なんかポケモンの世界に転生しちゃった?!
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マスコミが押しかけて来るのは想定内さ
どうも、アヤカです。現在、メチャメチャ、トラブってます。本当にこの状況なんなんだろうね・・・・
「シゲルさん!今の心境は?!」
「サトシさん!新人でここまで来た感想は?!」
はい。一足先に、ベスト4入りした二人へマスコミが押しかけているわけですよ。正直言っていい?めちゃくちゃめんどくさいんだけど。迷惑なんだけど。
「ん!?アヤカさんじゃ無いですかっ!!」
一人の言葉に全員が一斉に振り向いた。多分、今の顔は引きつっていることだろう。メイビー・・・・
「アヤカさんっ!!今までの試合凄かったですっ!!」
「え、うん。ありがとうございます・・・?」
「ぜひ、これからの意気込みを!!」
あ、ヤバ・・・・・
「アヤカさん!!伝説のポケモンをゲットされているわけですが一体いつですか?!」
「アヤカさん!!強さの秘訣はっ?!」
「・・・サトシ、シゲル、頼んだ」
「え?!ちょっとアヤカ?!」
「俺達にどうしろって?!」
「足止めヨロっ!!」
私は部屋を走り出て、誰もいないような場所にある鏡に飛び込んだ。
*
「・・・・行っちゃったよ」
ついでに言えば、それを追いかけたマスコミも。
「はひゅー、なんとか逃れられたね」
「「うわっ?!」」
後ろから声がしたので、僕達は驚く。そして、後ろを振り向くと鏡から上半身を覗かせたアヤカがいた。
「いい加減その逃走方法辞めてくれないかな・・・・僕達の心臓が持たないよ」
「え?別にいいじゃんww二人の反応面白いしww」
アヤカの言葉に僕は思わずため息をついた。それをブラッキーが困ったように見ていたのを僕は気づいていた。
アヤカはよっと言って鏡から出てくる。そして、鏡にありがとうと言った。鏡に波紋が広がる。
「いつも悪いね。特にアヤカが」
「酷っ・・・」
『気にすんな。今に始まったことじゃ無い』
デスヨネー。何と無く想像は着いていたけれど。
「で、そろそろ私の準々決勝なわけですが。誰で行こうかなー♪」
・・・・もう好きなので行けばいいと思うよ。うん。
「んじゃま・・・・行って来るわ☆」
「そのテンションが一番暴走しやすいのわかってるのかな・・・・」
「さあ・・・・?」
僕の言葉にサトシは首を傾げた。
本当に頼むから暴走だけは辞めて?うん。
*
「カモン♪フィー」
「フィーア♪」
「・・・勝敗決まったよな」
「決まったね」
「ピカピカ」
「ブラ」
アヤカの準々決勝。アヤカはニンフィアのフィーを、相手はギャラドスを。
この時点で勝敗は決まったようなものだ。フィーの特性は、フェアリースキンなのだから・・・・多分きっと・・・・
「フィー!ハイパーボイス♪」
「フィフィア♪」
デスヨネー。
はい、お決まりのハイパーボイス無双。だからさ、そのいじめ辞めようか。毒タイプ差し向けても、サイコショックで蹴散らされ、鋼が来ようがシャドーボールでゴリ押し。炎が来ても当たり前のように他のタイプで蹴散らす。
あのニンフィアには苦手なタイプなんて無いんや。きっと。
「そこまで!準々決勝、勝者はマサラタウンのアヤカ!!」
そう審判が告げた時、観客が歓声を上げた。アヤカは手を振っている。そして、フィーに何か告げた。フィーは嬉しそうだった。
「これでアヤカもベスト4か」
「アヤカと僕とサトシ。誰かが誰かと当たる。僕とサトシか、アヤカと僕か、それともサトシとアヤカか」
「どっちにしても楽しそうだぜっ!!」
「ピカっ!!」
「僕としてはどちらとも当たりたく無いんだけどね・・・・」
「何を今更。そんなの始まった時からの決定事項じゃない」
「そうなんだけどね・・・・お疲れ、アヤカ」
「お疲れー」
「うん。ただいま。さて、ここからは・・・・あの子が出て来るわよ」
「あの子・・・・?」
「サポートの鏡。私が誇る。最強の補助。だがしかし、侮るがなかれ。補助専門かと思いきや、攻撃的な一面を持つ、うちの最高のパートナーの一人。エルがね」
エル・・・・初めて聞いた。どんなポケモンなのか気になるがそれは置いておこう。バトルが始まればそんなのはすぐにわかるのだから。
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