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『夢の中の現実』

作者:零那
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『狭間』(詩的言葉)



夢から醒めた僕は
愚かな現実に声を失い
心を失ったかの様に
絶望の底に堕ちた

もういちど
眠りつこうと
必死に足掻いた
夢でも良い
貴方に逢いたい

解ったフリをして
生きてきた
言い聞かしてきた
逢えない
逢ってはいけない

数少ない想い出の場所
ひとり巡っては
貴方を想い涙した
そんな過去は
遥か遠い昔

結局は
無い物ねだり
解ってる

やっと夢の中で
貴方に逢えた
何度も繰り返す
貴方との日々
書き記すしかない
温かい日々が
消えぬ様に

夢と現実の狭間で
貴方を想う
曖昧な筈の貴方の
輪郭さえ正確に
感じてる

諦めていた貴方が
夢の中で僕の中で
確かに生きてる
手に触れ心に触れ
感情を持ってる

たとえ夢でも
失いたくはない
知りたくもない現実
其れを知ったとしても
泣かない覚悟は在る

こんな素敵な夢を
貴方に貰ってる
だからもし
現実に逢えなくても
此の夢が在る限り
生きていける

其の為に
貴方との日々を
貴方との愛を
貴方との夢物語を
大事に綴り続けてく


 
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