ワンピース~ただ側で~
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番外25話『志半ば』
暗い。
暗い世界だ。
体は動かないし、感覚も働かない。
眠い。
いつ眠ってしまってもおかしくない。
それなのに、なぜかみんなの声だけは聞こえてくる。
「ゾロ! ハント!」
誰かに呼ばれてる。
一瞬だけナミだろうか、そう思ったけど、すぐに違うとわかった。
これはルフィの声だ。
返事がしたくて、けど返事をしようにも体が全く動きそうになかった。
「お前らがいて……なんでこんなことになってんだ」
多分、ロビンや空の騎士も一緒にやられてるこの場のことを言っているんだと思う。
いや、俺が来た時はもうけっこうこんな感じだったから。
だから言うならゾロに言ってやってくれ……あ、でも一回目、森の中でにエネルを倒せなかったのは俺なんだからこういう場が出来てしまったのも俺のせいといえば俺のせいか。うん、そりゃそうだ。そもそも武装色を使えないゾロとロギア系のエネルを対峙させてしまった俺が悪いに決まってる。
そういうわけでルフィ、怒るなら俺に頼む。
……うん、声が出ないし体も動かないし、なんだかいつ意識が飛んでもおかしくないぐらいに脱力感あるし、今思ったことをルフィに言えるわけもないんだけど。
「ワイパー!」
なんか幼い感じがする声が急に聞こえてきた。これは本当に知らない、聞いたことがない。
……誰の声だ? いや、まぁ敵じゃないなら誰でもいいか。
「うわーん、ワイパーまで!」
「あのバズーカの奴だ……あんなに強ぇのに、みんな誰にやられたんだ?」
「エネルだよ! ……こんなこと出来るのあいつしかいない!」
「エネルって神か?」
あ、でもエネルはもう俺が倒したから。
そこらへんに転がってるはずだけどって言いたいなぁ。
「大丈夫よ、ルフィ。ハントがもうやっつけてくれたから」
あ、これはナミの声だ。
さすがナミ。ナイスタイミングで俺の言葉を代弁してくれた。
キレカシコイだけあるね。
綺麗と賢いを合わせてみたけど……これはちょっとわかりづらいかもしれない。
「そうなのか?」
「えっ! うそ!? エネルを倒した!? ど、どいつが!?」
「これ」
ナミ、恋人に向かってコレはひどくね?
「この弱そうな奴が!?」
おい、誰が弱そうだ、誰が!
「ええ」
なんだかナミの声が弾んでいるような気がする。
いやいや、そこは弱そうって言葉に反応してほしいだけど、俺今実は意識あるからね。体が全く動かないだけで。どんどんみんなの声が遠くなってきてるから、このまま意識を失う気がするけど、今のところまだ意識あるからね。
……まぁ、ナミが嬉しそうだと俺も嬉しいからいいか。
「けどよ」
ルフィの声。
なんだか不思議そうな声だ。
どうしたんだろうか。
「?」
「その神ってのはどこにいんだ?」
「……え!?」
「ほんとだ、いないよナミ?」
「う、嘘! だ、だって本当にハントが……あいつを! い、いつの間に!?」
……ああ、そうか。
仕留めきれなかったのか。
ちょっとだけだけど、俺もそんな可能性がある気がしてた。いや、負け惜しみとかじゃなくて、結構マジで。
5千枚瓦正拳の威力が足りなかったわけじゃないと思う……相手が大きすぎたのと、殴った場所がエネルの拳だったのが問題なんだと思う。
腹とか顔とか殴れてたらたぶんあいつ、耐久力低かったからそれで勝ってた気がする。
けど、まぁそれは結局IFの話で。
エネルがどこに行ったのかは知らないけど……ルフィにまた丸投げすることになるのだろうか。
「よく聞いて」
……ん? これはロビンの声かな? 俺が見たときは倒れてたけど、どうやら意識を取り戻したらしい。
「このままだとこの国は……このスカイピアは消滅してしまう」
「あ、そう! そうなのよルフィ!」
ロビンの言葉にナミが焦った声で同意をする声を。
……え!?
マジで!?
それ初耳なんですけど!?
それからロビンとナミの言葉に耳を傾ける。
はっきり言って意識を手放しそうだったけど、エネルがどっかに行ってこの国が消滅してしまうかもしれないなんて言葉を聞いてしまえば徐々に意識もはっきりしてくる……体は全くもって動きそうにないし、目も開きそうにないけど。
ちょっと雷を体に受け過ぎたのかな……っていうか俺よく生きてるよな。昨日なんか不意の一発で意識なくなったのに、今日は3発も受けたのに、俺はまだ意識を失ってない……しかも昨日のよりも強力な一発を受けてるのに、だ。
なんでだろうか……まぁ考えてもわかるわけないだけど。
まぁ、ラッキーって思っておくとしよう。
「じゃあ、エネルは後で必ず黄金の鐘のある場所に現れるのか」
「ええ……それが確実。下手に探し回って行き違ってはもう取り返しがつかなくなる」
じゃあ俺の出番だろ。
そう思って、けどやっぱり体が全く動かない。目も開かない。それどころか本気でどんどん眠くなってきた。
まずい。
今はもう寝てていい場面じゃない。
エネルを倒せるのは俺だけだ。
さすがにいくらルフィでもエネルには勝てそうにない。ロギア系の能力者以外の人間があいつに勝つには見聞色の覇気がないと話にならない。
それに、今あいつがどこにいるかなんて俺じゃないと――
「――大丈夫だよ! ……あたいわかる。この島で動いてる声がある……きっとエネルだ」
……俺の知らない人間の声。たぶん幼い子の声。
見聞色を使えるらしい。
「俺を……そこに連れてけ!」
ダメだ。
いくらルフィでもだめだ。
体を動かせ目を動かせ口を開け体の感覚を復活させろ。
俺じゃなきゃ勝てない。
「……ま」
声が出た。目が開いた。ナミの顔が頭上にある。ルフィたちと会話していて、俺には気づいていない。
いける? いける!
自問自答してる場合じゃない。
いけ!
そうだ、行かなきゃならない。
「……っ」
あれ?
声が出なくなった。
また、いつの間にか世界が暗い。
あぁ、今の、目を開けて声を絞り出すという、たったそれだけの、ほんの僅かの動きで遂に体力が空になったらしい。
どんどん世界の暗闇が濃くなっていく。
立たなくちゃならない。
止めなくちゃならない。
俺がいかなくちゃならない。
なのに。
「ロビン……動いても大丈夫なの?」
「ええ……せめて私たちは上層へ……何とか脱出を」
そんな、ナミとロビンの声が最後だった。
また俺は負けてしまった。
澄んだ空気に鳴り響く。
そこに刻まれた音は何百年という歳月に散った、何百何千もの命の重み。
無念。
無念。
無念。
シャンディアの想い。
クリケット家の想い。
そこに住まう動物たちの想い。
それらの一切合切をまとめてその身に染みこませてまでも、それでもなおも沈黙を守ってきたそれ。
――黄金郷は空にあったんだ。
麦わら帽子の少年が、遂に鳴り響かせた。
去る都市の栄華を誇るシャンドラの灯。
戦いの終焉を告げる島の歌声。
400年の時を経て鳴る約束の鐘。
黄金の鐘。大鐘楼。
それはただひたすらに、幾重にも折り重なって鳴り響いていた。
「……」
その音を、ハントは無意識のどこかで聞いていた。
「うわ、ハントとワイパーっていうこのゲリラ! どっちもえらいこっちゃ!」
全てが終わったそこで、チョッパーが新たな戦いに取り組もうとしていた。
エネルの狙いは黄金の鐘。
黄金の鐘という言葉で、思い出した。
『なー、おい。黄金郷にはでっけぇ鐘があんだよな! そのでっけー鐘を鳴らしたらよ、下にいるひし形のおっさんやサルたちに聞こえねぇかなー……なぁ、聞こえるよな!』
大きな蛇が出る前、まだ一緒に行動していた時にルフィが言っていた言葉だ。
きっと聞こえる。
心の中でそう思っていた。
そして、俺はその音を聞いた。
全てを晴らすようなそんな綺麗な鐘の音を。
ああ、またルフィは勝ったんだ。
鐘の音が聞こえただけでそう思った。
「……」
目が覚めた。
反射的に体を動かそうとして、動かなかった。
動かそうとして痛みを覚えて動けないとかじゃない。全くもって動かなかった。
けど体の感覚は復活してる。単純に力が入らない状態だ。多分無理をすれば体は動く。
「……あ、目覚めた?」
ナミがいた。
なんとなくナミに触れたくて、でも体に力が入らなくて諦めた。
「……ルフィが勝った?」
「うん」
ナミが微笑みながら立ち上がる。
そのままこのテントのような空間の帳を開いて、俺に外の世界を見せる。そこには麦わら一味、空の人間、ゲリラの奴ら。みんなが宴を楽しんでいる姿があった。俺は結構なバカだけど、さすがにこの光景を見ればそれでわかる。
「……勝ったんだ……さすがルフィ、だな」
どうやって勝ったとか、それはあんまり興味ない。
流石ルフィ。俺が思ったのはそれだけだ。
「ねぇ、ハント」
「……ん?」
いつの間にかナミが俺の枕元にまで戻ってきていた。どうでもいいけど、こうやってナミを下から見上げるのは始めてだ。
……やっべぇ、超びじかわいい。
流石ナミ、とか思いつつもナミの顔が真剣だから俺も真面目にナミの言葉に耳を傾ける。
「また、落ち込んでる?」
「……え?」
「その……ほら、前の時みたいに……さ」
ナミにしてはあまり見られない、少し曖昧な態度で、もごもごと言う。
「えっと……前の時?」
うーん、俺、察しがいい人間だったらいいんだけど。
我ながらあんまりそういうの鋭いほうじゃないから、なんのことか全くわからない。そんな俺に、ナミはちょっと呆れたようなため息を落とす。
ご、ごめんよ、ナミ。
「ほら、クロコダイルの時みたいに」
……あー。
思い出した……っていうかなんのことか、やっとわかった。
つまり、ナミは俺のことを心配してくれている。
クロコダイルに負けて、バカみたいに落ち込んで、自分で自分を殺したくなっていた時ぐらいにまた俺が落ち込んでるんじゃないかって心配をしてくれてる。
……恋人に心配されるって……こう、すごい嬉しい。俺の体の調子がよかったら今すぐにでもきっと抱き付いてた自信がある。
体に力入らないからそれも出来ないけど。
だから、せめて口でナミの言葉に応える。
「心配してくれありがとな……でも、今回はそんなに落ち込んでないんだ、俺」
「……そうなの?」
「ああ、なんていうかさ。ルフィがエネルに勝ったっていうこと自体にはやっぱ驚いてるんだよ……はっきり言ってルフィじゃロギア系には触れないわけだし」
「うん」
「けど、それ以上にルフィならそういうありえないことを達成しても納得できるっていうか……そういうのはルフィがクロコダイルを倒した時に経験してるからすごいって思うけどそこまで違和感はないっていうか、さ」
「あぁ、うん、そうよね。ルフィって常識はずれよね」
ナミがうんうんと頷いている。
つまり、ルフィならどんなむちゃくちゃなことをやってのけてもおかしくないし、信じられるって。ナミも思ってるってことだ。
……ちょっと妬ける。
多分、俺に対するナミの評価はそこまで高くないから。
けどまぁ、仕方がないっちゃあ仕方がないわけで。
ルフィがエネルを倒したとして、俺がそこまでへこんでないのはそれとはちょっと別の理由がある。
「それに」
「それに?」
「……今回はナミを守れたから。途中で気を失ったけど、ちゃんとバトンをルフィに渡せたし……クロコダイルに負けたときよりもちょっとは成長できた気がして……あんまり落ち込んでないんだよな、これが」
「え」
ナミが急に驚いた顔を。しかもなんか顔を俯かせて赤くさせてる。この反応の意味は分からないけど、もしかしたらちょっとだけ俺の言葉に嬉しいっていう感情をもってくれてるのかもしれない……っていうかそれはどうでもいい。
こう、なんだろ。顔を赤くしてるナミってあんまりみれないからかな。滅茶苦茶にかわいい。ナミってば本当にびじかわいい。もう、めちゃくちゃ可愛いって思う。
動けよ俺の体。そんでナミを抱きしめさせてくれよ。恋人なんだからそれぐらいナミも許してくれるって。
……まぁ、もちろん体は動かないけど。
なんかすごい損した気分。
「……」
ナミが沈黙してる。
だから、ちょっとだけ俺の想いを聞いてもらおうと思う。前の時の俺の弱音を聞いてくれたナミには言っておかないといけない気がするし、なによりもナミにだから聞いてもらいたいって思う。
「俺が弱いっていうのはもうわかってるんだ」
「な……ハントが弱いわけないじゃない!」
ナミがむきになって否定してくれる。
嬉しい。
けど、それは違う。
「このグランドラインで、俺一人の力じゃナミを守りきれる強さはまだ俺にはないんだよ……ほら、クロコダイルの時も今回もそうだったし」
「……でもハントは――」
「――ナミ」
俺が弱いってことをナミが否定してくれる。それがすごい嬉しい。けど、俺はそれに甘えちゃいけない。それは絶対にいけないことだ。だから、ナミの言葉をあえて遮らせてもらう。
「俺は弱い」
「……ハント」
「でも、俺はもうそれはわかってるんだ。まだクロコダイルと戦ってからそんなに時間もたってないし、そんなにすぐに強くなれるわけがないってこともわかってる……師匠の下で厳しい修行を積んできて、そんな簡単に強さが手に入るわけじゃないっていうのもわかってるんだ」
「うん」
「だから、さ? 今はまだいいんだ。こうやって頼れる船長がいてくれて、仲間たちと一緒にいれる。俺一人の力じゃなくてもナミを守れる……今はまだそれでいいんだ」
「……ハント」
ナミが何かを言いたそうな顔をしてる。
けど、もう少しだけ俺の自分勝手な言葉を聞いてもらいたい。
「なぁ、ナミ」
「うん?」
「俺はいつかナミを一人で守りきれるくらい強い男になるからさ」
「……うん」
「だから、もうちょっとだけ、まだ弱い俺を見放さないでほしい。いつかすごい強く俺になるから、それだけは諦めないから……ナミが怖がることなんてないくらいに滅茶苦茶強い俺になるから……だから……だから、もう少しだけ時間が欲しい……それまで、いっぱいナミを不安にさせるかもしれないけど……待ってほしいんだ」
俺は自分勝手だ。
アーロンに支配されてずっと苦しんでいたナミを助けられずにいて、何年もの長い時間をナミに味あわせておいて、それでもまだナミに待っていてほしいって言っている。
「……もう!」
ナミの、たぶんこれはちょっとだけふて腐れた声。
やっぱり自分勝手なことを言う俺にナミは怒るんだろう。情けない俺で本当にごめん。
「まだ時間がかかるから見放さないで待っていてほしい?」
この言葉に続いて返ってきた言葉は俺の斜め上だった。
「待っていてほしいなら私はいつまでだって待つわよ! ……けどあんた、私のことバカにしてんの!?」
「え」
「いつまでだって待たされても、私のことを守れなくても……私があんたのことを見放すわけないじゃない。ハントのことを嫌いになるわけなんか……ないじゃない」
「……ぅぇ?」
情けない声をもらしてしまった。
恥ずかしい。けど、それ以上にナミの顔に釘つげになってしまった。
なんで、そんなに悲しそうな顔をするんだろう。
なんで、そんなにやるせなさそうな顔をするんだろう。
「私は私を守ってくれようとするからあんたを好きなわけじゃない! ハントがハントだから! だから! だから私は――」
ナミと俺の視線がぶつかった。
ナミが目をそらして、それからそっと小さな声でつぶやく。
「――ハントが強くても弱くても関係ない、私はあんたが好きなんだから……見損なわないでよ!」
「……」
つばを飲み込む。
言葉が出ない。
恥ずかしい。けど、それ以上に嬉しい。
本当は謝るべきな気がする。でも謝るのはちょっと違う気がする。
だから――
「ありがとう、ナミ」
「……うん」
ナミと一緒に、なんだかおかしくて微笑みあう。
すごい幸せな時間だ。
ずっとこうしていたいとかちょっと思うけど、残念というか当たり前というか。今ここにいるのは俺とナミだけというはずがなくて。
「おーいハント、目ぇさましたか? 」
急に現れた声。
その声でわかる。
ルフィだ。
ちょっとだけ、おい空気読めよ、なんて思ったりもしたけど、まぁ、それはさすがに無茶だってことは自分でもわかってる。
ナミと顔を見合わせて、そのまま二人して軽く笑う。
「……ええ、ハントももう起きたわ」
「ああ、ルフィ……おはよう」
「あっはっは。今はまだ夜だぞ、ハント」
いや、わかってるよ!
目が覚めたばっかだからおはようって言っただけだわ! 流石に俺もそれぐらいは把握してるわ!
「チョッパー! ハント目ぇ覚ましたってよ!」
「ほんとか!?」
ルフィに呼ばれてチョッパーが入ってきた。
「体、大丈夫か?」
「ああ、なんか体に力が入らないけど……それ以外はいい気分かな」
「ちょっとの間はそんな感じが続くと思うけど、すぐ良くなるからな」
チョッパーの言葉に、少しだけ安心した。
やっぱ体が動かないって不安になる。
「なんだ、ハント体に力入らないのか! 肉喰え! 肉!」
「病人にいきなり食べさそうとすんな!」
ナミの突っ込み。
うむ、相変わらずいい突っ込みだ。
「なんだよ、普段からハントは肉をあんまり食わねぇからこういう時に元気が出ねぇんだぞ」
「どんな医学だ、それ!?」
今度はチョッパーの突っ込みだ。
ホント、こいつらはいい仲間だと思う。
「ハント、大丈夫? 急に騒がしくなったけど」
ナミが心配してくれる。
「ああ、大丈夫……まだ眠いし、俺眠るから。ナミは宴楽しんでくれ」
「……わかった」
目を閉じる。
もう、すべてが終わっていた。
目が覚めたら、また強くなろう。
それだけを思って、俺はまた眠る。
「おやすみなさい、ハント」
心地の良い、ナミの声がまるで子守唄みたいに感じた。
ハントが次に目覚めたとき、人型の状態をしたチョッパーの背中にいた。
「……?」
状況を掴めずに首を傾げるハントに、ルフィが走りながら笑う。
「見ろ! 金持ちになったぞ! あとは逃げるだけだ!」
ルフィたちの背中には袋いっぱいの黄金がある。そして逃げるという。
それだけで、察しの悪いハントにしては珍しく、全てを把握した。
「ちぇっ、俺も黄金探索したかったなぁ」
「拗ねない拗ねない。きっとまた機会があるわよ」
ナミの言葉に、ハントも頷く。
「……だな」
そして、麦わらの一味は青海へと再び降りる。
空島での大冒険を経て、彼らは青海へと降りてきた。けれど、彼らの冒険はまだまだ終わらない。なにせ彼らが降り立つ場所はグランドライン。
「大波だ~!」
「しかも波の中になんかいる!」
「シーモンキーだ!」
彼らの航路はまだ半分にすら到達していない。
後書き
一応、やっと完結の目途がつきました。
推敲がまだなので、毎日とはいえませんが、ここから更新速度はランダムでいきます。
遅くても一週間以内で1話更新できると思います。
関係ないけど明日、というか今日はお休みなのでうれしいです。
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