能力者たちが事件を起こしたり解決したりするようです
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第二話 ここの喫茶店は少しおかしい
ドアを開けるとカランカランとドアについている鈴が鳴る
「いらっしゃいませー...ってなぎ君じゃん、早いねまだ二時間しかたってないよ?」
当たり前のようにヘラヘラと笑いながら核心を突いてくる、正直スゴイムカつく
「じゃ、てきとーな席座って待ってて、後でバイトくんがちゅーもん取りに行くから!!」
「半端な仕事しやがって...まともにやれよ、よくココ繁盛するな、ここのバイトだけはやる気起きないな」
「でもそう言っても頼まれたら手伝ってくれるよねー」
と、他愛ない会話をして窓際の席に着く、すると喫煙席の方にいる一人のスーツ姿の男性と目あった、座っていても、俺より身長が10cm以上は高いと分かる、というより俺はこの人を知っている
高校時代の先輩であり成美の叔父である、霊遥葵 雄大だ、この人と戦ったら俺は絶対に勝てない
「よお、せいがじゃねーか、なんでこんな時間にいるんだ、まだ12時だぞ?」
「今日は仕事で抜け出してきました...1年生達はテストなんですけどね」
「もう仕事始めてるのか、大変だな、おじさんは高校卒業してからだよ?」
「まだ若いじゃないですか、先輩...」
と星雅が一年だった頃のくせが抜けなく、そう呼んでしまった
「もう先輩じゃねーよ、働かないと死んでしまうただの社畜だよ」
といいながら笑い飛ばすと、星雅の方にバイトの男が注文を取りに来た
「注文は何でしょうか?」
「紅茶とサンドイッチで...」
数分後に注文した品が運ばれてきたサンドイッチを綺麗に完食し、紅茶を飲む
すると店内に設置されているテレビに先ほどの事件が報道されている
そこには強盗側と異能犯罪対策科の両者を批判する内容が報じられていた
「はぁ...やっぱ殺しちゃったのは不味かったな...」
とため息をつく
「まあしょうがないんじゃない?相手は銃を持ってたんでしょ?」
と、成美が話しかけてくる
「仕事中だろ...お前、何サボってんだ」
「ああ、もう終わらせた、バイトで働いてる訳でもないし、ただの手伝いだからね?」
そういいながら首を傾げる
「やることないな...何しよ...」
そう顎に手を当て考えていると成美が
「バイトしてけばいいんじゃない?さっきお母さんが人手が足りねぇ!!って叫んでたし」
そういってバイト用の制服を渡してくる
「えぇ...まあ成美のお母さんにはお世話になってるし」
制服を成美から受け取り着替えてくる...霊遥葵さんはそんな光景を見ながらニコニコしてる
「頑張れよ~、俺みたいな社畜にはなるなよ~」
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「ああ!星雅くん?手伝ってくれるのね、もう少しでバイトの子が来るんだけど...手伝ってくれるのね、ありがたいわ、いつも通り頼んだわよ」
と成美の母は忙しなくしている、昼時のせいか人が結構来る、
「あれ...成美がやれば良かったんじゃ...ハッ!また結局手伝ってる!!」
そう言いつつもきっちり仕事をこなしていく星雅であった...
to be continued
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