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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『怜の想い』



『あんなぁ唯、知っとった?零那が怜と話す時、必ず唯の名前が出てくるんよ♪今回の事も、唯に聞いて貰えって。
それに、デリ続けよる意味とか意地とか普通ならナカナカ受け入れれんことなんやで?

悪い男なら唯を金ズルとかって思うやろね。でも怜は違う。
唯の気が済むまで意地張らすって。そうせな、恨みとか憎しみとかそぉゆうの、処理する方法が解らんねやろ?

自分を傷つけたり、ぞんざいに扱われることによって、どうにか自分が保ててるんやろ?零那もそうやったし解るよ?
でも、唯はもうそんなバカじゃ無いやん。本気で好きな怜が居るやん...

お金が目標額まで貯まって唯が一人暮らし始めたら、デリから足洗わすって怜言ってた♪
怜と結婚するん夢なんやろ?怜、真剣に考えてるし悩んでる。

唯の気持ち聞くのは申し訳ないからって、零那に、虐待されてたときの感覚とか気持ちとか聞いてくるくらいやし(笑)
唯を今迄以上にキズつけるのは絶対に嫌やからって♪
それって凄い愛だと想う♪

唯が怜を信じて、唯が怜をいっぱい愛してあげんと、怜、泣くよ?(笑)』

怜の気持ちとか言わんで良いことも言ってしまった...
解って欲しい、怜の想い。
届いて欲しい。
必死に伝えたかった。

それに、零那自身、唯にはデリ辞めて欲しかったけん。
自己中なことして怜に悪いと思ったけど...

『零那...唯、泣いて良い?』

...って、泣きながら言う唯を見て笑った。

ギュッ...と、抱き締めた。
唯は声を出して泣いた。

唯を見てると舞を思い出す。
(舞:他作品の『殺し、失い、得たもの。』参照)

だからチョット別の意味で辛かったりもする。


 
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