デート・ア・ライブ 〜転生者の英霊兼精霊が行く〜【リメイク】【更新停止】
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00.プロローグ
前書き
*この話は前作『転生者の英霊兼精霊が行く』のプロローグと名前と特典以外は同じ話なのでご注意ください。
ボクの名前は、千秋夏希。千秋家の次男で平々凡々としたどこにでもいるような人間だ。趣味は読書。学校の成績は中の中程度。運動は剣術を多少嗜んでるくらいで突出して得意なものや苦手なものはない。平凡な家庭に生まれ平凡に生きてきた自覚がある高校生だ。
はい、平凡でしたよ?ついさっき事故で死ぬ前はね。
そうそう、ところで皆さん。『転生』という小説や二次小説のジャンルををご存知でしょうか?知っている方にはおさらいとして、知らないという方に概要を説明させて頂きますと、転生モノというジャンルは、主人公が第二の人生を。
1.主人公が事故や何かで亡くなる。
2.神様に出会う。(違うパターンも有り)
3.転生しないかと選択肢を選ばされる。もしくは強制的に。
4.異世界に転生。または召喚される。
という、四つのプロセスを辿り異世界に赴くというシナリオの構成です。
転生にも色々とジャンルがありまして、異世界転生や小説の世界に転生などありますが、基本的に魔法と剣の世界のファンタジーな物語を想像していただけるとお分かりになると思います。
ただし、一つ特筆すべき点として転生モノの主人公は途方もない 能力チート。例えば…無敵の肉体、万能の魔法、莫大な資金。というような壮大な長所を携えることとなります。
一言で表すとすれば『強くてニューゲーム』といった様子でしょうか。
主人公がチートを発揮してその世界で唯一無二の存在となって行くサクセスストーリー…これが『転生モノ』というジャンルの特色とも言っていいでしょう。
こんな出来事が自分にも起こったらいいな。…と考えている人は大勢いるでしょう。現にボクもそう考えていた時期もありました。さて、もうお分かりかと思いますが、なんでこんなお話をしているかと言うと
「現状がその転生の真っ最中だからですよ。ちきしょうめ」
「さっきから君は何を話しているの?」
「いや、取るに足りないプロローグを言ってたまでですよ」
「ならいいや。早く話しなさい、時間が勿体無い」
風邪をこじらせ肺炎になって「あ、死んだな…」と思ったら、テンプレな一面真っ白な世界に浮かんでいて目の前の真っ黒なローブを着たリーゼと名乗る年齢不詳の少女に話しかけている訳です。この子がいわゆる神様らしいんです。冒頭は暴走したボクの独り語りなのでした。
「ねえ、リーゼさん。さっきの認識でいいの?」
「概ね大きな間違いとかはないからいいわよ? そんなことよりも」
「ん? そんなことよりって?」
「さっさとクジを引きなさい。それ次第で特典が変わるでしょう?」
それもそうか。と思いつつクジを引く。そこに書かれていた世界は
「デート・ア・ライブ?」
「ふーん、その物語かぁ。まぁ、いい世界だと思うわよ?度々命の危険に晒されるけどね」
はぁ…命の危険に度々晒されるせかい…っと。……度々?
「……いや、ボクが引いたんだから責任はボクにあるね…」
でもどうしようかな〜。命の危険に晒されるんでしょ? 特典はどうしようかな。
「ねえ。早く決めてよ、時間がないの。時間が」
「はいはい、わかりましたよ。じゃあ、Fateって知ってます?」
「Fate? ああ、あの作品ね?」
「そうです、Fateの英霊扱いにして欲しい。と言うことが一つ」
「ん、了解。それで後は?」
「ツマラナイ日常は嫌なのである程度面白い日常に送ってくださいね」
本心を言うとエリザが面白そうに笑う。
「…ああ、貴方は面白い。その希望通りに出来るように便宜は図っておいてあげる。じゃあ、行ってらっしゃい。貴方の未来に幸在らんことを此処で祈ってるわ」
エリザの言葉を聞くとボクは光に包まれて何処かへと送られた…。
▽△▽△
「あの子は面白かったわね。英霊なんて全てE-でも文句は言えないでしょうに」
まあ、そんなことをする気もさせる気もないんだけどね。特典とか言ってチートを要求しない子は久々だから、欲も少なかったし特典を少し奮発してあげるわ。あっちの世界で感謝しなさいよ?
「Fateだったら……うん。あの子の性格からしてこうしましょう」
私はあの子の生前の情報が載った端末を閲覧すると端末に転生後のプロフィールに記載した。
やっぱり魔改造は基本よね。私の権限限界まで上げましょうか?
ーー 節度は守ってくださいよー?
そんなあの子の諦観したの声が聞こえた気がしたが、気のせいだと思いそのまま私は夏希を魔改造するのであった…。
後書き
細かな修正などを行って、第一話のプロローグは終了です。
第二話の『01.始まりの朝』を今日中にお送りします。
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