| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Blue Rose

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十話 幸せの影その十五

「そのことはね」
「だといいけれど」
「というかちゃんと自分でお料理作ってるし」
「神戸でもだね」
「そうよ、健康管理はしてるわ」
 酒を飲み甘いものの楽しんでもというのだ。
「しっかりとね」
「そうしてね、一人でも」
「一人暮らしだからこそね」
「健康管理はしっかりしないと」
「その辺り前より口煩くなった?」 
 優子は優花に突っ込み返した。
「むしろ」
「そうかしら」
「ええ、前よりもね」
 男だった時よりもというのだ。
「むしろね」
「そうかしら」
「そう思ったわ、けれど私もお料理が出来るし」
「健康管理もよね」
「考えてるから」
 だからだというのだ。
「安心してね」
「お顔を見たら」
 優子の顔色、そして肌の具合を見ての言葉だ。
「いい感じね」
「そうでしょ、生活はまずお肌に出るからね」
「そう言うけれど」
「まだ十代じゃわからないわよ」
「大体二十代になってから?」
「二十五からね」
 その年齢が境目だというのだ。
「私もまさかって思ってたけれど」
「実際にそうなったの」
「これがね、ちょっと疲れると」
「お肌に出るのね」
「特に女の子はね、だから貴女も気をつけてね」
「二十五を越えたら」
「その時はね、じゃあね」
 それならと話してだ、優子はまたアイスを食べた。優花も共に食べてだった。この日も幸せに過ごすのだった。長崎の街を巡りながら。


第三十話   完


                         2016・7・22 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧