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艦隊これくしょん!平和な鎮守府の日常?

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提督、流石に悩みまくる&ちょっぴり後悔

「Admiral!!ねえねえ聞いて聞いて!!今日はね、あの鬼教官って呼ばれてる大佐の所と演習して勝ったの!!しかも私MVPなのよ!!」

ほくほくとした笑顔を振りまきながら戻ってきたビスマルク。先程まで演習の為に執務室を開けていたが演習に大勝利し提督にその事を褒めて貰いにやって来た。が部屋では長門と何やら話し合っているのか全くこちらのほうを見てくれない。話に熱中していてキ来なかったのか咳払いをしてもう一度リピートするが少将は全く此方に気づいてくれない。

「もう~!この私を放置するなんて、貴方も相当偉くなったものね!出撃とか演習とか付き合ってあげたっていいのよ!?Admiral!!聞いてるの!!!??」
「ニャ!?マ、マリアさんごめんちょっとかなり込み入った話しててさ!!?居、いや悪意があった訳じゃないんだよ!?」
「解ってるわよ貴方に悪意が無い事位………でもね、流石にあそこまで無視されると傷つくのよ?」
「うっ~それは悪かったって」

どうやら本気で如何したら良いのか悩んでいたようなので勘弁してあげる事にしたビスマルクだがこの二人が此処まで悩むとは一体何があったのだろうか、それが激しく気になった。

「私にも相談してくれてもいいのよ?つい先日zweiになったこの私に!!」
「そう、だね。色んな意見も聞きたいしね」
「そうでしょそうでしょ!私をもっと頼りなさい!」

と若干のかまってちゃんなマリアの笑顔に多少なりとも心が癒された提督、改めて今長門と話していることを相談する事にした。

「前に此処に北方棲姫を釣り上げて此処で話をしたって事を覚えてる?」
「ええ。あれだけ衝撃的なことなんて早々忘れられないわ」
「まあそうだな、その際にヲッちゃんの提案で烈風を渡す事で敵の最高戦力の一部を担っている港湾棲姫、離島棲鬼、戦艦棲姫との会合が提案され、正式に会合の要請書類が来たんだ………」
「………はっ?」

思わずふ抜けた声が出てしまうマリア、北方棲姫が来ていた事は知っていたが一応レアな烈風を渡しただけで敵の最高戦力との会合が出来てしまった?あまつさえ向こうから正式な返事が着てそれを希望している?

「………待って(warten)、お願いだからね?何、何な?敵の大将的なポジションの奴が烈風だけで会合しようって言ってきてるの?マジで如何いうことなの?烈風が一応希少な事は知ってるわよ?でもそれだけでそんなメンバーが会合いいよ!って如何言う事よ!?そいつらの頭どうなってるのよ!?常識を考えて私の意見()を聞けええええええ!!!!」
「お、落ち着けマリア!!戦艦はそう簡単にうろたえて良いものではないんだぞ!?お前の祖国にはこんな言葉があるらしいじゃないか!!ドイツ軍人はうろたえない!っと!!!」
「お願いだからマリアさん落ち着いて!!ほら本当に落ち着いて!!」
「飛んでっけぇええ~!!!!」
「やっべえっぞ長門さん!マジでマリアさん壊れた!!」
「三式弾、セット、レディ!!」
「おい馬鹿止めろ!!マリアさんが穴だらけになる!!!そこにあるマイクパス早く!!」


暫くお待ちください………。


「ご、ごめんなさい漸く落ち着いた………」
「まあうん、落ち着いたなら良かったよ」
「(まさかマイクを渡したらそのまま歌いだすとは思わなかったな………)」


「それで提督、その会合受けるのかしら?」
「上層部に報告など出来んからな………言ったとしても信じられないだろうし」
「其処なんだよなぁ………」

正直一鎮守府が抱えきれる問題と言うレベルをとっくに超えてしまっている。それでも本部に報告などしても信じられず妄言といって無視されるのが当然、且つ信じられたとしても応じると答え大艦隊で待ち伏せ一気に壊滅させる事が目に見えている。それが軍としては当然なのかもしれないが提督にはそれは出来ない。

「ヲッ茶淹レタヨ」
「ああすまないなヲッちゃん、ホラ提督」
「ああ」

今自分達の仲間となっているヲッちゃん、彼女とは既に3ヶ月以上の付き合いになるが自分達の力になってくれ共に戦ってくれている。彼女は全面的に信頼できるしその彼女が問題ないと太鼓判を押している。ならば信用したい。何より、彼女ら深海棲艦の大戦力である彼女らに問いたい事がある。

―――君達は一体何なのか?

―――なぜ制海権を人類から奪ったのか?

―――人類と戦い続けるしかないのか?

などといった事よりも先に浮かんだ質問があった。

「名前を、聞いてみたいな」
「名前………?」
「ああ。港湾棲姫、離島棲鬼、戦艦棲姫、それらは我々が付けた名前だ。聞いてみたいのさ、あの子達の本当の名前を」

提督はその一心で、書類に了承のサインをしヲッちゃんを特使として派遣した。




―――返信ガ、来タ……物好キナ人間ダ。

―――全クダ。デモ正直ホットシテイルダロウ、オ前?

―――喧シイゾ軽胸部装甲(抉レ胸)

―――ヒドイ!!?

―――オ姉チャン、ドウスルノ?

―――勿論会ワセテ貰ウ。ソノ提督トヤラニ。



「………長門さん、正直言って良い?」
「な、なんだ?」
「超怖い」
「私もだ」


【―――急ナ要請ヲ飲ンデ頂キ感謝スル。二日後、鎮守府ヘト向カウ】 
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