ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝
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避けられぬ道 後編
前書き
作者はある時素朴の疑問を友達に聞いてみました。
「なんでテストなんて存在があるんだろ?」っと。
友達はこう答えました。
「学生である以上、避けては通れないんだよ」っと。
質問の内容とは異なる答えだったんすけど、なんか納得するしかなかったすよ…。
『28点』
…赤点や!
「シノ…。これが解答欄がずれていたやつか?」
「はい…そうです…」
「ちぃ!トウイ!」
「大丈夫だよ。既に策は考えていたからね。作戦開始だよ」
そう言って、作戦を聞くと。単純に解答欄がずれていたので何とかしてくれないかという交渉だった。しかし、相手は学校でも噂になっているほど厳しい先生らしい。どうにかしてくれるのだろうか…?
「大丈夫だよ。シノさん。もし断られた、次の言ったことをやってね」
「え、ええわかったわ」
その事を伝え終わると、シノは教壇にいる先生のところに行った。その間も他の奴等が交渉していたらしいが、無駄だったようだ。
「トウイ…。お前人のこと言えないんじゃないか?」
「君は話を聞いてないでしょ。でもまぁ、今回は仕方ないよ。本人のためでもあるし」
そして、次はシノが交渉に入ったようだ。
「あの先生…。実は解答欄がずれていて…。それで何とか正解にしてもらえないでしょうか?」
「駄目だ。それはトオサカがちゃんと解答欄を見てないからそうなった。諦めろ」
やはり断られたらしい。するとシノが先生の耳元でボソボソとなにやら言っている。
「ト、トオサカ!?一体どこでそれを知った!?」
「秘密です。ところで先生?解答欄がずれていたので、何とかしてもらえないでしょうか?」
「…!絶対他の奴に言うなよ…クソッ!」
唇を噛みながらテスト用紙を受け取ると、答案を書き直し始めた。
「トウイ。お前一体なに言ったんだ?」
「先生がおそらく知られたくないこと。どうやらビンゴのようだね」
ふっふっふっと笑みを浮かべている。なにやら黒く見えるぞ…お前。
「一応聞くが、その内容とはなんだ?」
「言うわけないじゃないかメガネ君。秘密なんだから、秘密にしないと」
「メガネ君言うなって何回言えばわかるんだよお前は?」
そうこうしていると、シノが戻ってきた。おっ?どうなったんだ?
『66点』
「おお!さっきの約三倍は上がったな!」
「助かったわ…。とにかく感謝するわね」
「まぁまぁ気になさらず。お安いごようだよ」
結果。俺たちはなんとか赤点を回避した。ちなみにトウイの点数の描写が無かったので、ここに書いて表そう。
国語『82点』
数学『74点』
世界史『79点』
化学『87点』
英語『72点』
結果、俺は世界史と英語しか勝てなかった。
ちなみに、このあとからかってきたのでタバスコ一本入れたコーラを飲ませた。残念ながら死ぬまでには至らなかった。
こうして、俺たちのテストという戦争の幕は閉じたのであった。
後書き
今度は友達が作者にこんなことを聞いてきました。
「数学とか世界史とか、別に必要無いんじゃねえ?算数のレベルできれば社会でも生きていけると思うんだけど。どこでsin.cos.tan使う機会があるんだろか?」
っと。作者はこう返答しました。
「確かにそう思う」
っと。おそらく、この時まだ社会の厳しさについて詳しく知らないから言えたんでしょうね…。
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