こ、これは禁じ手!!イッセーはなぜそんな力を」

リアス部長がイッセーの力に驚いている。

「リアス部長。これがイッセーの覚悟です」

「どうゆうことなの?」

「イッセーはここに向かう途中俺にこう言ってきました。『今の自分では勝てない』と。ですがイッセーはそれでもライザーに勝ちたいその思い出あいつの赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)に眠るドラゴンと取引をし、自身の左腕をそのドラゴンに払い今の力を得たそうです」

「イッセー……」

リアス部長がイッセー心配していた。

「今は信じましょう。イッセーが勝つことを」

イッセーとライザーの攻防が続きがついよいよ戦いは終盤に差し掛かっていた。
途中イッセーの禁 手(バランスブレイカー)が解除して劣勢になりかけたが、アーシアにもらっていたであろう聖水と十字架を使い窮地を脱した。


『くっ、しぶといなリアスの『兵士』…ッ』

『お前のほうこそ…俺の神 器(セイクリット・ギア)で高めた聖水を喰らいながらもまだたっていられるのかよ…ッ』

見たところイッセーは後一回の攻撃が限界のようだな。

そしてライザーは無言で片手に炎を貯めイッセーにめがけて放つ。

『木場が言っていた!!!視野を広げて相手を見ろと!』

イッセーは着地すると、十字架に残りの聖水をかける。

『Transfer!!』

『朱乃さんが言っていた!!!魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集める!意識を集中させて、魔力の波動を感じればいいと!!』

十字架と聖水を同時に強化し、腕を前に突き出す。この一撃で決めるようだなイッセーは。

『小猫ちゃんが言っていた!打撃は中心線を狙って、的確に抉り込むように打つんだと!』

イッセーは木場達が合宿で教られたことを高々と復唱する。

そしてイッセーの復唱に木場達は笑みを浮かべていた。
うれすうだろうな、自分たちがイッセーに教えてきたことが今の戦いにつながっているからな。
するとイッセーの気迫に恐れたかライザーは焦り出す。

『ま、待て!?分かっているのか!この婚約は悪魔の未来の為に必要で、大事なものなんだぞ!!お前のように何も知らないガキが、どうこうするようなものじゃないんだ!!』

説得のように見えるが、あれは完全に命乞いのようなものだった。

『難しい事は分からねえよ!!そして俺の親友であり俺たちグレモリー眷属を強くしてくれた親友とテュールさんが教えてくれた。強さは力じゃない、自分の信念を貫くのが強さだと!!!』

ん?俺そんなことイッセーに言った覚えがないんだが…。

「ごめんマスター。イッセーがね手合わせの途中でめげそう二なっていたからマスターの名前を借りてさっきの言葉言っちゃった!!」

「まあ、そんなことだと思ったよ。でもこれはいいほうに向かっているから別に誤る必要はない。むしろ感謝しているくらいだ、テュール」

だが木場たちの視線が少し気になるが。

『だけどなこれだけは言わせてもらうぜ!お前に負けて、気絶した時、うっすらと覚えてた事がある……部長が泣いてたんだよ!!俺がテメエを殴る理由は、それだけで十分だぁぁぁっ!!!!』

ドゴォォッ。

『がっ!?あ!?ああぁっ!?』

イッセーの全力の左アッパーが、ライザーの腹部にめり込む。ライザーは悲鳴を上げる事なく、腹部を押さえながら、後ずさる。

『………こ…こんな事で……お…俺が……』

ライザーはそのまま、前のめりに倒れ込む。どうやら勝負ありってところだな。

『お兄様!!』

ライザーの妹が乱入し、ライザーを庇うように、イッセーの前に立ち塞がる。イッセーは拳をライザーの妹の前に突き出し、高々と告げる。

『文句があるなら俺の所に来い!何時でも相手になってやる!!!』

こうして一回戦目は逆転劇でイッセーが勝利した。

そして次は俺とライザーの眷属の勝負。これはイッセー以上の戦いを魅せなければ笑われるな。













 
 

 
後書き
ど、どうも革命者です。
まず前回のあとがきで今回が最終回といいましたがすみません後一話続きます。
予定では今回で最終回にするつもりだったんですが、真の見せ場が想像以上に地味だったので急遽次回の話で作りました。予告詐欺してすみません!!

ですが次回で本当に最終回です!!

ではまた次回のあとがきで会いましょう!!

感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で投稿されているSS作品でもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!
 
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