リリカルクエスト
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45日目 ゆういちはせんたくをせまった
ちびっ子に連れられて、またやって来ました。
特に話す事もないので、艦長のいる所につくまで終始無言。
ちびっ子が回収した3人は、局員等が医務室らしい所に連れて行ったそうだ。
それを言われても、俺には関係ないし、なのは達もだから?って感じで無反応。
そして、艦長のいるブリッジへ着き、
リンディ「皆さん わざわざご足労有難うございます 映像で見ていましたが ドルマゲス とても厄介な魔導師みたいですね」
強大な魔力を持ち、魔法を弾き、鋭利な風を操り、どこから出て来るのか不明な蔦によるバインドに、分身まですると、すでに分かってる事を並び立てる艦長。
リンディ「それで先日の話なのですが 高圧的な態度を取って申し訳御座いませんでした 正直に話します 皆さんから管理局に協力を申し出る様に誘導しようとしてました」
クロノ「母さん!!」
リンディ「いいのです クロノ 管理局のプライドに拘ってる時ではありません ドルマゲスの魔力を計測しましたが ランクはSSSすら上回っています 現在この艦の全戦力を投入しても ドルマゲスを捕縛 または倒す事は到底難しいでしょう」
クロノ「それは・・・ そうですが・・・・・」
リンディ「他の艦に応援を依頼しようにも 貴方も知っての通り 管理局は人員不足です 応援が来たとしても数か月は先でしょう ドルマゲスの目的はわかりませんが その間に事態はより悪化してしまいます」
あら、前と違って態度改まってる。
ちょっと脅した事と実際にドルマゲスと戦って、やっと相手のヤバさにでも気づいたか?
まぁ、アンタ等は、所詮魔法の無い管理外世界と舐めてたんだろうさ。
ファタリテ「それで? 結局何が言いたいの?」
立花「そうね 回りくどいのは嫌いなの」
早く結論を言えといいたいのか、2人は艦長を急かす様に発言すると、
リンディ「御免なさい 私の本心を伝えます 皆さん 今回の件で管理局にご協力をお願い出来ませんか?」
艦長がみんなに頭を下げ、お願いをしている。
クロノ「先日の失礼な態度はお詫びする 僕からもお願いできないだろうか?」
続いてちびっ子も、頭を下げる。
まぁ、今回は素直に話してくれたし、どうなん?って皆を見てみると、
フェイト「それでも 管理局は信用出来ない」
ファタリテ「母さんにした事は赦せない」
他のメンツは黙っているが、姉妹と同様の気持ちなんだろうな。
リンディ「お母さん? 管理局が何かしたのでしょうか?」
ファタリテ「プレシア・テスタロッサ・・・」
フェイト「この名前に記憶は?」
リンディ「プレシア・テスタロッサ・・・・・」
29年前の話だから、この艦長が知ってる可能性は低いだろうと思ってると、
エイミィ「艦長 データベースに該当が1件ありました」
リンディ「こっちに回して」
それから、艦長とちびっ子はその情報とやらを、真剣な表情で見ている。
―――――
―――
―
クロノ「なんだコレは!? 危険な研究をして管理局で事故を起こしてるだけじゃないか!」
データを見終えたちびっ子が、憤慨してる。
クロノ「君達はこんな事で管理局を信用出来ないと言ってるのか!?」
ちびっ子の言動に、テスタ3姉妹とリニスにアルフがちびっ子を睨みつける。
そりゃ、自分達管理局の都合で書き換えられた事件の真相が、管理局のデータに載ってる訳ないだろって思ってると、
リンディ「それは違います!!!」
艦長さんは、悔やむ様に一喝して、
リンディ「クロノ 違うんです この事件も・・・・・」
艦長曰く、管理局の不正が横行していた時期があり、その内部調査をしていたら、ユーノが前言ってたように出てくる出てくる不当裁判や冤罪の中の1件らしい。
調べていると、管理局内での大物も関わっているらしく、これ等の不正行為はまだ表沙汰に出来ないそうだ。
リンディ「プレシア・テスタロッサさんの件もそう 当時の研究で管理局が無理難題を押しつけて強行したのが原因です ファタリテさん達が怒るのも無理はありません」
クロノ「・・・正義の・・・管理局がそんな事をしてただなんて・・・」
艦長が『事実です』と締めくくると、ブリッジは何とも言えない空気になる。
オペレーターの方達も、どこか意気消沈してるね。
リニス「この子達と同様に 私も管理局は信用していません ハラオウン艦長は個人的には信用出来そうな方ではありますが 管理局は今もあの当時の改竄されたままのデータで プレシアやこの子達を苦しめています これから先 その件と今回のジュエルシードで どんな言い掛かりをつけられるかわかりません それはこの場にいる全員に言える事です」
リニスがきっぱりと切り捨てた。
そりゃさ、艦長が悪い訳じゃないけど、主義者が無実の人達に隠蔽や冤罪きせまくってるんだから、当然だわな。
確かに、俺が判断するなら、管理局ではなく艦長個人としては信用出来そうだけど、管理局が正しいと鵜呑みにしてそうな息子や他の局員はそうではない。
それに、まだ表沙汰に出来ないって事は、主義者連中を追い詰めれるだけの証拠や証言が揃えきれてないか、まだまだ冤罪の事件が出てきているのか、局内でも勢力が【内部調査 < 主義者】なんだろう。
リンディ「そんな事は 私が絶対にさせません!!」
リニスの言葉に必死な訴えで反発してるけど、艦長にそんな権限ってあんの?
テスタロッサ家以外は、思わぬ事態に困惑気味。
クロノ「どうすれば・・・ 僕達を信用して貰えるんだ?」
ママンに事実を突き付けられ、項垂れてたちびっ子が聞いて来た。
どっちにしても、最低限ここにいるみんなの身の安全と、この船に主義者的な局員がいないか証明しないといけないと思うんだが・・・・・って考えてると、なんかみんなからの視線を感じる。
はぁ? なんで俺見てんの? こっち見んなよ!! (; ・`д・´)
ファタリテ「悠一はどう思うの?」
その一言で、みんなからの質問が一気に来た・・・・・なので、
悠一「艦長 さっき本心って言いましたが 本当に本心か試していいですか?」
リンディ「・・・どうするのですか?」
悠一「ここにいる局員全員に 俺の魔法を掛けさせてください あ 身体に害はありませんので」
リンディ「それはどんな魔法ですか?」
悠一「相手が話そうとしない事でも 強制的にしゃべらせる魔法ですが何か?」
艦長は驚き、眉間にシワを寄せ悩んでいる。
クロノ「なんてレアスキルだ・・・・・」
ちびっ子は、目を見開きこっちみてるけど、アンタ等が信用して欲しいなら、もうコレしかないと思うんだがね・・・・・
リンディ「・・・・・私だけではいけませんか?」
クロノ「母さん!! 危険だ!! 母さんが受けるなら僕が代わりに受ける」
いぁ~、アンタ等だけじゃく、全員なんだけど? ┐(´∀`)┌ヤレヤレ
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