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リリカルクエスト

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51日目 ゆういちはまだせいかんしている

う~ん、戦況としては5分って感じなのかな。

テスタ家+クロノが、なんとか本体を抑え込んでるのが大きいね。

最初はハラハラしてた艦長とお姉さんだって、今は平常運転で程良い緊張感っぽいし、全体の状況把握に努めて定期的に指示を飛ばしている。

それを見てると、現場のTOPで優秀な人なんだな~って感心する。

AI戦闘なら、【みんながんばれ】【いのちをだいじに】って所でだろう。

どっかのアホ神官みたいに、【ザラキ】ばっか唱えてAIが『このモンスターにはザラキ効かねぇよ』って学習するまで無駄に呪文を乱発する奴いないし、戦闘にほぼ参加せず役立たずな低LVの【遊び人】いないしね。

まぁ、遊び人はLV20になれば【賢者】に転職出来るが、それまでは能あるジャミラスは爪隠すで、肝心な時に狙ってやってるんじゃないかと詮索して、ヘタレ神官と遊び人を殴りたくなったプレイヤーは大勢いるだろう。

※(作者は怒りのあまり、何度か味方の集中砲火を浴びせ南無らせた事があります)

そんな事考えながらモニターを見てると、なのは班はドルマゲスBを倒してから、管理局班が相手にしていたドルマゲスCを倒していた。

なのはは【サイコキャノン】的な魔法、スターライトブレーカーだっけか?を撃ち、MPが底を尽きかけてるのか、【エルフののみぐすり】を飲んでるな。

声までは聞こえないが、のみぐすりを飲んでビックリしてる様子。

アレが無尽蔵にあれば、いくらでも魔法乱発出来るけど、今回は頭数分しか渡してないから、戦術面的にどう割り振ってるかは見モノではあるがね。

さて、残すはドルマゲスAの本体か・・・何事もなく終わりゃいいんだが・・・





ーファタリテ sideー

まず私達の第一の目的は、攻勢に出ず守りを固めて分身を倒すまで本体を抑える。

消費魔力を抑えた持久戦。

切り札のなのはの班が、分身2体を出来るだけ早く倒して、みんなが合流してからが本当の勝負。

今までと違って、最初から全力で私達に襲い掛かるドルマゲスの暴風魔法や蔦の攻撃に、バリアでなんとか持ち堪えてる。

悠一のアイテムで、魔力と機動性が上がった分まだ余裕だけど、底上げがなかったらすぐ撃墜されていたかも・・・



戦闘を開始して、なのはが分身体を倒したみたいで、みんなが合流した。

私達の班は魔力を消耗してるから、悠一から貰ってた魔法水を飲むと、疲労感が消えて魔力が全快したのがわかる。

それは姉さんもフェイトもアルフも同じ。

クロノに至っては、飲み干してから回復した魔力に信じられないって顔をしてると、

ドルマゲス「分身体を倒しましたか・・・ 少しは出来ますね しかし些細な事です 褒美に私自らの手で葬ってあげましょう」

ドルマゲスは更に魔力を上げて、魔法を放ってくる。

管理局の人達は私達を守る為、前に出てバリアを展開したけど、今までの比じゃない魔法に曝され、次々に墜ちていく。

それを見たすずかとアリサが、アルフ・ユーノとは違うバリアを展開してみんなを覆い、ダメージを軽減してくれた。

すずか「みんな大丈夫?」
アリサ「私とすずかもサポートに回るわ」

アルフ「すまないね アタシ達のバリアだけじゃキツイみたいだね」
ユーノ「ありがとう すずか アリサ」

フェイト「これでみんな揃った」
アリシア「これからだよ~」
立花「なのははチャージに入って」
なのは「わかったよ!」

クロノ「残った管理局班は負傷者を回収して引いてくれ! 後は僕達がなんとかする!!」

クロノが先陣を切ってドルマゲスに突っ込み、私とフェイトは左右からの挟撃に回る。

襲い掛かる蔦をギリギリ回避してると、ドルマゲスは蔦を囮にクロノに急接近して、

ドルマゲス「まず1人目です」

クロノの目の前に杖先を向けている所に、

立花「させない!!」
アリシア「ファタリテ フェイト~」

クロノを死角にして、追従していたアリシア姉さんと立花がドルマゲスの杖をバインドで抑え、

フェイト「姉さん!」

『『アークセイバー』』

私とフェイトは、左右から斬撃を繰り出し、

クロノ「スティンガーレイ!」

クロノが追撃をかける。

被弾したドルマゲスは、体勢を崩したけどそれだけ。

ドルマゲス「いい気になるなよ この虫ケラ共がっ!!!」

声を荒げ、

ドルマゲス「バギクロス!!」

今までより広範囲に暴風の魔法を放って来た。

近い距離に居た私達は急速離脱しようとしたけど、間に合いそうになかった・・・

ユーノ・アルフ「「サークルプロテクション」」

所に、アルフとユーノの半球型のバリアが展開されて、直撃を受ける事はなかった。

そして私達は一旦距離を置き、体勢を整えて仕切り直すと、

ドルマゲス「全く 虫ケラも数がいると鬱陶しい! こうなるなら早く始末しておけばよかった!」

口調が変わり、いつもの気持ち悪い笑みから、激昂した表情のドルマゲス。

なんだか・・・様子がオカシイ・・・・・

ーファタリテ side endー





ん~・・・・・

なんと言うか、みんなは想像以上だわ。

原作だったら、今の時期にここまで戦えてないんじゃない?

相手が異常だからってのもあるかもしれんが、その敵に臆する事無く立ち向かうってのは難しい。

普通なら、尻尾を巻いて逃げる。

ドラクエのモンスターだって、こちらが強いとおどかしたら大半は逃げ出す。

中には、全く気にしないのや、逆に襲い掛かって来るのがいるけど、ソイツ等は例外。

無事に帰還した2人の局員さんは、ブリッジで戦々恐々したとドルマゲスを語り、艦長に報告して再出撃を申請しているが、それは艦長に止められている。

まぁ、あの中に飛び込んでも、死ぬの目に見えているし、道具の効果も切れてしまってるから尚更だ。

艦長がどう考えてるか知らんが、止めるて事は遠回しに実力不足・足手まといって言ってる様なもんで、局員さん等は悔しいのか、唇を噛みしめている。

そして戦況はというと、なのはが力をため終わったみたいで、他のみんながドルマゲスをバインドで動きを封じていた。

そこに、なのはのサイコキャノンもといスターライトブレーカーが炸裂する。

モニターはなのはの桃色光線の光りで見えないが、撃ち抜いたんだろうと見ていた。


そして、閃光が収まると、そこには脱人間したドルマゲスが映し出されていた。

 
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