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サマーチョコレート

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第二章

「ビールを」
「帰りは私が運転するから」
「悪いな、母さん」
「いいわよ、私お酒は飲めないから」
 玲子は車窓、右側の青い海も左側の山も見ながら応えた。
「休日だし」
「飲んでいいんだな」
「好きなだけね、私も楽しむし」
 すらりとした顔を微笑まさせてだ、玲子も言った。見れば身体もすらりとしていてむしろ空美の方が胸がある。
「ハンバーグね」
「母さん好きだからな」
「ええ、食べるわ」
 そのハンバーグをとだ、こうした話をしながらだった。一家はそのファミレスに着いた。車は駐車場に停めて一家で店に入った。
 そしてだ、すぐにだった。一家は席jに着いてそれぞれ好きなものを食べはじめた。
 俊彦はソーセージやフライドポテトでビールを飲む、見れば枝豆も前にある。玲子はハンバーグだけでなくシチューも食べている。空美はステーキ、陸はスパゲティを食べている。そして七海はというと。
 まずは色々食べる、しかしだった。
 デザートのコーナーのプラスチックの機器の上から下に流れている溶けたチョコレートとその横にあるマシュマロやクッキーを見つつだ、こう言うのだった。
「あれがチョコレートフォンデュなのね」
「そうね」 
 空美はステーキを食べつつ応えた。
「あれがね」
「何か美味しそう」
「そうね、けれどね」
「まずはよね」
「そう、ステーキとか食べて」
 実際にステーキを食べつつ言う空美だった、オニオンソースをかけたそれを実に美味そうに食べている。
「そしてね」
「デザートね」
「やっぱり甘いものは最後よ」
 デザートはというのだ。
「だからいいわね」
「うん、じゃあ今は」
「色々食べるのよ」 
 オムレツを食べる七海に言った。
「いいわね」
「それじゃあね」
「ステーキも食べる?」
「そうするわね」
 七海は頷いてだ、そしてだった。 
 実際に肉料理のコーナーに行ってステーキを食べた、甘いソースをかけてそうしてだ。その後でだった。
 いよいよデザートとなった、すると七海は即座にだった。
 チョコレートフォンデュのところに行ってだ、店員から使用方法を聞いてだった。
 串に刺したマシュマロやクッキーにチョコレートを付けた、それも万篇なく。そうして席に戻って食べると。
 すぐににこりとなってだ、こう言った。
「うん、美味しいわ」
「ええ、これはね」
「美味しいね」 
 一緒に食べる空美と陸も言う。
「チョコレートたっぷり付けられるし」
「マシュマロとかの味もあって」
「かなり美味しいわ」
「僕こんなお菓子はじめてだよ」
「こういうのもあるのよ」
 玲子はケーキを食べつつ子供達に話した。
「お菓子にはね」
「そうなのね」
「そう、それにケーキも美味しいわよ」
「だからそっちもなのね」
「食べたいなら食べなさい」
「それじゃあ次はチョコレートケーキ食べて」
 七海はチョコレートをたっぷりとかけたクッキーを食べつつ母に応えた。 
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