デート・ア・ライブ 〜転生者の英霊兼精霊が行く〜【リメイク】【更新停止】
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『01.始まりの朝』
前書き
今回は士道を助けようか助けないか迷ってます。
どうもこんにちは、転生から15年経って15歳になった十三夜琥珀です。
今は安全に過ごせていますが、昔は散々たる結果だったんですよ。ボクは3歳の時に記憶を取り戻したんですが、前世の記憶の容量がいろいろ多いせいで子供だったボクは耐え切れず、知恵熱で5日ほど意識不明の重体でした。しかも、そのおかげで親が過保護になったりしたが、高校では一人暮らしをすることの許可を取った。5年かけてようやく取れた…。
ところで、学校生活だが奨学金をもらってその資金を使っていた。理由は少しでも一人暮らしの奨学生なのでテストは3本指に入るほどの成績だったはず…。高校は原作で主人公らが通う来禅高校に決めた。だって、修羅場って傍観者として近くで見たくないか?そんな不純な動機で受験したものの…猫かぶってる時のボクは優等生だからね。見事に合格できた。
そんなこんなで高校一年生での一年が過ぎ、もう原作開始の年になった今日この頃。色々と英霊兼精霊としてASTやラタトクスにばれないように慎重に頑張ろうと思った。
っと、そうそう。記憶が戻って来た時に何故か自身のステータスが脳裏に表示されるようになったのだけど…その結果がこれだった。
名前: 十三夜琥珀
性別: 女
種族: 人間*英霊兼精霊
身長: 151cm
特典容姿: ネロ・クラウディウス
能力値: 筋力・C+ 耐久・B- 敏捷・A++ 魔力・EX 幸運・C 宝具・A
宝具: 【原初の火】【霊装・十三番】【正体不明】
リーゼってば、絶対に間改造したでしょっ!まあ、色々とこのステータスのおかげで助かったけどさ。原作一巻までの知識しか有してないけど、ヒロインの一人に精霊に殺意を持っている子いるでしょうに…見つかったら見敵必殺されるよ。正直ちょっと面倒だな…。
白昼夢を見ているかのようにふらふら歩いていた。その為、ボクが来禅高校に到着したのは午前8時20分を回った頃だった。
「やば、遅刻するっ!?」
慌てて廊下に張り出されたクラス表を確認すると、自分のクラスである2年4組へと競歩で走って行った。
☆☆☆☆☆
「………あぶなっ…」
結論から言うと、遅刻ギリギリの8時23分で滑り込みセーフができた。今座っているボクの席は五河士道の前だった。そして五河士道の左隣が反応を返さないことが原因でで永久凍土、米ソ冷戦などの異名を冠する鳶一折紙だった。なんで、こう巻き込まれるんだろうか…去年も何故か五河士道と同じクラスだったし。何かで因果を操作されてるんじゃないだろうか…?
現実逃避をしていると一年の頃から聞き慣れた予鈴が鳴った。誰もが席に座り、誰もが話をしないので暇つぶしに頬杖を着いて瞼を閉じる。前世から暇な時はこの姿勢で過ごしていた。しばらくその体制のままでいると、教室の扉がガラガラと開く音、辺りから「タマちゃんだ…」「マジで、やったー」との渾名や好意的な声音からして社会科担当の岡峰珠恵教諭・通称タマちゃんだと思う。
目を開けてタマちゃんを見れば、贔屓目に見ても生徒と同年代くらいしか見えない童顔と小柄な体軀、それにその、のんびりとした性格で生徒から絶大な人気を誇る先生である……しかし、独身なのを気にしている先生でもあることをボクは知っていた。
それから、およそ3時間後に始業式が終了し、やっと解放された。
「……疲れたぁ…早く帰ろっと…」
昼前に学校が終わるなんてテスト期間以外ではそうそうない。ボク以外にも昼飯をどこに食べに行くかを相談しているし。欠伸を堪えながらカバンを肩に担ぐようにして教室を出る。べ、別に友達がいないわけじゃ無いんだからねっ!今日休みだっただけなんだからっ! ………誰に向けてツンデレしているんだろうか…早く家に帰って寝ようっと…。
ボンヤリとしていたからボクは忘れていた。記憶の片隅に始業式のあるこの日、原作では何が起こったのかを……。
☆☆☆☆☆
そのことを思い出したのは視界に映る見慣れた町並みの空間に漣が生じたこの瞬間だった。その現象は焦燥を感じてつつ避難している間にも空間が歪むほどの大きさになりーーー。ボクは背後からもわかる光源を視認した瞬間。
「【霊装・十三番】!【正体不明】!!」
空間震の影響下にある間のみ霊装召喚し、特典の権能を発動した。霊装自体の格好は非常に大胆な作りである、Fate/EXTRAの赤セイバーのドレスを深紅で色違いにしたドレスに黒色のバイザーをつけたような姿だ。
【正体不明】と呼ばれるバイザーは文字通り、発動者を知覚できる全ての人物、物質、人外からも隠蔽できる権能である。
精霊が現界する際の余波である空間震が消えると同時に、ボクはこの場から離れた。理由? そんなの面倒の一言だし、十香は士道の初陣の相手だからちょっかいをかけたくはない。と言うことだ。まあ、関わるとすればASTの誰かが死にそうになった時…つまり、士道が死んだと十香が誤解して暴走した時だ。それまで関わる気はないからね。
そしてボクは精霊と士道が対話しているのを横目にその場から離脱した。
後書き
3/29一部修正しました
4/4 修正しました
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