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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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停止教室のヴァンパイア
  対ドウター戦(2)から終幕へ

天使と堕天使の混合組は、光の矢や光の槍で対抗しているようだとオラクルから報告書が来てた。順調に攻撃しているようだ、一方回復組である桃香達は地上部隊や天使・悪魔・堕天使達に、回復魔法をしてから前線へ送り出していた。

回復組は桃香・朱里・雛里・月・璃々・小蓮・大喬&小喬・光姫・由佳里・黒歌。じごろう銀次は、彼女達の影としてサポートしている。回復中にドウターが来ても、拳一発で仕留める強さだと貂蝉と卑弥呼から聞いた。同等の強さとか言ってたな。すると前線にいる歩兵部隊から通信が来た。

『隊長、ドウターはほとんど倒した模様です。旧校舎にいたドウターも片付けたようです』

「ご苦労、あとはアイツだけか。アイツに関しては、俺が倒さないといけない。アイツが出てきたら報告してくれ」

『了解』

通信を切った後、俺は席を立って空間切断で3番艦ブリッジから1番艦ブリッジに飛んだ。気付いたのかリンが話しかけた。

「どうしましたか一誠さん?」

「あら智君。どうしたの?こんな所に来て」

「さっき前線から通信が来たんだ。ほとんど殲滅したと、あとはアイツだけだと」

「そう。智君、今回は無事に帰って来れるよね?また消滅したりしないよね」

「当たり前だ。俺を誰だと思っている、ここの司令官であり創造神黒鐵でもありお前の夫だぞ」

「そうよね。私はあなたの妻であり、唯一の家族。ここであれだけど、キスしてくれない?無事に帰ってくるお守りとして」

俺は、一瞬考えたが答えは一つだった。俺は奏の前に立ってキスをしたが、リンが見ていたけど問題はないだろう。

「ありがとう智君」

「帰ってきたら次元の狭間本家で宴しような、お守りとしてペルセフォネを召喚して持っていく。今度のアイツは、氷系のドウターと融合で来ると思うからな。お前の守り刀もな」

「行ってらっしゃい智君」

「行ってアイツをブッ倒して来てね一誠さん」

「ああ、アイツをブッ倒してくるよ。それじゃまた3番艦に戻るよ。アイツが出てきたら援護を頼む」

俺はそう言った後、空間を歪ませて3番艦ブリッジに戻った。艦長席に座ったら前線から通信がきた。

『隊長、アイツが出てきましたぜ。俺達は後退しますが小型・中型ドウターは、全て倒しました』

「了解した。後退後、全ての部隊と合流せよ」

『了解』

そうか、アイツが出てきたか。俺は席から立ち、ペルセフォネを召喚してブリッジから外に出た。3番艦はハロやゼロに任せて。旧校舎から通信が来たので、俺はペルセフォネに乗りながら聞いた。

「どうしたレイ?」

『現状を知りたくて、通信しましたが隊長は今外ですか?』

「ああ、アイツが出たらしいから前線部隊がいた所に行く途中だ。グレモリー眷属とシトリー眷属とグレイフィアとお前らは、地上部隊がいる所に行け。俺達の戦いを見せる為にな」

『了解しました。グレイフィア様に代わりましょうか?』

「頼む」

『どうしましたか?一誠様』

「さっきレイにも言ったが、アイツが出てきた。グレイフィア達全員、ルシファー眷属がいる場所へ行け。俺の・・・・いや俺達の戦いを見せたいからな」

『アイツが出てきましたか。承知しました一誠様』

下を見ると、まだ後退中のようで現在地上部隊が走っていた。途中IS部隊とすれ違ったが、親指を立てた。IS部隊も全員敬礼をして合流地点へ向かっていた。その後バハムートがこちらへ来たので、止まったらあちらも止まった。サーゼクス達ルシファー眷属が乗っていた。

「ようサーゼクス。お疲れさん」

「やあ一誠君。いきなり後退命令が来たから何故?と疑問だったけど、そうかアイツが来るのか。難敵だと思うが頑張ってくれたまえ」

「当たり前だ、アイツを倒してゲートを消滅させると言う使命がある。それとグレモリー達を地上部隊がいる所に行かせたから、ルシファー眷属はそこに行ってくれ。俺達の戦いを見せる時だ」

「リアス達をか。分かった、ゲート消滅させる際は私達も力を貸そう。アイツを倒した後は、魔力切れの可能性もあるからね。バハムート、あそこに行ってくれ。頑張ってくれ親友よ」

俺が乗ってるペルセフォネから先に進んでいった。さてアイツは、ゲート前にいるだろうからさっさと決着をつけに行くか。

ーーーーーレイside

俺達は旧校舎にいる、グレモリーは隙を見せてはチェインが止めてくれる。嬉しい限りだが、隊長から撤退命令が来たからさっさと行きますか。

「屋根上にいる二人組、ドウターは全滅したので撤退準備を。場所は前線基地だ、俺達も移動するから一緒に来てくれ」

『了解。先程隊長からのサインを確認しましたが、撤退命令でしたのでもう少しで撤退出来ます。レイがいる部屋前に行きますので』

「了解した。こちらも撤退準備は既に整っているから、俺達の仕事はグレモリー眷属とシトリー眷属を前線基地まで送り出す事だ。早く来いな」

通信を終えて、俺はノーパソを閉じて撤退準備を始めていたが、グレモリー達が何かやらかすと思い周辺一帯を魔力無効化発動。この力は、隊長から貰ったお守りの能力で1つは結界、2つは魔力無効化である。

俺とチェインが、アイコンタクトでワザと隙を見せるとグレモリー達は、魔法陣を発動させて転移しようとした。俺らの思惑通り魔法陣は消滅した事で、驚愕してたが即座にグレイフィア様が説教されていたグレモリー達。ま、俺らからすると自業自得だろうな。

「お嬢様、どこへ行くおつもりですか?」

「どこって、前線に決まってるでしょ。今の状況を把握したいのよ」

「リアスと同意見です。ですが、魔法陣が消えてしまいましたがこれは一体」

グレモリーとシトリーの頬に軽い音が聞こえた。恐らく、グレイフィア様がビンタされたのであろう。俺とチェインは、撤退準備完了したので屋根上にいた2人を待っていた。

「お嬢様、ソーナ様、これは貴女達では対応出来ない事なのです。ブラック・シャーク隊にお任せした方がよろしいでしょう。そろそろ戦いは終盤になると言っていましたし、こちらも移動準備をしなければなりません。レイさんは準備如何ですか?」

「こちらはいつでも。あとは屋根上にいた者と合流次第だ、張飛様達が護衛をしてくれるそうなので安心して下さい」

「レイ、来たぞ。俺達も外へ出よう」

ドアからノック音が聞こえたので、俺が先に出て次にグレモリー眷属とシトリー眷属が出て、最後にグレイフィア様とチェインが出てきた。外に出ると既に待機中であった張飛様達がいたので話しかけた。

「ご苦労様です。張飛様・馬岱様・吉音様・詠美様。こちらはこれより、前線基地まで移動しますのでそれまでの護衛をお願いします」

「お疲れ様なのだ。護衛の方も任せるのだ」

張飛様と馬岱様は空を飛び、周辺一帯を見ながらこちらの方を見ていた。こちらも移動を始めたが、先頭はチェインと俺達一個小隊で次にグレモリー達で、一番後ろはグレイフィア様だ。左右には吉音様と詠美様がいる。前線基地まで歩いてすぐ到着したが、グレモリー達はグレイフィア様に任せて俺達一個小隊は前線基地内に入った。劉零副長とサーゼクス様がいた。

「お疲れ様です。報告を聞きましょう」

「はっ。俺達一個小隊は旧校舎に入り、グレモリー眷属とシトリー眷属の監視組と攻撃組に分かれて行動しました。撤退しようとしたら、グレモリー達が魔法陣で転移しようとしてましたが無効化し、グレイフィア様に説教を喰らってました。攻撃組の方は殲滅しました、中型ドウターが来た時は冷や汗をかきましたが、張飛様達のお蔭で殲滅して一気に倒しました。報告は以上です」

「報告ご苦労。隊長は現在、前線部隊がいた所へ向かっている。それと後続でISチームが向かったから、恐らく隊長の護衛だろう。アイツは単体で来るか、複数で来るか分からないからね」

「そうですね。サーゼクス様、外にグレモリー眷属とシトリー眷属がいますので挨拶されたらどうですか?」

「リアス達が来ているのか、私は外に行かせてもらおう。アイツを倒した後の事を考えねばな」

テントの外へ出たサーゼクス様、俺達は見事に任務を果たしたのでこれにて任務終了。あとは隊長達に任せよう、と思い前線基地から外に出た。

私はサーゼクス・ルシファーで四大魔王の一人だ。前線基地に我が妹が来てると聞いたので、私は外に出てルシファー眷属の所に来たらいたようだ。どうやらルシファー眷属の所に集合していたようで、我が妻のグレイフィアは私を見ると一礼した。妹であるリアスは、硬直していたが復帰したようだ。

「お、お兄様。お兄様もこちらにいたのですか?」

「やあ我が妹のリアスよ。それはそうだろう?一誠君に頼まれたらノーとは言えないからね、先にグレイフィアを行かせて私は眷属召集をかけてバハムートでこちらに来た訳だよ。その後、一緒に戦闘へ加わったよ。総司君と一緒にね」

「はい。私達も戦闘に加わろうと思い、歩を進めたらこちらの御方達がいたので一緒に戦いましたよ。黒髪でサイドテールの方は関羽様、金髪でツインテールの方は曹操様、ピンク色の髪をしてロングの方は孫策様ですよ。リアス様」

妹達眷属は、皆驚愕していた。何せ、皆三国志の懐刀と王だった御方だからね。それは驚くさ。

「ところで一誠はどこにいるの?」

「それを聞いてどうするんだいリアス」

「私達も戦闘に加わろうと思いま」

私は咄嗟に妹の頬を叩いた。今妹は何て言った?戦闘に関わる何て生温い事を言い出すなリアスは。

「バカな事を言うんじゃない!戦いは終盤になってきている。お前達が出れば一誠君の邪魔になる、それを分かっていて言ってるのかリアス!」

私は怒りのオーラを出していたが、グレイフィアに止められた。そして冷静になってリアスに話した。

「さっきは悪かったねリアス。でもこれは、君達の問題で片付ける事は出来ないだ。分かってくれ、これはコカビエル戦よりも大問題なのだよ」

「それ程問題があると言うのですか?魔王様」

「そうだ。ここにいるのは、三大勢力とブラック・シャーク隊と黒神眷属。部隊と眷属だけなら君達が介入しても問題無いが、三大勢力が関わってる以上君達熟成して無い者を出す訳には行かない。そこは分かってほしい」

私はそう言った後、椅子に座った。今回の戦闘は、想像以上に厳しかったが何とかなるだろう。勝ってくれよ一誠君。

俺はペルセフォネで、前線部隊がいた所へ到着した。少し遅れてISチームも到着したが、ISチームは箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ・楯無・簪・千冬の8人だ。本音は、前線基地にいる。本音のISは量産型だからな。地上に降りて来てから、ペルセフォネを小さくして俺の肩に乗せた。皆はISを纏って地上に降りてきた。

「兵藤大佐、なぜ我々だけが呼ばれたのか理由が知りたいです」

皆の代表としてラウラが言ってきたので答えた。

「皆のISは、知っての通り量産機ではなく専用機だし武装も様々ある。それに力量は、小型のアイツなら倒せると思ってお前らを呼んだのさ。ほら来たぞ、アイツらだ」

ゲートから出てきたのは、8体の小型ゼットン型ドウターで通称ゼットン。一番後ろに俺が倒す相手がいるが、まずは小型から来たか。呼んで正解だな、小型ゼットン8体いるけど余裕だな。体力と魔力を温存する為、黒神眷属ISチームを呼んだ。ISはエネルギーがあれば無限となり、力量次第で倒せる。

「なるほど、他チームは体力と魔力が切れているが、我々はエネルギーがあれば無限に戦えるって事なのか。だがエネルギー切れをしたらどうするんだ?」

「それは心配ないぞ千冬。空間からコード出せば補給可能だ、この先はトレミーにある所から繋げてあるからな」

空間からコードを取り出したら、皆安心した顔をしていた。8体の小型ゼットンはこっちに来たが、箒達がフルバーストしたら後退。1対1でのタイマン対決となったが、箒・鈴・千冬は近接ブレードで戦って、セシリア・シャル・簪は遠距離射撃で攻撃をする。

ラウラは、遠距離射撃をしながらプラズマ手刀の代わりにビームサーベルで奮闘したり、楯無はランスで戦ったり仕込んでいるガトリングガンで攻撃したりしていた。地上でもし来たらビームライフルで撃つだけだから、今の所こちらが優勢となる。もし不穏な動きが前線基地からあったら、すぐ通信出れるようにした。

すると突然消滅の魔力と雷が飛んできたので、箒達は緊急回避。前方から魔法陣が展開されて、転移して来たグレモリー眷属とシトリー眷属。リアスと朱乃は許可無く、8体のゼットンに攻撃してたが全く効いてなかった。グレモリー達は俺の許可無しで戦闘開始。ISチームを呼び戻してから、前線基地に通信を飛ばした。

「こちら前線からだが、何故グレモリー達がいるんだ!?誰か説明を求める!」

『こちら劉零。申し訳ありません、少し目を離したらいつの間にかいなくなっていました。捜索しようとしたら、丁度前線から反応があったので隊長から通信が飛んで来ると思い待機していました。サーゼクス様とグレイフィア様とバラキエル様もいなくなっています。恐らくそちらに行ったと思われます』

「そうか。チッ!やはり外に出さない方がよかったな。了解したが、サーゼクス達がこっちに来たら説教しとく。前線基地まで戻れと説得してみるが、今の状況を見たとしてもどうだろうな」

『頼みます隊長』

俺が通信を切ると、丁度箒達が戻ってきた。皆嫌悪感で、しかも千冬に至ってはかなり怒っていた。

「あのバカ達のお蔭で、とんでもない事をしてくれたな。俺の事は一誠で構わん、あとで黒神眷属にいつも通りでいいと言っとく」

「なら一誠さん、何故あの方達が来たのでしょうか?」

「それは俺でも分からんぞセシリア。1つだけ言えるとしたら、嫉妬してたんじゃないのか?俺達だけ戦って、悪魔は大人しくしてろって感じで」

「それなら納得だ。でも許さん、私達だけでも倒せるのに邪魔をするとはな」

「そうだな箒。だがあれを見る限り、敗戦するのがオチだ。私達はどうすればいい一誠?」

上から箒と千冬が言ってきたが、答えは1つだけだった。

「俺達はしばらく観戦しようではないか、ここに机と椅子を用意させよう。箒達は、いつでも出撃出来るように補給しておけ。コード全部で8本あるから全員分ある。机と椅子を出して、紅茶でも飲むか。セシリア入れてくれないか?」

「喜んでですわ、本家からオリジナルブレンドのティーパックを量子変換で持ってきましたの」

セシリアは、事前に用意したポットを机に置いて俺は空間からティーカップを9つ出した。俺達がいる所は、戦ってるアイツらより離れてるからな。例え攻撃してきたとしても、金色の結界で守られるから心配ないしアイツらを助ける事もしない。

自業自得だ、前線基地で大人しくしていれば良かったんだがバカな奴らだ。皆は展開解除して、待機形態になっているアクセサリーにコードを差して補給中。皆はくつろぎ始めたが、セシリアが出してくれた紅茶を飲んだりしている。あっまた一人落ちたな、救助等する気も無い。空中から物体が飛んでくる、と言う事でビームライフルを構えたがサーゼクス達だったので構えを解いた。

「ここにいたのか一誠君」

「ここにいたのか、じゃないだろう!あれは何だ!俺達の戦いを妨害して嫌悪感を抱いたぞ。彼女達も大不満だ」

「それは本当に申し訳ない事をしたよ。心の底から謝るよ一誠君」

「申し訳ありません一誠様」

「で、ここにいると言う事はアイツらを連れ戻しに来たのか?それだったらもう少し待っていてくれ。俺達は休憩中で、彼女達も補給中だからな」

俺は紅茶を飲みながら箒達を指した。今は休憩中でゆったりモードだからな、バラキエルもいたけど。

「リアス達を助けないのか?」

「自業自得だ、助けるつもりはないし救助するつもりもない。連れ戻しに来たのなら早くやってくれ、もうすぐ俺達の休憩も終了する。次々と倒れていくな、あれは致死量クラスだろうな。俺達の回復組にやらせれば、例え致死だったとしても一発で回復出来るし、腕が取れたとしても完治する。だから冷静になれサーゼクス」

サーゼクスにそう言うと、今にもゼットンに向かい行きそうだったから止めたが、バラキエルはどこに行った?一緒に来たはず。戦場の方に向けると雷光があったので、バラキエルは助けに行っちゃったらしいな。

娘に関わると冷静ではいられなくなる親バカだったな。シトリー眷属は、ソーナ以外全滅したようだし、グレモリー眷属はまだ戦っていたがアーシアはいないな。恐らく回復要員として、前線基地にいるのだろう。が、グレモリー達の攻撃は全く効いてないから無駄なのに何度もやっている。

「サーゼクスなら倒せると思うぞ、俺がお前に渡した剣を使ってな。お前の力量だと全部倒せると思う、冷静になればの話だがな」

「あの剣か。剣ならここにあるぞ、私が冷静になればいいんだね?」

「そうだ。グレモリー眷属も倒されたようだし、バラキエルも奮闘してるようだから行って来い我が弟子よ。その間、全員を1ヶ所に纏めてグレイフィアに魔法陣で転移させる。いいかなグレイフィア?」

「その作戦はいいですね。サーゼクス様が敵を倒してる間なら、何とか全員運べるでしょう。一誠様はどうやって運ぶのですか?」

「まあ見てな。サーゼクス行って来い!」

「行ってくるよ師範。うおおおおお!」

サーゼクスは、8体の小型ゼットンに行き消滅の魔力を凝縮して放った。当たった瞬間、隙が出来たのか次々と大太刀で斬り倒した。流石は魔王だ。俺も仕事するか、手をグレモリー達にかざして叫んだ。

「念力!」

俺の目が水色になった瞬間、シトリー眷属とグレモリー眷属が浮き上がりグレイフィアがいる転移魔法陣に集結させた。全員を集めて、最後の一人であるリアスも念力で運んだ。全員集まった事でグレイフィアに合図を出して転移させた。その後通信を開いた。

「こちら最前線。劉零いる?」

『こちら劉零。先程グレイフィア様が来られたと思ったら、瀕死状態の方達が大勢いたので回復組による治療で何とかなりました。そちらはどうなってますか?』

「こっちは、サーゼクスが殲滅中だが流石は魔王だ。一太刀で、終わらせるとは流石俺の弟子だ。もうすぐ終わりそうだが、ISチームはまだ待機させる予定。また出てくるかもしれんし、邪魔された事によるストレス解消したいみたいだ」

『流石サーゼクス様ですね。こちらは全部隊待機させてますが、ミカエル様もアザゼル様もそっちへ向かったようです』

「また来るのかよ。了解、そちらは何かあったら教えてくれ」

通信を終えたら、丁度ミカエルとアザゼルがこちらに来たので挨拶した。

「ようミカエルとアザゼル。何しにきたんだ?」

「ちと様子見でな。前線基地で待機、って言うのも退屈だからな。ミカエルを誘ってこっちに来たんだが、状況から見てサーゼクスが無双中だな」

「そうですね。あれがサーゼクスの戦いですか、初めて見ました。あの剣は一誠さんの手作りだと聞いています」

「ミカエルの言う通りで、大太刀は俺お手製だ。特別であるが、俺には聖剣エクスカリバーや黒鐵の剣も持っている。そろそろ終わるみたいだぞ。箒達も一応まだ待機って事で」

最後の1体を倒したサーゼクスは、大太刀を鞘にしまってこちらに降りてきた。ミカエルやアザゼルを見た時は少々驚いていたが、すぐ真顔になって話しかけてきた。

「一誠君、あれが小型ゼットンの力かい?私にとっては鍛錬みたいな感じで終わらせたが」

「上級や最上級でも敵わない敵だけど、流石は魔王と言われるだけあるな。汗一つしてないから、あの後相当鍛錬したようだ。鍛錬相手は沖田からかな?」

「謙遜しないでくれ。地獄の鍛錬よりかはマシさ、それに消滅の魔力を凝縮して放った『滅殺の魔弾』もいい感じな威力だったけどね」

「滅殺の魔弾か。俺でも出来そうな技だな。ん?おいおいまた来るのかよ。ISチーム出動!」

『了解!』

ゲートを見たら、また小型ゼットンを投入して来たのでISチームに待機から出動させた。彼女達はさっきより、不満を爆発させていたから瞬殺で帰ってきた。

「お疲れ。さっきよりよかったぞ」

「先程のを邪魔された意趣返しみたいなものさ」

「そういえばバラキエルはどうした?アザゼル」

「多分前線基地に戻ったんじゃないか?娘を抱えて、前線基地に戻ったようだからな。それにしても彼女達は強いな、人間なのにあの戦闘力とは。あれは一体何なんだ?見た事ない武器もあるしな。教えてくれよ?一ちゃん」

「あれはインフィニット・ストラトスと言ってな、略してISと言う。宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツ。ISは、核となるコアと腕や脚等の部分的装甲であるISアーマーから形成されている。攻撃力・防御力・機動力は、非常に高い究極の機動兵器となっている。詳しくは千冬に聞いてくれ。IS学園の教師してたからな」

「なるほどなー、じゃあ人間最強の武器って言っているようなものか?」

「機動兵器ならな、もっと強いのがお前らが知ってる神器・神滅具だ。そうだろアザゼル」

「確かに。神器は人間が作り出した兵器より強いからな。やっと親玉が現れたぜ一ちゃん」

ゲートを見るとゼットンの姿が現れたが、姿は氷のドウターと融合合体したのか氷の鎧という感じだった。俺の神滅具の禁手化である鎧みたいに。ゼットンは、ビームを撃ってきたので空間から黒鐵の剣を取り出して空間切ってビームを吸収。それを見ていた三人は呆然としていた。

「今のは一体?」

「ん?見えなかったのか。俺が剣を取り出して、空間切ってビームを吸収させただけだぞミカエル」

「俺らが見えない程だとはな、そろそろ俺達は一旦後退するわ。一ちゃんの戦いを邪魔したくないし、ISチームの嬢ちゃん達も後退しようぜ」

翼を出して飛んで行ったが、気が利くじゃねえかアザゼル。ISチームも、アザゼルの言う通り後退して行った。さてと俺も戦うとするか、その前にペルセフォネを出さないとな。ペルセフォネを召喚した俺はペルセフォネが離れた瞬間に言った。

「来い!黒鐵!」

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

今回は本気だから、体は消えて意識を黒鐵改に移った。ペルセフォネを肩に乗らせて炎に包み込まれた事で、その姿は炎の巨人と言った所か。黒鐵改の首元には、炎のマフ
ラーみたいなもので背中には炎のマントがあった。

飛んだと思ったら、いきなり氷の槍で攻撃してきたので我は黒鐵の剣で何度も何度も弾いた。相手は、氷の鎌で攻撃してきたので俺は右手に炎の剣を呼んだ。その名は「焔月」となり、我は二刀流となって鎌を壊してゼットンを真っ二つにしてやった。

我は地上に降りたが、炎の鎧は解除されて普段の黒鐵改となった。ゲートに向けると、ドウターは出てこないので消滅しようと思ったら黒神眷属とサーゼクス、アザゼル、ミカエルが飛んで来た。

「黒ちゃん、今回の戦いはいいバトルだったぜ!」

「うんうん、氷対炎は見物でしたものね」

「それよりも、回復が先だと思って連れてきましたよ。皆さん!黒鐵様に回復を」

「待ってました!ご主人様、格好良かったよ、ねっ皆!」

黒神眷属は、皆うんうんと言っていた。我の脚に手を当てた回復組は、集中する為に目を瞑った。さっき使った魔力が、どんどん回復して行って数分後に回復完了。

「さて、魔力は回復させたしそろそろゲートを閉じるか。皆は少し離れてくれよ」

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

手をかざして呪文を言ったら、目の前に魔法陣が何十枚も現れていた。重力球を更に圧縮させたのを投げたが、重力球は魔法陣1枚ずつ当たって行き最後の1枚を当てた事で超強力な重力球となった。大型ゲートに向かって行き光出して、数分間粘った所でゲートは完全に消滅したのだった。 
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