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Blue Rose

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第四十二話 脅迫その三

「学校の先生や新聞記者に限らず」
「そう、だからね」
「それだからこそ」
「悪事を全部暴いて」
「警察に通報ですね」
「日本は幸い司法の力が強いわ」
 即ち法治国家だというのだ、法律は何の為にあるのかというと弱い立場の者を公平に守り社会の秩序を守る為にある。法律を否定すればその時点で無法国家となる。自警団が守るのだが自警団は実に容易に地方ボスそしてマフィア化するのは歴史にある通りだ。
「だからね」
「法律の力を頼るんですね」
「そうよ」
 この度はというのだ。
「だからね」
「ここは、ですね」
「絶対によ」
 まさにというのだ。
「警察に通報するわ、弁護士さんも雇って」
「そしてですね」
「成敗してやるわ」
 副所長はこうまで言った。
「絶対にね」
「それじゃあ」
「ええ、君にもお願いするわ」
「僕に出来ることを全力で」
「そうしてね」
「探偵さんも相当なもの掴んだんですね」
「そうみたいよ、何かね」
 副所長は眉を曇らせて話した。
「ああした立場の人間の中でもね」
「とりわけ酷い奴ですか」
「そうみたいだから、二人共」
「何か組合関係者とか学校の先生とかマスコミ関係者には」
「そうした手合いが多いわね」
「どういう訳か」
「口では平和や民主主義といっても」
 それでもなのだ、現実は。
「自分達に反対する意見には凶暴なまでに向かっていって」
「佐世保でもそうですしね」
「基地反対とか平和を守れとか言ってるけれど」
「違うんじゃないかとか言うと物凄いですからね」
「暴力すら辞さないわね」
「沖縄でも」
 特にこの地域での活動が酷い、基地反対を主張していた知事のブレーンにある世襲制の共産主義国家と関わりの深い者がいたことはマスコミは報道していない。
「そうですしね」
「自分達は暴力も辞さないわね」
「暴れてますしね」
「しかも無法行為もしているわ」
 抗議活動と称してだ。
「原発でも何でもそうね」
「反対運動で」
「ああいうのを見ていると」
「普通に見ているとおかしいですね」
「おかしいと思わない方がおかしいわ」
 そこまでのもだというのだ。
「反対することは意見でね」
「それ自体はいいとしましても」
「反対意見を暴力まで使って否定することは」
 この場合実力行使の場合もあれば口汚い罵倒の場合もある、ある高齢の尼僧が死刑廃止を唱え反対意見に馬鹿と僧職にあるまじき罵倒を言ったこともあった。
「民主主義じゃないですね」
「絶対にね」
「そうですよね」
「全体主義ですね」
「ああした人達は学生運動の残党だから」
「残党ですか」
「そうよ」
 副所長は彼等の正体も話した。 
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