リリカルクエスト
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52日目 ゆういちはばしゃからとびだした
ー立花 sideー
なのはの砲撃で決まったと思ってた・・・
バインドを解除して、みんなドルマゲスから離れて集まってたら、
ドルマゲス「あーっひゃひゃひゃ やってくれたな虫ケラ共 二度とウロチョロ出来ない様にバラバラに引き裂いてくれるわっ!!!」
頭には角らしきモノが2本と背中から翼を生やし、人間じゃない化け物がいた・・・
さっきまでのドルマゲスは道化師の恰好をしてたけど、目の前にいるのはどう見ても悪魔。
同一人物とは思えないわ。
私達が呆けていると、
ドルマゲス「死ね!!!」
翼を羽ばたかせたと思ったら、鋭利に尖った羽が降り注いできた。
私達は慌てて避けようとしたけど、全部を避けきれずにダメージを負う形になって、
クロノ「何ボサっとしている!? まだ終わったんじゃないんだ 気を抜くな!!」
クロノ君の檄が飛ぶ。
ファタリテ「言われなくても」
フェイト「・・・わかってる」
すずか「アリサちゃん バリア張るよ」
アリサ「わかってるわ」
アルフ「ユーノ こっちも負けてらんないよ」
ユーノ「うん みんなゴメン」
なのは「私はチャージに入るね」
クロノ「もう1回仕掛ける!!」
油断したのは私達の責任。
体勢を直して、私達もクロノ君に続こうとしたら、
ドルマゲス「ベギラゴン!」
道化師の時と違うアリサ以上の炎の魔法を撃ってきて、私達は防御してる間にクロノ君と分断されてしまう。
ドルマゲス「待ってたぞ 虫ケラ!!」
クロノ「しまっt・・・」
ドルマゲス「死ね!」
ドルマゲスは高速でクロノ君に接近して、振り上げた手刀を振り下していた。
その打撃を受け、クロノ君は力なく落下を始める。
すぐさまアルフが受け止めたんだけど、クロノ君は出血していてアルフの顔が青くなってる。
その出血の量は、素人の私が見ても致命傷と思えるものだった・・・
ドルマゲス「あーひゃひゃひゃひゃ! まず1匹! さて 次は誰だ?」
みんなはクロノ君に呼びかけてるけど、呼び掛けに応えない・・・・・
私達に焦燥感が漂おうとした時、クロノ君の胸が輝き出して、光がクロノ君の全身を包む。
アルフ「・・・何だい これは・・・」
光が収まると、クロノ君は何事もなかったの様に目を開けて、
クロノ「・・・僕は?」
血で染まっていたバリアジャケットは、血にも染まってないいつものバリアジャケットに戻ってた。
なのは「クロノ君大丈夫なの!?」
すずか「クロノ君なんともない??」
クロノ「僕は・・・ドルマゲスにやられたはず・・・ どうして??」
アリサ「はぁ? アンタ 生きてるじゃない しっかりしなさいよ!」
確かに生きてる。
でも、あの出血量は見間違いじゃないし、それにあの光は?
何かがおかしいって考えてると、
ドルマゲス「虫ケラ・・・ 何をした? 確かに殺したはずだ なのに何故生き返っている!?」
ドルマゲスも驚愕を露わに、攻撃の手を止めていたら、
ファタリテ「胸が光ってたけど 何入れてたの?」
ファタリテの言葉で、クロノ君は自分の懐を探りだし、
クロノ「悠一がくれたって渡された お守りが無くなってる・・・」
フェイト「ふっかつのたま?」
クロノ「ああ ここに入れておいたんだが・・・」
アリシア「落としたんじゃないの~?」
クロノ「そんな事はない! 確かにここに・・・」
ドルマゲス「ふっかつのたまだと!!? 何故失われしアイテムを貴様等如き虫ケラが持っている!? まぁいい アレは消費したみたいだな 次は確実に殺す!!」
ドルマゲスは手を掲げ魔力を練り、
アリサ「すずか! マジックバリア」
すずか「うん マジックバリア」
アルフ「凌ぐよユーノ」
ユーノ「わかってるよ クロノは下がって」
4人はバリアを展開して身構え、
ドルマゲス「マヒャド!」
今度はさっきの炎とは反対の氷の魔法に曝される。
すずか・アリサ・アルフ・ユーノは、最大限の魔力を使って迫りくる氷塊を防いでくれている。
氷塊と防壁の拮抗が続き、徐々に氷塊に押されだし4人が顔を顰め始めて、
アルフ「こりゃ・・・ヤバイね・・・」
すずか「なんとか持ち堪えないと・・・」
アリサ「っく・・・耐えて・・・」
ユーノ「・・・・・みんなを・・・やらせない」
チャージに入ってるなのは以外のみんなも、バリアを張って応援に入り、なんとか防ぎきったけど、
ドルマゲス「ッチ 虫ケラがよくやる」
このままじゃ・・・
なのは「今度はこっちの番! これが私の全力全開 スターライトブレーカー!」
チージを貯め終えたなのはが、さっきよりも魔力を込めた1撃を放ち、ドルマゲスを飲み込んでいた。
お願い! これで決まって!!
ー立花 side endー
とうとう人間を辞めたドルマゲスを前に、みんなは強張っているのか止まったままだ。
艦長達も驚愕で目を見開いている。
羽攻撃に曝されたと思ったら、ベギラゴンで分断されてるし・・・
艦長ならさ、叱咤激励で、『弾幕薄いぞ! 何やってんの!?』って注意したら?
あ、目を離してたらクロノ墜ちてるし・・・
リンディ「クロノ!!!?」
エイミィ「クロノ君!!!?」
モニターに写し出されてるクロノは、ヤられちゃったね。
艦長とお姉さんは立ち上がり、今にも泣きそうな顔でクロノの名を叫んでる。
だが、大丈夫! こんな事もあろうかと、ファタリテがみんなにアレを渡してくれているはず!? 多分。
少しすると、モニターに映るクロノが輝き出し、光が収まるとクロノが生き返っているね。
ふっかつのたまは正常に機能したようだ。
艦長とお姉さんは、安堵からドスンと席にもたれ掛かって、クロノの無事を喜んでいる。
それから何を言い合いしてるのか? 戦闘が止まっていて、今度はマヒャドとバリアのせめぎ合いになり拮抗してた。
みんなはなんとかマヒャドを相殺したが、消耗しきってる。
それと、何かがおかしい。
モニターではわからないけど、異様な違和感を感じる。
確かにドルマゲスは人間辞めたけど、ジュエルシードの力を取り込んでこの程度だとおかしい。
球体の周りを浮遊していた4つと、残りの3つは?
ドルマゲスにばかり目が行ってるけど、肝心のジュエルシードはドルマゲスに取り込まれていたか?
エルフののみぐすりを飲んだとしても、この状況じゃ遅かれ早かれジリ貧になると思い、
悠一「艦長 これ以上はみんなが危険になる 出撃ますね」
そう言い残して、俺はアースラから出た。
ってかさ、凄い嫌な予感してんだけど・・・
うんのよさがやらかしてくれそう・・・
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