ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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停止教室のヴァンパイア
休日(2)からの戦闘準備
「久しぶりの膝枕はどうだ一誠?我もこういうのは久々だぞ」
「俺もだ。久々にアグニに会えて、しかも膝枕までしてくれるのはラッキーな事だ。今ここにいるのは俺とアグニだけだし、それに俺も癒しが必要だからな」
もう少し過ごしたかったが、そろそろ夕食時刻となったので俺は起きて腕を伸ばしてストレッチをしていた。アグニと一緒にダイニングルームに行くと、残りは俺達だけだったので早々と席に着席した。俺の隣には奏と優斗だけだったのか、他の皆は少し離れた席に座っていた。俺達に気を使っているらしいが、久々に家族揃ったからな。何ヶ月振りだろうか、家族と食事をするのは。
「そういえば他の平行世界は増えたのか?」
「それ僕が答えるけどかなり増えたよ。父さんが知らない平行世界が何個かあるけど知りたければ、父さんのパソコンに転送しといたから後で見るといいよ」
「そうか、この世界も楽しいが他の世界も行ってみたいな。たまには単独で行くのも悪くない」
「そういえばトレミーでは入れない世界がありました。恐らくジェットファルコンか、世界の入口から入れるかと思われる世界がありましたよ。智君」
「トレミーでは入れない世界か。もしかしてドウターがいない世界、と言ってもいいかもしれないな。それかトレミーが無くとも殲滅出来るくらいのなのかな?俺達で言うライトノベルかアニメ化された世界なのか?(小言)」
「うん。小説やゲームは、父さんの部屋に置いといたから後で見てみてよ。この世界もそうだけどね、僕達は管轄外であるけどこの世界の外史を発見したよ。何十個もあった。中身については、僕達じゃ見れなかったけど父さんなら見れると思うよ(小言)」
俺と優斗は、小言で話合ったら突如警報が鳴った。これは一時間前にドウターゲートの反応が出たからだ。空間からパソコンを出して、すぐに分析を行った。アスモデウスや冥琳と詠や自立支援AIゼロも分析を開始。何だよ。折角家族で食事してるのにさー、邪魔されるとは思わなかったな。
「分析結果出たか?アスモデウス」
「もうチョイ待って。出たわ、ゲート反応は駒王学園のグラウンドに出るわ。それも中型クラスから大型クラスのゲートの大きさよ」
「こちらも出たぞ。敵はおよそ一万体から十万体だろう、それも小型クラスのものだと判明した。それと『中型も確認したぞ』そうかゼロ」
「一時間か、人間界は俺達が守って見せる!ゼロ、すぐに劉零にも伝えろ。スクランブルだ!ブラック・シャーク隊、地上部隊とIS部隊を駒王学園に集結させろと」
『了解しました。マイマスター』
こんな時に現れるとは思わなかったぜ、しかもあの時とは比べ物にならない数かもな。俺はすぐにダイニングルームを出て玄関へと飛び出すと、量子変換機で部屋着から戦闘服に着替えて行こうとしたら、千冬達がISスーツを着てこちらに来た。
「一誠、我々も戦わせてくれ。我々の力を見せる時だと思う、頼む!」
「一誠さん、あなたのサポートは私達も出来ますわよ!」
「だからお願い、僕達いや私達を連れてって下さい!」
千冬、セシリア、シャルの順で俺に懇願をしてきたが答えは決まっている。
「お前達は、俺の指揮下に加わってもらう。俺の命令に従えよ!」
『はい!』
俺達はドアを開けて、大型魔法陣を展開し行こうとした時に月がやって来て一言。
「行ってらっしゃいませご主人様」
一礼してきたので俺は親指を立てて魔法陣を発動し、人間界本家に向かった。人間界本家は大騒ぎであったが、スナイプ・ゼロで皆を乗せてから人間界本家にいるブラック・シャークIS部隊に指示を飛ばした。
「俺達は先に行くが、劉零にも伝えておいた。IS部隊は速やかにスーツを着て、駒王学園までトレミー3番艦で来い。それ以外は装備を確認し車に乗り込め。全員だ、これはあの時では無い。フェニックスの時とは比べ物にならない数だと思え!三十分以内に駒王学園に来い。いいな!」
『はっ!了解しました隊長!』
親指を立てて、車に乗り込んで駒王学園に向かった。こちらは緊急事態なので、緊急専用地下通路を使って駒王学園に向かった。到着したら既に部隊展開していたから、俺はISチームと共にグラウンドへ集合。あと四十分でゲートは開放するが、間に合ったと思いながら前線基地となるテントに向かう。
「劉零、既に聞いているな?」
「はっ。ゼロからデータが送られてきました瞬間、我々は出動命令を下してここまで来ました。人間界本家にいる隊員達もそろそろ来ますが、全員合わせて千人となります。他部隊からもかき集めて来ました。皆、記憶共有者ばかりですのでご安心下さい。それとここにいる悪魔ですが、現在旧校舎と生徒会室に反応がありました。こちらに来る事はないと思いますが、一応見張りを数名立たせております。邪魔はして来ないかと思われますが、この事は魔王様には伝えたのでしょうか?」
「まだサーゼクスには報告してないが、恐らく大丈夫だろう。トレミー3番艦が到着したぞ、俺は3番艦に乗って指揮を取る。千冬達も俺についてこい、トレミーにはISを修理や補給もできるからな」
俺達は敬礼後、空間切断を使ってトレミー格納庫へと行った。千冬達とは、一度ここで別れて準備をしてもらう事にして俺はブリッジに向かった。サーゼクス、アザゼル、ミカエルに通信する為に、俺は艦長席に座り多重通信を開始して数分経過したら3人とも出てくれた。サーゼクスとアザゼルはちょうど寝ようとしてたのか寝間着姿だった。
『どうした一誠君。こんな時間に』
『そうだぜ一ちゃん。俺達は、寝ようとしたらいきなりホットラインが来たから慌てたぜ。サーゼクスの声が聞こえると言う事は、今三人と会話してるって事か?』
『正しくは四人ですよアザゼル。それにしても、一誠さんの格好から察するとまたドウターが出現したと言う事ですか?』
『何だと!』
サーゼクスとアザゼル、シェムハザ、バラキエルの声が重なった。驚いてはいたが、急を要する事だったので簡潔に内容を言った。
「四人共よく聞け。今から四十分後にゲートが現れるが、大型クラスだと思われる。敵数は少なくて一万体、多くて十万体だと推測する。そこでお前達が良いというのであ
れば、俺達に協力してほしい。会談前とはいえ、場所はお前達がよく知る駒王学園のグラウンドに出るようだ。現在ブラック・シャーク隊が配備中、地上部隊が八百・IS部
隊は二百で合計千人。戦は勝てると思うが一応聞く、お前達の援護が必要だ!頼む三大勢力のトップ達よ。俺達に力を貸してくれ!」
しばらくの間、三人は口を開けたまま呆然としていたが、アザゼルは笑い出した。
『ははは、当たり前だろう。一ちゃんとは盟友であり飲み友だ。友達を助けられなくて何が友達だ!俺達はすぐにでもそちらに行かせてもらうぜ』
『私もだ。今すぐ着替えてグレイフィアと共に行かせて貰います。流石に軍隊までは呼べないけど、眷属なら呼べるはずだ』
『私達は、ホットラインが来た頃にすぐ軍隊を召集させました。いつでも行けますよ』
「ありがとう皆。そこにグレイフィアがいるなら、すぐにこちらに来てもらっていいか?シトリー眷属とグレモリー眷属の保護をしたい、この戦はアイツらだと足手纏いに
なる。アイツらが戦っても意味が無いからな」
『流石一誠君だ。グレイフィア、着替えたのなら一誠君がいる所に行って彼の指示を聞いてくれ。私は眷属を召集させる、いいね』
『承知致しましたサーゼクス様』
「この通信を切ったら行動開始する。俺は今トレミーのブリッジにいるが、すぐに前線基地にいる劉零の所に行くからな」
通信切った後、劉零から通信が来た。グレイフィアが来たようで格好はメイド服。トレミーから、空間切断で前線基地前にジャンプ後に中へ入るとグレイフィアが座ってい
た。俺を見るなり立ち上がって一礼した。
「よく来てくれたグレイフィア」
「いえ、一誠様の命令ならばどこでも行きます。それで私を呼んだ理由をお聞かせ下さい」
「時間がないので、俺について来てほしい。走りながら説明するが、劉零は天使の軍隊が来たら俺に伝えろ。トレミー付近で待機させるようにとな。俺はグレイフィアと一個小隊で行くが、駒王学園の中を調査しているレノックス達にも伝えろ。全員生徒会室前に集合だと」
「了解しました隊長」
劉零と俺は敬礼後、俺とグレイフィアと一個小隊は駒王学園内に向かった。走りながら説明したが、シトリー眷属の説得と保護、旧校舎に全員で転移してからグレモリー眷属を保護と説得役をしてもらいたい、とグレイフィアに言ったら有り難く承知してくれた。
生徒会室前に到着するとレノックスとエップスとティグがいた。俺を見るなり敬礼をして休めをしていたが、ドア前に行くと魔術で開かなくなっていた。恐らく俺達の事を警戒しているのか、結界で開かなくしているようだが俺達には関係ない。
ドアの鍵にハンドガンで二発撃った事で、鍵破壊により結界も解除されたので俺達はドアを蹴り飛ばして突入。確認すると全員いたのか、俺を見るなり匙が文句を言いたそうにしていたがグレイフィアを見て驚愕した。シトリー眷属全員が、驚愕していたが俺は口を開けた。
「ソーナ会長、お騒がせて申し訳ないが俺達と一緒に付いて来てもらいたい。勿論ここにいる全員と一緒にな」
「目的は一体何ですか。いきなり人間の気配を感じたと思ったら、軍隊が次々と配備されています。何をされるおつもりですか?」
「それについてはお答え出来ませんが、今は一誠様の言う通りにして下さい。これから起こる事を話したいので場所を変えましょう。旧校舎に行きます」
「その通りだ。時間が惜しいので魔法陣でジャンプする。レノックス達と一個小隊も一緒に来い」
部屋中に魔法陣が敷かれて、光ったと思ったら部屋には誰もいなくなった。旧校舎の部室にて、リアス達がお茶会をしていたら突然部屋が光り出した。目を開けると、軍服を着た軍人達と俺とシトリー眷属とグレイフィアが部屋に出現した事で、一瞬驚愕したが祐斗が俺に向かって話し出した。
「一誠君にグレイフィア様、それにソーナ会長と軍人さん?一体この部屋に何の用で来たんだい?」
「グ、グレイフィア、貴女何しにここに来たの?」
「それについては俺が話そう。レノックスは俺の近くに、エップスとティグはドア付近にて待機。一個小隊は、旧校舎屋根上にて待機とする。敵が来たら、いつでも撃てるよう準備をしてろ」
『了解しました隊長』
敬礼後、各配置に行った。シトリー眷属達は祐斗達がいる所に立っていて、ソファには俺が座っていて反対側はリアスとソーナが座っていた。グレイフィアとレノックスは、俺の後ろに立っていたが、朱乃の紅茶を一口飲むと説明を始めた。
「まず最初に言っておく、この場所にドウターゲートの反応があった」
『!!!!!!!!』
リアス・朱乃・祐斗・小猫・アーシア・ソーナ会長は、驚いて目を見開いていた。他メンバーは、何の事だかさっぱり分からないという顔をしていた。しばらく驚愕していたが、時間がないので覇気を当てたら元に戻った。他メンバーは何故か震えていた。
「それで敵の数は?」
「それを聞いてどうする。ソーナ会長」
「私達が結界を張って、リアス達が行けば問題ないはずです。何故貴方達が出動をするのですか?」
「小娘が調子に乗るんじゃねえぞ!いいかよく聞けよ?ドウターゲートの大きさは、大型クラスと確認後ドウターは最少で一万、最大で十万となる数だ。お前達が討伐など出来るはずがない。これはゲームではない、どちらが敗れるまでの戦いだ。レーティングゲームとは格が違うんだよ!」
「ちょっお前。会長に向かって小娘とは何だよ!」
「うるさい!静かにしろ青二才が・・・・グレイフィア、俺達は行くがグレイフィアはここで見張っていてくれ。部下もここに置いておく」
「承知致しました一誠様。ここからは、一歩たりとも外に出す訳には参りません」
「レノックス達は俺と一緒に前線基地に戻る。一個小隊の内、二人はここのドア横でコイツを見張っていてくれ。手荒な事をした場合は、発砲しても構わない。行くぞ!」
『了解!』
俺達は、一度前線基地に戻ったらアザゼル、シェムハザ、バラキエル、ミカエルが座っていた。何でも軍隊を呼んでから今はトレミー周辺で待機させている模様。アザゼル達堕天使もトレミー周辺で待機。と言って俺はトレミーブリッジへ向けて空間を歪ませて向かった。
艦長席に座って、現状報告を聞いた。トレミー1番艦と2番艦もこちらへ来るようだ、黒神眷属(アグニ・前四大魔王・元神は除外)を乗せて来る模様。補給が終わり次第、こちらへ来ると連絡が入った。ゲートが開くまで残り数分となったので、大型魔法陣での結界を張った。
勿論駒王学園全体を包んで、上空五千mまで伸ばしてから張った。これなら上空にいる者達も戦えやすくなっただろう。数分経過後ゲートは開いて出てきたのは大勢の小型ドウターが現れた。一万体はいるだろうが、勝つのは俺らだ。
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