がっこうぐらし!The world in confusion
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chapter53
夕日が落ち夜になり人々は設置されたテントなどで子供たちは就寝する時間となっていた
俺は保健室の出来事後、また硲さんのところへといき、行きを引き取ったことを告げ、硲さんは悲しい表情を浮かべながらもそれを聞き入れた。
それから、硲さんにある情報が入った端末を渡されると俺は小学校の屋上にて寝転がりながら端末を動かし情報を読んでいる。
「…ランダルコーポレーションに通じる秘密の地下通路、ランダルコーポレーション、管理局の拠点の詳細地図、結界発生の装置…そしてノンパンデミック…奴等の活動を完全停止させる…粒子…か」
端末の情報を一通り目を通し見終わると右手を横に伸ばしてリラックスした状態で体を休める
「こんなところにいた」
声がするとその方向に視線を向けると優花が様子をうかがうように俺に向いていた。
「優花か…まだ寝てなかったのか?」
「遠回しに子供扱いするな!もぅ…あなたに聞きたいことがあったの」
「俺に?」
何かあったのだろうか、心当たりはなく俺は首をかしげる。
「あのさ、あなたって…あの武装隊に入る前、あなたの教官がいた、あの第0師団にいたんだよね、それでね、どうやったら…そこまで強くなれるのかな…って」
何故か恥ずかしい仕草をしながら訪ねてきた。
そして優花がいった0師団…教官がいた…管理局最狂にして最強と呼ばれた超精鋭部隊
最狂と呼ばれているが狂っているわけではなく…全員が常識はずれで型破りな部隊なのだ
そこにいたのは小5から中学2年の初期まででそれまでに本当に色々な技術を教官達から学んだのだ。
「うーん、教官の教えの賜物…もあっただろうけど…なにより俺には守りたいものがあるからな」
「なにそれ…まあいいけど…あなたは…」
「ん?どうした?」
何故か続きを言おうと来ている優花は言葉をつまらせそれにたいして俺はどうしたのかを訪ねる。
「あなたは…由紀の父親が死んでさ…由紀悲しんで…いたじゃない?」
「他のみんなも悲しんでたけど…もし、本当に万が一で億が一で…私が死んだら…誰か悲しむ人入るの…かな…」
落ち込んだ表情で告げる優花に俺はため息を吐いておでこにデコピンを一発当てる。
「なっ!なにするのよ!人が真剣に考えてるのに!」
デコピンしたことに本当に真剣にたずねた優花は大声で怒鳴るが俺はそんな優花の頭に手を置いて撫でる。
「悲しむに決まってるだろうが」
「え?」
俺は悲しむときっぱりと告げるとキョトンとした表情で優花は俺の顔を見る。
「俺だけじゃない、音姉や、悠里…学園生活部のみんなだって優花が死んだら悲しむに決まっているだろ?俺達は苦難を乗り越えてきた大切な…親友なんだからな」
「親友…か」
そうポツリと呟く優花…そんなときに屋上の扉が開き屋上に出てきたのは音姉であった。
「あっ!雄也くん、優花ちゃんこんなところにいた」
何故かご立腹な表情の音姉…あれ?俺たち何かしたっけ
「音姉?なんで怒ってるの?」
「もうすぐ0時だよ…明日も早いんだからもう寝ないといけないでしゃ?優花ちゃんも子供だし、夜更かし何てしたら肌が荒れちゃうよ」
なるほど、何処かにいった俺たちを探していたのか…それは…本当に申し訳ないかもしれない。
「あ、ああ、そうだな、それじゃあ俺たちもそろそろ寝るか優花」
「え、ええ、わかったわ」
手を子招いていては何があるかわからないので俺は音姉の言うことに素直に聞くことにして就寝場所のグラウンドのテントに向かっていく。
作者SIDE
同時刻巡ヶ丘市 ランダルコーポレーション20階、社長室
《ムキラス司令、作戦開始時刻残り10分となりました》
「そんなことわかっている!…っでドクターウェルの所在はつかめたのか?」
町並みが見下ろせる巨大な窓から外を見ながら社長席に悠々と座るムキラスはこの本社に残った局員に消息を絶っているウェルについて訪ねた。
《そ、それが…以前と足取りはつかめず…捜索するとしてももうすぐ作戦時間なので…》
「使えない屑か…まあいい、奴などどうでもいいわ、それよりも所在がわかる局員は本社に退避したのだな?」
《は、はい、無事完了しました》
「そうか…ふふふ、野蛮人どもめ我々に勝てたと今ごろ浮かれているだろうがそれも終わりだ」
不気味な笑みで笑うムキラス、その瞳にはまだ策があるという表情を見てとれた。
《ムキラス司令、レクイエムの座標固定準備整いました》
「そうか…」
23:58…23:59
「さあ、我々に刃向かった愚者の屑ども、我々の正義の鉄槌を受けるがいい!!!」
そういってムキラスは空中パネルを展開させて、ある承認ボタンを押す。
押した時刻は0:00調度日が変わった時刻であった、
「この戦いに勝つのはこの私だぁ!!」
[レクイエム起動します、設定ポイントH23I69…繰返します]
社長室では高笑いするムキラスと繰り返される機械音が鳴り響くのであった。
その頃自衛隊拠点から2㎞地点、そこでは自衛隊が警備のために24時間交代で見張りをしていた。
「ふあぁ…」
「おい、気を緩めずだぞ」
「そういうがよ、管理局は壊滅状態なんだし…もう大丈夫だろ」
管理局に勝利したからか気が緩んでしまっている自衛隊そんな二人によろよろと奴等が迫ってきていた。
「おい、奴等が来たぞ」
「慌てることはない、たかが一人や二人なら簡単に……」
冷静に対処しようと軽い口調でライフルを構えようとしたとき会話は途切れ体は途中で膠着した。
迫ってきている数は一人二人ではないのだ…
10人…100人…いやそれ以上の大群がこちらに迫り来る。
明らかに異常な光景であった。
「お、おい!直ぐに本部に報告しろ!」
「お、おう!」
なんとか平常を取り戻し一人の自衛隊が連絡するように促しながらライフルで射撃を始めもう一人は無線機でこの現状を知らせるべく本部に連絡をいれる。
「こちらE地点!本部応答せよ!繰り返す!本部!応答せよ!」
銃撃音を繰り返すなか本部への緊急連絡を急ぐ。
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