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小才子アルフ~悪魔のようなあいつの一生~

作者:菊池信輝
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幕間 瓦礫の中に埋もれる戦史

 
前書き
アルフがトーナメントを見ている間同盟編です。
幕間が多くてすまんねでもこれ同盟にも仕掛けしてるからほっとけないのよ。
今回はオリキャラとしてフォークの父親とキャゼルヌの伯父さんが登場。ミンツ大尉も息子以上の超人にしてもーた…。
後が大変な予感。
普通にいい友人関係みたいだなあ。
そしてついにヤンが登場!でも始まる前に終わってる?
 

 
 さて、悪魔である。 
 アルフレット・フォン・グリルパルツァーが地上車で装甲擲弾兵本部へ向かっていたのと同じころ。
 エルロック・シャルメスと偽名を改めたこの悪戯者はハイネセンにおいてジャーナリストたちの溜まり場となっているカフェの屋上テラスで助手の偽装を解いたハスキー軍団とカツサンドを頬張りながら、双眼鏡の自分の仕事の成果を眺めていた。
 三名の持つ特製の双眼鏡の先には、同盟軍の中枢・統合作戦本部ビルがある。
 この神出鬼没の悪戯者は帝国のみならず同盟にも遊戯を仕掛けていたのだった。
 「食器が打算中だばう」
 「もうすぐボトルキープ決定だがう」
 「んははははは、結構結構!俺様の見たいのは英雄の武勲でも名君のすんばらしい政治でもねえ…おもしろおかしい喜劇なのさぁ!作者ちゃんの真似っこでモブキャラ以下から昇格させてやったんだからよぉ、せいぜいいい仕事してくれよぉ、鋼の食器ちゃんよお」
 鋼の食器、なるほど言い得て妙なあだ名である。作者はしもべの報告に高笑いする悪魔の台詞を密かにメモ帳に書きとめた。
 「無断使用は禁止だばう」
 「使用料は一回につきフルコースディナー百人分だがう」
 と、思ったらゆかいなしもべに奪われた。
 どうせ剽窃されるのは目に見えているのだし使わせてくれてもいいではないか、大飯食らいどもめ。
 「やかましいばう」「がう」
 痛い痛い、ハスキーパンチはともかく、こんぺいとうハンマーはやめなさい。あと、特大のドライアイスの塊をぶつけるのも。
 「さあ、自由の国の大脱出が、ゴミの山に埋もれた執筆生活がはじまるぜえ!」 
 そんな自分を無視して繰り広げられるコメディに怒りを覚えたのか、それとも無事に食事を終えることができて満足したのか。
 誰にともなく、悪魔が陽気な声で叫んだ。
 ハーメルンの笛吹きの喇叭あるいはギャラホルンの角笛よろしく響き渡る悪魔の笑い声は、物語の舞台にもとからいた者たちにも押し上げられた者にも、人間たちには聞こえることはなかった。
 だが悪魔の悪戯は確実に、彼らの運命を変えていったのである。
 魔術師とその弟子の小達人の運命をも。


 「閣下、お食事をとられてください」
 「ああ、すまないがあとにしてくれ、大尉」
 「ですが、もう十二時間以上何も召しあがっていません」 
 宇宙暦七八四年の自由惑星同盟首都ハイネセン、自由惑星同盟軍統合作戦本部ビルの別館一棟を丸々占有する後方勤務本部の一フロアを割いて設けられた捕虜交換実施委員会のオフィスで執務中だった本部長エドワード・フォーク中将は亜麻色の髪の副官の言葉に自分が時間も疲労すらも感じないほどに消耗していることに気づいた。
 「食欲がないんだ。食欲を感じる神経もなくなったかのようにね」
 「お体に障ります」
 「では飲み物だけいただこう。思いきり、甘くしてくれ」
 「はい閣下」
 手から紅茶のカップを受け取ると、紅茶の香気に混じって蜂蜜とジャムの匂いが鼻孔を心地よくくすぐった。せっかくの紅茶の味を台無しにしてすまない、との言葉を紅茶と一緒に飲みこむと、フォーク中将は臨時の代理であるこの副官をあと一カ月は続く目下の厄介な仕事が片付いた後も副官として手元に確保すべく手続きを取ることを決意した。有用な人材は、一人でも多く確保すべきだった。
 
 後方勤務本部はこのところ、病気療養のため辞職した前任者に代わって本部長に就任したフォーク中将以下繁忙を極めていた。
 ことに彼が委員長を兼任する捕虜交換実施委員会の業務は繁忙といった程度で済ませられる忙しさではなかった。
 フォークから末端の主計兵に至るまで、全ての将兵がルドルフ・フォン・ゴールデンバウムを目の前にしたかのような緊張感の中、タキオン速で頭脳と手足を働かせて動き回り、任務を完璧以上にこなすべく心身を削っていた。
 理由は帝国から提案された捕虜交換であった。
 そもそも事は二月の初め、銀河帝国皇帝フリードリヒ四世のメッセージを携えた帝国軍の新鋭戦艦エイストラとウールヴルーンが惑星エル・ファシルに現れ、捕虜交換を提案してきたことに始まる。
 捕虜交換はこれまでに幾度なく実施されてきたいわば不定期の恒例行事であり、別段珍しいことではない。
 同盟政府と軍の高官たちを驚かせたのはその規模と中身だった。
 「まさか、帝国は恒久和平を考えているのか」
 エル・ファシル星系駐留艦隊の副司令官アーサー・リンチ准将は帝国の使者の口上を聞いた瞬間、そう言わずにはいられなかった。
 過去に前例のない一千万人という規模、小規模な星系国家の総人口、大都市の人口に匹敵する人数の交換が提案されたばかりか、捕虜に対する待遇も異例だったからである。
 捕虜交換が確実に行われることのいわば保証として一足先に帰還を果たしたフォン・ブラウンという少佐が皇帝から直接託されたという最高評議会議長宛ての親書と捕虜宛てのメッセージの内容が明らかになると、准将の驚きは同盟軍全体が、のみならず同盟社会全体が共有するものとなった。
 『勇戦空しく敵中に囚われたる我が忠実なる兵士たちよ』
 少佐が持ち帰ったビデオメッセージの中の皇帝は捕虜に優しく語りかけ、労をねぎらった。のみならず主だった捕虜の名を挙げ、瞑目し、彼らを勇者と称えさえしたのである。
 『戦傷を受けし部下を庇って薔薇の騎士に立ち向かいしロベルト・ゲイナー、母艦に迫りし敵機三機を瞬く間に屠りしミヒャエル・ガランド、近衛の家の名を辱めぬ戦いを見せたオットー・フォン・リヒトホーフェン…そなたらの勇気と忠誠、天上に赴いた後も余は忘れぬであろう。余は最後まで戦場に留まり戦友の背中を守ったそなたたち全員に英雄としての帰還を約束する。そなたたち全員に『戦友の盾』の称号を与え平民は従騎士となし、勇戦敢闘章を授けよう。全ての者は我が新たなる騎士を称えよ』
 「誰が芝居の原稿を書いたのかは知らないが完璧だな。帝国は精兵一千万を補給すると同時に忠臣一億を生み出すことになる。そして我々は士気の衰えた兵一千万を手に入れるわけだ。はっ、最高のクリスマスプレゼントだ」
 ハイネセンのミドルタウン、ジャーナリストたちの溜まり場となっているカフェでネットワーク配信されたビデオメッセージを見たジャーナリストのパトリック・アッテンボローは溜息とともに吐き出した。
 銀河帝国第三十六代皇帝フリードリヒ四世。特に名君でもなく暴君でもない。はずだったのであるが、この変わりようはどうだ。賢夫人の支えを得たか名臣の補佐を得たか、これではどんなに低く見積もっても並の名君を超えているではないか。怪物というにもほどがある。
 『我が宝、我が誇り、誉れ高き我が英雄たちよ。そなたたちに恥じるべきものは何もない。勇者として胸を張って帰って参れ。余は晩餐を整え、新たな寝具を仕度しそなたたちの帰りを待っておる』
 皇帝の言葉を最後まで聞くことなく、パトリックはカフェを出た。
 自由の精神は名君よりも強しと固く信じるパトリックであったが、この皇帝を前にしては絶対の信念を保ち続けられる自信がなかった。
 「まったく、完璧だ。我々がこれに対抗するには、帰還兵にどれだけのクリスマスプレゼントを用意すればいいのか見当もつかん」
 同じころ、後方勤務本部次長であった自分のオフィスで映像を視聴したフォークは、皇帝の姿が消えた画面に嘆息に加えて乾いた拍手を送っていた。フリードリヒ四世のメッセージに脅威を感じたのはフォークも同様であった。だが、彼は知己であるパトリックよりももう少し、不安に襲われずにいることができた。彼は最前線の兵士ではなかったが軍人であり、軍官僚として捕虜交換にも関与する立場にいたからである。民主国家の軍人のプライドが、彼を強固に支えていた。
 「あちらさんが度肝を抜こうってんなら、こっちも唸らせてやるさ。ハイネセン・ホテルのサービスの質の高さでな」
 「コンシェルジェの役は任せた。あてにしているよ」
 「いざとなったら、甥っ子のアレックスにもベルボーイを手伝わせるさ」
 「帳簿係が足りなくなったら、うちのアンドリューも貸すよ」
 部下であり年来の友人でもあるマルセル・キャゼルヌ中佐の、対帝国戦が始まったごく始めの頃の帝国軍捕虜たちのジョークまで持ち出した皮肉にジョークで応じるゆとりさえ、存在したのである。
 だが、捕虜交換が正式に決定され、当初一千万人とされていた人数が「皇帝の恩寵によって」五百万人増やされ千五百万人となりタカ派の政治家や主要なメディアまでもが帝国と皇帝に対する評価を好転させるころには、そんな余裕は気力体力とともに失われていた。
 政治家たちは喜んでいるが、事務方としては迷惑この上ない、冗談ではない、いやがらせかと声を大にして言いたい状況──もちろん、決して口にするわけにはいかないが──である。
 帝国が多くの捕虜を返すというならこちらも人道上、対抗上五百万人、帰還する捕虜を追加せねばならない。帰還する捕虜のリストは全部作り直さなければならないし、捕虜を輸送する輸送船も宿舎も新たに手配せねばならない。超過勤務手当を本俸の三倍はもらいたいほどに書類と印判の数が増えるのだ。
 のみならず、とみに名君ぶり怪物ぶりを発揮しだした皇帝の臣民たちに同盟を侮らせぬため、捕虜を預かる各地の補給基地や収容所にマルセル・キャゼルヌ曰くの『ホテル・ハイネセンのサービス』、客人のごとき待遇を実施するよう通達し、時には実地に赴いて検分もせねばならぬ。歓送パーティーのごとき式典に至っては、検分のみならず彼らが一切を仕切らねば何一つ動かないこともしばしばであった。
 かくして、フォークと捕虜交換実施委員会のスタッフたちは寝食を忘れて働かねばならなかった。
 当然、疲労は募る。
 二週間で実務を担うスタッフは発狂寸前になり、比較的余裕のあるセクションでは通院する者通院を口実に欠勤を願い出る者が続出した。
 『ミンチメーカー』オフレッサーと一対一で戦えと言われるほうが気が楽かもしれない。イゼルローン要塞を一人で落として来いと言われてもOKしたい。この苦役から解放されるためなら。そんな考えを文書化して顔に貼りつけた者がオフィスの内外に時間単位で増殖して溢れ、三週間目に入ると多忙なセクションから順に、過労と神経症で倒れる者が続出した。フォークが直轄するセクションが最も傷病休暇の取得者が多かったことは今さら説明する必要もあるまい。
 「閣下、スールズカリッター大尉が過労で倒れました」
 「またか」
 副官のノース・スールズカリッター大尉が勤務中に倒れて入院したのはこの地獄のような日々が始まって二十五日目の夜のことであった。マルセル・キャゼルヌ中佐──ダゴン星域会戦以来の後方勤務の名門出身の南欧系軍人は適性が高いのか、第一週は三人分の仕事を、二週間目からは十人分、三週間目に入っては二十人分の仕事をこなしてなお、余裕があった──が約束通り貸してくれた甥のアレックス・キャゼルヌ大尉が報告してきたとき、フォークはそれが自身の副官であることを思い出すまで十秒近い時間を要したほど、疲労していた。
 新任の副官の候補者リストをろくに確認もせず一番上にあった人物を後任に任命するような投げやりな仕事はいつもの彼ならば、たとえ絞め殺したいほどに嫌いな提督から補給の要請を受けた時であってもやらなかったであろう。
 「新任のフロリアン・ミンツ大尉です」
 そして舌打ちする余裕も惜しいほどの疲労は日付が二十六日目に切り替わり、後任の副官が着任するころには視神経の機能に異常を感じるほどに増大していた。
 亜麻色の髪をした壮年の士官、新たに着任した副官が同盟建国以来の名家の出身であること、ユリアンという名前の息子がいること、同じ子を持つ父親の立場から見てよくできた父親であること、諸々のデータを海馬の底から掬い上げることができたのはキャゼルヌ中佐とミンツ大尉以下数人のスタッフの献身的な努力のおかげで数時間だけだが官舎に戻り入浴と仮眠、着替えをすませることができてからであった──。

 「君は実によくやってくれる、ミンツ大尉」
 「恐れ入ります、閣下」
 紅茶の湯気を細い顎に当て、彼が赴任してきた夜に至る日々を想起しながら、フォークはミンツ大尉の労を労った。家に帰れば二歳の息子の父親である、美青年の大尉は紅茶を淹れる腕前は喫茶店を開業しても繁盛するであろうほどの水準であったが、副官としての事務能力ではキャゼルヌ伯甥には及ばないにせよ十分に高水準の能力を有し、格闘技や射撃といった戦闘能力にも、運転手としての技量にも秀でていた。
 『閣下、『プレミアム・フライデー』のエルロック・シャルメスです。惑星ガンガバードの基地司令官が捕虜に支給される食料品の一部を横流しした件について、コメントをいただけますでしょうか』
 知己である美術商を思わせる黒髪の新聞記者──マス・ガベイジ、巨大な塵と呼ぶにふさわしい下品な報道者が執拗に追跡してきたときの撒き方など、芸術の域に達していた。
 有用な人材は、一人でも多く確保すべきだ。フォークはもう一度決意を反芻した。
 そして、留任の手続きがスムーズに受け入れられるよう別の手続きをミンツ大尉に向って開始した。
 「ところで、先の話になるが、君は前線勤務を希望していたのだったかな」
 「いえ、特に希望はありませんが」
 「特に希望がなければこのまま後方勤務本部の勤務を、私の副官を続けてくれるとありがたい。君とキャゼルヌ大尉がいなければ、私は書類の山に埋もれていただろう」
 「願ってもない話です。喜んでお引き受けいたします」
 チーム・フォークへの勧誘をミンツ大尉が了承するまでに要した時間は、もう一人の新メンバー候補者が首を縦に振るまでに要した時間の半分もかからなかった。

 その日、ミンツ大尉、キャゼルヌ大尉がチーム・フォークへの加入を了承した日から正確に六ヶ月後。
 捕虜交換はつつがなく、滞りなく完了した。
 指向性ゼッフル粒子の開発者でもあるアントン・ヒルマー・フォン・シャフト技術少将の提案を現実化したという三基の移動要塞がイゼルローン要塞の彼方から同盟側宙域にワープアウトし、宿将ミュッケンベルガー上級大将率いる艦隊が整然と布陣を終えるさまは同盟全土に中継され、同盟市民の心胆を寒からしめたが、ミュッケンベルガーから帰還する捕虜に至るまで一糸乱れぬ規律は感嘆をも呼んだ。
 「我々は今日、将来諸君を叛徒と呼ばずともよくなる日が来ることを確信した。我々は諸君のよい友人になれるであろうし、諸君もまた我々のよい友人になれるであろう」
 「言ってくれるものだな、あの軍人皇帝」
 平和の衣を着た勝利宣言をフォークやマルセル、帰還兵を後送する輸送艦隊の指揮を執ったアレクサンドル・ビュコック中将らはその真意を読み取り憤慨したが、大方の同盟市民は喝采で迎えた。
 帰還に際して四一〇年物のワインと酒肴、上等の衣服を贈られ戦傷の治療まで施された同盟軍帰還兵の大半もこれに加わった──帝国軍将兵も同盟人の厚意に感謝したが、フォークとマルセルが主導した『ホテル・ハイネセンのサービス』をもってしても、ぎりぎりの引き分け以上には持ち込めなかった!!──。
 さらに後日、捕虜交換を終え、千五百万人の捕虜を受け取ったミュッケンベルガー上級大将がオーディンに帰りつくと同時に元帥に昇進し、ケルトリング侯爵となった兄に代わってミュッケンベルガー伯爵家の家督相続を命じられたというニュースにも多くの市民が祝福を贈った。
 つまるところフリードリヒ四世の、帝国の演出にすっかりしてやられ、牙を抜かれてしまったのであるが、その事態に気付いて憂慮することができた者は、気付くことができた者さえ稀であった。 

 「やれやれ、大変な時代に生まれてしまったものだ。ゆっくり紅茶も飲めそうにない」
 帰還兵に約束された叙爵に加え、捕虜となっていた年数を勤務年数に算入し下士官兵は最高五階級まで、士官は三階級まで昇進させる措置が取られたほか、全員に最後に参加した会戦の生還章が与えられ、帰還兵のうち特に功績顕著な百名は新無憂宮に招かれて晩餐を賜り、皇帝自ら肉を切り分けられ酒を注がれる栄誉に浴したという帝国発のニュースを見ながらぼやいていたヤン・ウェンリーという士官候補生はその数少ない一人ではあったが、彼には現在も将来も、皇帝の戦略に対していかほどかの対抗策を打ち出すことも実行することもできそうにはなかった。
 そばかすの痕の残る、明らかに平民出身の上等兵に肉を取り分け、酒を注ぐ皇帝──余談ながら、帰還した捕虜に皇帝自ら酒を注ぐという儀式は後代にも受け継がれることとなる──の映像、副給仕を務める貴族が帝国最大の貴族ブラウンシュバイク公爵の甥フレーゲル男爵とシャイド男爵の二人であると紹介するニュースキャスター・ウィリアム・オーデッツの顔をリモコン操作して消したヤン候補生の手元には、士官学校校長を務めるシドニー・シトレ中将からの戦略研究科助教官への就任を打診する通信文のプリントアウトがごみに混じって放り出されていた。

 かくして、運命の歯車は動きを変え。
 歴史は自由惑星同盟最高の史家にして最低の社会人の誕生を準備する方向へと動き始めた。 
 

 
後書き
何だか何もしないうちに戦争終わりそうです。
 
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