嘘をつくから

あいにーどぅ
あいらーびぅ

持ち歩いてる気持ちは、そんな感じ
女子高生がりっぷとかかわいいお財布をもつように
男子高生がワックスをつけるような
なんてえのかな

「本物の恋愛」

なんかじゃなくて
ただキラキラしてるだけの、そういうアイテムみたいな
親に挨拶なんて論外だし
ずっと一緒にいようとか、寒気がしてくるんだよ

でもねえ
スキ、好き、すきなんだよなあ
どーせどっかで別れて、
さよならになって、
手が届かないくらい遠くへ離れるわけなんだけどさ

それなら最初から一緒にいる意味ないじゃんて？

正論だねえ
でも言わせてくれよ
君がそうやって正論持ち出して誰の事もほしがらないでいる間に
こっちはずいぶんがんばってんだ
そういう正論になぁんどもなぐられてさあ！

そりゃもう痛かったよ
泣いたね、泣くに決まってんだい

だってさあ！
すきなのに

「一緒にいる理由がわかんなくなっちゃった」

って！！
痛いよ、いたいよいたいよいたいよ！
理由ってなんだよ、すきって、思ってるだけでいいじゃんかあ
どうせいつか別れるってわかってるんなら、尚更さ

どうだっていいじゃないか、理由なんて

すきだよ
あいにーどぅ
これだけ伝えればね、もういっかい、手をつなぐくらいしてくれるもんよ
ねばーぎぶあっぷ、まいらぶはーと

ほらね、わかる？
君が手に入れられなかったのはあ、こういうきもち

君が見下してた連中が、馬鹿なりにだあいじに持ってたのはこれ

馬鹿はね、たくさんの事一気になんてぇ、できないのですよ
正論持ちながら、恋い焦がれるなんてそんなはいくおりてぃなこと

とーてー無理なわけでございますの

ねーぇわかった？
その正論っていうのはあ、今のわたしどもの恋愛には適しておりませえん

すなわち、ふせいかい

ふせいかいだったら、どうするんだっけ？
せっかく頭いいんだからあ、かんがえなくちゃ
どんなことも、かんがえなきゃいけんのですよ？