時空を渡る精霊
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海上戦闘
前書き
久しぶりに投稿。
あんまりうまく書けんかった……
俺達がアースラに移って十日がたった。
現在俺達手に入れたジュエルシードは三つ。
残り後、6個。
今日も空振りだった。
集めるのに時間がかかりそうだ。
そして俺達は昼飯を食っていた。
「ねぇ、お兄ちゃん。ジュエルシード探しって魔物さんにも手伝ってもらってるんだよね?」
なのはが質問してくる。
「ああ。陸上は見つかる可能性が高いから海の中だけだ。それも海の底を調べさせてる」
「どんな魔物なの?」
ユーノは魔物に興味があるから気になるようだ。
「かわいい?」
なのは、にんねこやらフェンリル(ムー)などのかわいい魔物が大好きだ。
出してやると真っ先に抱きついたりしている。
「そうだな……性格はあれだがシーホッグはかわいい方だろう。後はオルカって言う魔物も。シーホッグは水色のイルカに近い見た目でオルカはシャチ似だ」
「背中に乗ったりできる?」
「俺が言えば乗せてもらえるだろう」
「じゃあ、今度乗せてね!」
「暇になった時にな」
なのはは嬉しそうに笑顔になる。
「もし他の人に見つかった場合はどうするの?」
ユーノはそう聞いて来る。
「魔物達にはしばらく指示できなかったりするからリーダーを選んでいてな、そのリーダーの魔物のレクイエムって奴が対処する」
「魔物に対処させるの!?」
「レクイエムはかなり優秀だぞ?見た目は人魚に近い奴で、おそらく人間に見つかった時は眠らせて記憶操作くらいする。戦闘でもあいつがいれば傷なんてすぐに回復する」
「き、記憶操作?」
「方法はおそらく……」
「なんか怖いから言わなくていい!」
「そうか?」
そういえばユーノはルビーディアに気に入られていたような……
ルビーディアの中でもかなりおとなしい奴だったが、何かあったのか?
そう考えていると、警報が鳴り響いた。
捜索域の海上で魔力反応があったようだ。
俺達は急いでリンディ達の元に向かった。
部屋に入るとモニターにフェイトが映されていた。
なのはは急いでフェイトの所に向かおうとするも、クロノに止められる。
放っておけばあの子は自滅すると。
仮に自滅しなくても力を使い果たした所でたたけばいいと。
なのははじっとモニターを見る。
リンディは残酷に見えるかもしれないけど自分達は常に最善の選択をしなければならないと言う。
リンディはそれが仕事だから仕方ない。
だが……
『なのは』
なのはがこちらを向く。
『放って置く事なんてできないんだろ?』
『うん』
『ならあいつのとこに行くぞ!』
『うん!』
『ユーノ!』
『準備はできてるよ!』
転送装置の横にユーのがいる。
『ユーノ君!?』
『な、なのはが困ってるのなら助けたいんだ!え、えと君が僕を助けてくれたように』
なのはに話しかけられて顔を少し赤くしながら慌てるユーノ。
最近こんな感じなんだよな。
おもしろいからいいが。
『ありがとう、ユーノ君』
『う、うん。どういたしまして、さ、さあ行って!』
『わかった!』
『頼むぜユーノ!』
『任せてよ!』
後ろからクロノの声がしたが気にせずなのはと転送装置に入る。
なのはは、リンディ達に指示を無視して勝手な行動を取る事を謝る。
「悪いなリンディ、俺も行く」
俺となのははフェイトの結界内に転送された。
転送後、上空
なのはがレイジングハートの呪文を唱え始める。
俺も気合入れるために久しぶりに言うか。
「樹は大地に、太陽は天に」
「暗き闇はこの腕に」
「そして、絆の響きはこの胸に!」
「スピリットハートセットアップ!」
『stand by ready. set up.』
スピリットハート発動と同時に紺色の光の翼がでてくる。
アルフはこちらに気付いた瞬間、なのはに襲い掛かろうとするが、ユーノによって防がれる。
クロノの声が聞こえるが、今はそれよりジュエルシードを止めるのが先だろう。
「行くぞユーノ!」
「うん!」
ユーノとジュエルシードの封印作業に加わる。
なのははフェイトに魔力の半分を渡したらしい。
「おい、お前も手伝え」
「言われなくたってやるよ!」
アルフもぶつぶつ言いながら加わった。
「レクイエム!お前らも封印に加われ!」
「――!」
海にいる魔物達も封印作業に加わり始めた。
あっという間にジュエルシードは押さえ込まれ、嵐が収まっていく。
「す、すごい……」
ユーノがその光景を見ながら呟く。
「だがこれでも封印するのは大変だ、ジュエルシード複数分だからな。後は頑張れ、なのは、フェイト」
上空を見上げるとなのはとフェイトが今出来る最大限の力で封印しようとしていた。
二人は同時に砲撃を撃った。
すさまじい威力だが、魔物達が周囲に被害を出さないようにしているからジュエルシードから少し離れた所の海面はほとんど波がない。
そして封印されたジュエルシードは海の中から出てきて、なのはとフェイトの所に行く。
無事に終わったようだ。
なのはもフェイトに言いたい事をちゃんと伝えられたようだし、これでほんとに終わったと思ったがすぐに異変に気付く。
「!」
「どうしたのエミル?」
「来る」
「何が?」
「ッチ!ユーノそこを動くなよ!」
「ええ!?ど、どうしたの、いきなり?」
すぐになのはとフェイトの所に飛ぶ。
「間に合え!」
広範囲に障壁展開。
突然の俺の行動になのは達は驚くが、次の瞬間紫色の雷が辺りに降り注いだ。
雷が落ちている間、何かに気付いたアルフがフェイトに呼びかけすぐさまジュエルシードを回収しようとする。
さすがにこの雷がやまない限り、動くことが出来ない。
「レクイエム!」
「――!」
レクイエムはすぐさま反応してジュエルシードに向かい、やってきたクロノと一緒にフェイト達と戦闘になった。
なのはもそれに加わり、ユーノはこっちに来て障壁のサポートを始めた。
「この雷はいったい!?」
「わからねぇが、しつこいな……」
長くは続かないと思っていたが予想ははずれ、攻撃が止まない。
「こうなったら穴を塞ぐか」
「え?」
「空間に穴あけて攻撃してるんだったら穴を塞いじまえば攻撃はできないだろう!」
「そんなの個人で出来る事じゃないよ!」
「出来る。ユーノ、防御は任せた!」
「へ!?これ僕じゃあ防ぎきれないよ!!」
「お前なら出来る!行くぞ!」
「ええええええええ!!」
俺の障壁がなくなると同時に急いでユーノが自身の障壁を張る。
「閉じろ!境界の扉!」
『Closing the door of the boundary』
紺色の光がスピリットハートから飛び出し、雷の出ている所へ向かう。
空間に開いた穴は徐々に塞がっていき、雷が止むと同時に完全に塞がった。
それを確認してユーノは障壁を出すのを止め、こちらに向く。
「無茶苦茶すぎるよ!!僕が防ぎきれなかったらどうなったと思ってるの!!」
「大丈夫だと信じていたからな」
「どうしてそこまで信じるの!」
「お前の特訓に付き合ったのは誰だ?ちゃんとお前の力量をわかってるから任せたんだよ」
「そ、それは……」
ユーノは反論できなくなったようだ。
若干俯く。
「お前は自分の事を過小評価し過ぎる癖があるからな。自身を過大評価するよりはましだが、悪い癖だ。直したほうが良い」
「っう……」
「さて、なのは達の方も片付いたみたいだ。行くぞ」
「あ、待っててば!」
こうして海上での戦闘は終わった。
なのは達の方は、分が悪いと判断したフェイトとアルフがジュエルシードを二つ持って逃走。
結局なのははフェイトに答えを聞けなかったらしい。
ちなみにジュエルシードの1つはクロノが取り、残りの3つはレクイエムが取った。
その後、ご褒美の料理を少し豪勢に作ってやるとレクイエムは嬉しそうにはしゃぎ、クロノは複雑な顔をしていた。
少しからかいたくなったが、耐えておいた方がいいだろう。
これ以上敵対心持たれるとさすがにまずいだろうから。
後書き
無理やり書いた感がするような……これからどうするか……
――――
この作品は最初の方に書いた物だからあんまりうまく書けてないとこが多い気がします。
そのうえその場の勢いで書き始めたものなのであんまり考えて書いてなかったり……
最近思いついたネタとか投稿したいですが、リリなのネタではないので本編に出せない。
と言う訳で1章終わった後におまけとして少しだすかもです。
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