リアルバウトハイスクールD×D
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第三話『(校舎)裏へ・・・』
前書き
良いサブタイが思いつかん。何か良いのがあれば変えますぞ。
月曜日──早朝。
〈駒王学園〉二年B組──ここが俺のクラスだ。
登校した俺がおはようと一言挨拶しながら教室に入って自分の席(窓際の一番後ろ)に着くと、周囲にクラスメートが寄って来る。
『──おっぱい揉みてー!』
いきなり俺に向かって卑猥な事を叫ぶクラスメート男子二人に俺は思わず呆然とする。このクラスに男子は俺とこいつらの計三人だけ。
片や運動神経抜群で見た目は爽やかなスポーツマンに見えなくもない坊主頭だが中学生時代には写真部に所属していた事から〈セクハラ・パパラッチ〉の異名を持つ『松田』。
片や見た目は普通だが女子の体型を見破る事が出来るという眼鏡が本体(笑)で〈スリーサイズ・スカウター〉の異名を持つ『元浜』。
どちらも覗きやセクハラ発言、教室内でエロ本を広げたりなど公然猥褻の常習犯で、二人揃って〈ふたりはパーヴァート〉と呼ばれている(日曜朝にテレビ放送なんてしてないぞ)。
『──うるさい!』
そんな二人の頭を背後から、片手で握った竹刀の一振りでぶっ叩いて小気味良い音を響かせる女子二人。どちらも剣道部所属の美少女剣士。
片や切り揃えた前髪と両サイドを赤いリボンで結わえてツインテールにした茶髪のロングストレートヘアーで背はやや高めで胸の大きい『村山』。
片やボブヘアーの桃色髪に白いバンダナをヘアバンド風に巻いて額を出し背はやや小柄でスレンダー体型で脚が綺麗な『片瀬』。
「うっ……頭が……!」
「脳がぁ……脳が痛ぇ~!」
「朝から変な事を叫ぶからよ」
「いい加減、行状を改めなさいって」
頭を抱えて悶絶する馬鹿二人に向かって冷たく言い放つ村山と片瀬。
だいたい何時もの光景である。
「つーか、松田、元浜。お前ら、いきなり何なんだ?」
「いや……俺達も普通におはようと言おうとしたんだが……」
「言い間違った……。つい情熱が口から溢れ出ちまったぜ……」
「アホか」
呆れるしかねーわ。
「──あ、イッセーくん。貸したDVDはどうだった? 面白かったでしょ?」
「ああ、感動したぜ片瀬。まさかラストであのラッコが……」
俺は片瀬から先週末に借りたDVDの感想を述べる。
「お前ら、それ何のDVDだ?」
俺と片瀬の会話に割って入る元浜。
「『008 シャコ貝の報酬』よ」
「スパイアクション物だぜ」
「ふーん」
「──よし、イッセー。今度は俺が秘蔵のDVDを貸してやるぜ!」
と、俺の机の上にエロDVDを次々に積み重ねる松田。
「要らんわー!」
「うっわ~!?(エコー)」
俺は松田を右のアッパーで殴り飛ばした。
──放課後。
俺が教室に残って席に座っていると、教室の前扉を開いて一人の男子生徒が現れた。他に教室内に残って居た女子達がそいつに注目をして黄色い声をあげる。
現れたのは隣りのクラス(二年A組)の同級生、金髪で整ったルックスと甘いマスクに柔らかい物腰から女子人気が高く〝王子様〟として扱われている男──『木場祐斗』。
「──兵藤一誠君は居るかな?」
「──ここに居るぞー」
木場に名を呼ばれ、俺が席に座ったまま返事をすると、木場が教室内に入って俺の側に寄って来た。
「何か用か? 木葉優児」
「〝木場祐斗〟だよ!? 僕はマーダーライセンスなんて持ってないから!」
割とマニアックな漫画の主人公をよく知ってたな。
「冗談だ。それはそうと木場、ひょっとしてお前が〝使い〟か?」
「うん、そうだよ。僕はリアス=グレモリー先輩の使いで迎えに来たんだ」
よりによってコイツか。(ジト目)
「何かな?」
「いや、何でもない」
腐女子共の声なんて聞こえなーい。
「ゆくか」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
──俺達が校庭に出ると、運動場の脇で剣道着姿の村山と片瀬が地面に転がっているボロボロの大きめな塊を勇者のようなポーズで片足で踏みつけながら、掲げた竹刀をクロスさせていた。
「おーい! 二人共、何やってんだ?」
「あ、イッセーくん! 松田と元浜が私達の着替えを覗いてたのよ、女子剣道部の更衣室と隣の倉庫との仕切りの壁に穴が開いてたの!」
「んで、覗きがバレて逃げ出したこいつらを此処まで追い掛けて成敗したってわけ!」
「あー」
村山と片瀬の説明で理解する。つまり、そのボロボロなのは松田と元浜のリアル鬼ごっこでの成れの果てか。
「彼らも懲りないね」
木場も俺の横で苦笑を浮かべている。
「あれ? イッセーくん、木場君と一緒なの?」
「珍しくない?」
村山と片瀬が物珍しげにこっちを見る。
「まあな」
おかげで道中、周りから奇異の目で見られて散々だぜ。
「そういや、お前らは木場を見てもキャーキャー言わないんだな?」
「残念だけど、私達のタイプからはちょっと外れているのよね」
「ふーん」
「私達も木場君が美形だとは思っているわ。イッセーくんは男前ね」
それはフォローのつもりか?
「まあ、ここでこれ以上話し込むのもなんだし、俺達はもう行くぜ」
「そうね、私達も部活に戻らないと」
俺と村山の意見が一致。
「そんじゃな、二人共」
「じゃあね、イッセーくん!」
「バイバーイ! 木場君もね!」
「うん、それじゃあ」
手を振って走り去る村山・片瀬とは別方向に向かって俺と木場も歩き出した。
──なんやかんやあって木場に案内されて辿り着いた先は、校舎裏の奥にある〝旧校舎〟の前。
「──此処に部長が居るんだよ」
木場が先導しながら俺に教える。
え~と、何とか研究部だったよな……確か──オカモチ?
そんな事を考えつつ、そのまま俺達は旧校舎の中に入って行き、廊下を歩く。意外に校舎内は細かい所まで掃除が行き届いているようだ。もっと埃っぽいかと思ってたぜ。
階段を登り、更に奥まで歩を進め、やがて俺達は一つの教室の前で立ち止まった。戸に立てかけられたプレートには〈オカルト研究部〉の文字が……。
──怪しさ大爆発だ!
「──部長、連れて来ました」
『──ええ、入ってちょうだい』
木場が扉の前から中に声をかけると、中からグレモリー先輩の声が聞こえ、俺達は教室内に入る。
木場の後ろについて奥へ奥へと進みながら室内を見回すと、あちらこちらに謎の文字やら紋様やらが……。
──怪しさ大爆発だ!(二回目)
「ん?」
俺は長椅子のソファーに座ってケーキを食べている一人の女の子を見つけた。
あれは我が校の一年生、頭の左右に黒猫の顔の髪飾りをつけた白銀の髪、童顔小柄な体型で可愛らしい姿は一見して小学生にしか見えず、一部の男子からは可笑しな風に人気なマスコットガール──『塔城小猫』。
──何を隠そう、彼女こそが黒歌の妹である。
塔城もこっちに気がついたらしく、俺と目が合った。
「こちら、二年の兵藤一誠君」
木場が塔城に俺を紹介し、俺と塔城はぺこりと頭を下げる。
「どうも、鯛焼きは頭の方から食べる兵藤一誠だ」
「……どうも、鯛焼きのあんこは粒餡派の塔城小猫です」
こいつ……出来る!
「フ、やるな塔城。俺の事はイッセーと呼んでくれ」
「……わかりました、イッセー先輩。私の事は小猫と呼んでください」
「わかったぜ、小猫ちゃん」
「二人共、今の挨拶は何だったの!?」
木場のツッコミを右から左へ受け流していると、小さなシャワー音に気がついた。音のする方向に視線を向けると桃色のカーテンが引かれてあり、入浴中の女性のシルエットが写っている。
「木場、この状況を三行で説明せよ」
「え? え~と……」
「……部室訪問。
……部長入浴中。
……待ちぼうけ。
……ねこ大好き」
答えたのは木場ではなく小猫ちゃんだった。
「流石だぜ」
「……どう致しまして」
サムズアップを向けあう俺と小猫ちゃん。
「二人共、出会って早々に意気投合しすぎじゃないかな!? それに今の三行じゃなくて四行だったし、最後のやつは何!?」
──と遊んでいる内にシャワー音が止まり、裸にバスタオル一枚を巻いただけのグレモリー先輩がカーテンを開いて現れた。
ここは〝ムッシュムラムラ!〟って拝んどくべきか?
≪熱湯風呂か熱々のおでんをくらうぞ?≫
じゃあ、やめとこう。
「ごめんなさい、少しシャワーを浴びてたの」
「お気になさらず」
目の前で制服に着替え始めたグレモリー先輩から視線を外すと、その先に一人の女生徒が佇んでいる。
あれは、グレモリー先輩と同じく我が校の三年生にして〝二大お姉様〟のもう一人、黒髪ポニーテール、常に絶やさない微笑み、清楚な雰囲気から〝大和撫子〟と名高き女性──『姫島朱乃』。
「あらあら、初めまして。わたくし、姫島朱乃と申します。以後、お見知りおきを」
「御丁寧にどうも。俺は兵藤一誠。ハジケリスt……」
「そのネタは別の作家さんのだから止めなさい」
丁度着替えを終えたグレモリー先輩に真顔で窘められた。
後書き
ちょっとネタに走りすぎた感があるが、それもまた良し!
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