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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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SAO
青眼の悪魔
  第20話

 
前書き
アスナと別れる辺りまで書きます。 

 
『〈青の槍壁〉と<血盟騎士団>のメンバーがデュエルだって⁉︎』
『こりゃ、いい勝負が見られそうだぜ‼︎』
ギャラリーは騒ぎ出した。因みにサチとクラディールがデュエルする事となったのは、50層の転移門前。その為、多くのプレイヤーが集まる。

『『は〜あ』』
一方のキリトとアスナは溜息をついていた。

ーーーー

DUELの文字が弾けると、クラディールは両手剣ソードスキル"アバランシュ"を発動して突進。それに対してサチは、"テクニカルビースト"を発動。これによりサチは攻撃力ダウンの代わりに、AGIと回避と命中が上昇。
その直後に槍のソードスキル"ヘリカル・トワイス"を発動。攻撃はクラディールに見事命中、これによりクラディールは後方に吹っ飛ばされた。

ーーーー

クラディール『クソッ‼︎』
クラディールが態勢を立て直そうとした時…、
サチ『……。』
クラディール『⁉︎』
サチはクラディールの目と鼻の先にいた。クラディールが動揺した瞬間に、サチは"ウェポンバッシュ"でクラディールを硬直させ、その後、"ディメンション・スタンピード"を発動してクラディールを叩きのめした。
これにより、サチがデュエルを制した。

ーーーーーーーーーー

『スゲェ、流石は〈青の槍壁〉。』
『ああっ、そんじょそこらのプレイヤーとは格が違う。』
ギャラリーは圧倒されていた。

ーーーー

サチ『行こ、キリト。』
キリト『あっ、ああ……。』
サチは槍を収めるとキリトに言った。
クラディール『くっ、クソッ……。』
一方のクラディールは、その場から立ち上がり、サチに殺意を向けた。
すると、アスナがクラディールの前に立つ。

アスナ『これで解ったわね、貴方と彼等の強さの違いを。とにかく、ここで帰りなさい。いいわね?』
クラディールにそう投げかけたアスナはキリトとサチを連れてその場を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

61層についた頃には、すっかり夕暮れ時になっていた。一行はアスナのホームに入った。
キリト『スゲェ……。』
サチ『嘘……。』
キリトとサチは唖然とした。アスナのホームは、まるでホテルの様であったからだ。
キリト『なぁ、全部でいくらだ?。このホーム。』
アスナ『確か、400万コルくらいかな。』
『『……。』』
キリトの問いに対するアスナの答えを聞いたキリトとサチは言葉を失った。
2人のホームは、それなりに高いとはいえ、アスナのホームの1/40くらいにしかならない。

アスナ『それはさておき、2人共いつまでそんな格好をしているの?。着替えたらどうなの?。』
キリト『あっ、ああっ』
サチ『はい。』
アスナに言われるがまま、2人は武装解除して部屋着に普段着に着替えた(服装は第6話の部屋着と似た格好)。
そしてキリトは、ウインドウを操作して<ラグー・ラビットの肉>をオブジェクト化した。
アスナ『ヘェ〜、これが噂の……それで、メニューはどうする?』
キリト『それじゃあ、シェフのお任せで。』
アスナ『了解、それじゃあシチューにするね。サチも手伝ってくれるかしら?』
サチ『ええっ、勿論。』
っと言った訳で、サチも料理を手伝う事となった。

そして十数分後、メニューが出来た。アスナが作ったメインのビーフシチューに、サチが作った色合い豊かなマカロニサラダとハーブの香りがするお茶。
アスナ『サチって、以外と料理出来るんだ。キリト君に毎日、お弁当を作ってあげているだけの事はあるわね。』
サチ『嫌々、アスナさんに比べたらまだまだです。』
アスナはサチの料理の腕を称賛したが、サチはまだまだだと言った。
アスナ『あらあら、そんな事を言っていると、キリト君は私が奪っちゃうわよ。≪ボソッ≫』
サチ『⁉︎』
アスナの言葉を聞いたサチは驚いた。

実はアスナ、第14話の圏内事件の一件以来、キリトに好意を抱くようになり、隙あらばサチからキリトを奪おうと企む程にキリトに好意を寄せている。
サチ『(どうしよう…またライバルが増えちゃった。でも、肝心のキリトは鈍感だから、まだ大丈夫か。)』
サチは心の中でこう呟いた、しかも最後には開き直っている。
サチが知る限りで、恋敵はシリカ,リズベッド。更にそれにアスナが加わったのだ。アスナは<血盟騎士団>の副団長で、SAOで5本の指に入る程の美少女で、しかもサチ以上に料理が出来る。サチにとって最大の恋敵になるのは間違いない。

と、そんなこんながありながら、3人は無事に食事を済ませた。
アスナ『はぁ…、今迄生き残っていて良かったわね。』
キリト『ああ、そうだな。』
サチ『ええ。』
アスナの言葉に、キリトとサチはうなづいた。味や香り等は、データによって生み出された架空のものにすぎないが、今の3人にとって、そんな事はどうでもよかった。
自分達の要求が満された感じでいられたからだ。

ーーーー

3人がお茶を啜った後、アスナが口を開いた。
アスナ『そういえば貴方達、他に友達いないの?折角VRMMOをプレイしているんだし、もっと友達を作ったらいいのに。』
キリト『仕方ないさ、俺達は元ベータテスターだから。』
サチ『そうだって……。』
アスナの言葉に、2人は無理もないという様な顔を浮かべた。
それもそうだろう。元ベータテスターはSAOのプレイヤーから嫌われている。
例外はサチ程度だが、それ以外は嫌われ者同然だ。無論、キリトもその1人。
その為、元ベータはソロ(1人)で攻略しているプレイヤーがほとんどだが、その大半はモンスターとの戦闘で犠牲となっている。
因みにアスナは以前、キリトからサチが元ベータテスターだという話を聞いた事があるので、サチが元ベータである事には別に驚かない。
アスナ『そうは言っても、最近モンスターのアルゴリズムが乱れ始めているわ。いくらパーティーを組んでいるからって、安心は出来ないわ。キリト君,サチ、やっぱり<血盟騎士団>に入らない?私専属の護衛ならば、クラディールの様なプレイヤーも文句は言わないだろうし。』
キリト『悪いが、そう言う訳にはいかない。』
サチ『私達は、2人でSAOをクリアするって約束したの。だから、ギルドには入らない。』
キリト『そう心に決めたんだ。』
アスナ『そう…残念ね。』
アスナ、最後にギルドに勧誘しようとしたが、キリトとサチに断られてションボリとした。
アスナ『なら交換条件として、私としばらくパーティーを組みなさい。』
『『⁉︎』』
なんとアスナ、交換条件としてパーティーを組む事を要求して来た。これを聞いたキリトとサチは驚いた。
アスナ『サチの実力は知っているからいいとして、肝心のキリト君はそんなに知らないし。後、今週のラッキーカラーは確か青と黒の筈だし。』
傍若無人にも程のある言い分だ。
サチ『そんな理由で⁉︎』
キリト『ちょっと待て‼︎あんた、ギルドはいいのかよ⁉︎』
アスナ『残念ながら、現在ウチはそんなノルマはいないし。』
サチ『それじゃあ、愛想の悪いあのいけすかない護衛は⁉︎』
キリト『さっ、サチ。それは流石に言い過ぎ。』
アスナ『あんな奴、置いて来るし。』
キリトとサチはあれこれ質問したが、全て言い切り捨てられてしまった。
因みにサチが言っている人物は、無論あのクラディールの事。
とはいえ、キリトの言う通り言い過ぎである。
サチ『どうするキリト?』
キリト『うーん。』
サチの問いにキリトは少し考えた後、こう呟いた。
キリト『最前線は危ないぞ。いいのか?』
その直後…、
≪ビュンッ‼︎≫
アスナは手に持っていたナイフをキリトの喉元へ突き付けた。しかもアスナ、とても怖い表情を浮かべている。
キリト『解った。明日の朝、最前線74層の転移門で落ち合おう。それでいいだろ?なっ?』
キリトは汗を垂らしながら言った。
アスナ『(勝った)宜しい。』
サチ『うう〜……。』
アスナは笑みを浮かべた。
一方のサチは悔しそうな顔をしている。

ーーーーーーーーーーー

その後、キリトとサチはアスナにお礼をすると、家路についた。 
 

 
後書き
正直、今後の展開に困ります。キリサチで行こうにもユイの立ち位置が困ります。その為、キリアス傾向が入るかもしれません(否、絶対入る事になるでしょう)。
次回作は、早くとも今週末辺りに公開の予定で行きます。 
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